「20代女性の転職はなにを考慮した方がいいの?」
「20代女性におすすめの転職先はどこ?チェックポイントを知りたい」
「20代女性の転職は事務がおすすめ?どの職種が成功しやすい?」
と気になっていませんか。
私はこれまで約10年間、採用担当者として20代女性の採用面接に携わってきました。
20代女性の転職理由として特徴的な点として
「思い切って環境を変えたい」「今よりもキャリアアップを目指したいから転職」という方が多いです。
この記事を読めば、20代の女性の転職を成功させる方法について理解することができます。
筆者は総務として人事・労務を経験しつつ経理の採用なども行ってきましたので事務への転職の実際も熟知しています。
20代の女性で転職に迷っているあなたは、ぜひ最後まで一読してみて下さい。
Contents
20代女性の転職理由は5つ
「他の20代の女性はどんな理由で転職しているのだろうか」と気になっていませんか。
採用担当10年の経験からランキングを作成しました。
以下の理由での転職があります。
- 転職理由1位:やりがいのある仕事をしたい
- 転職理由2位:ワークライフバランスの充実
- 転職理由3位:事務仕事をしたい
- 転職理由4位:スキルの身につく仕事がしたい
- 転職理由5位:キャリアアップしたい
それぞれについて解説します。
転職理由1位:やりがいのある仕事をしたい
女性の転職理由として最も多いのがやりがいのある仕事をしたいというものです。
実は意外と事務職に「やりがいを感じない」「つまらない」と感じている女性です。
「事務職などよりも営業職をして男性に負けないくらいの成果を残したい」
という意欲の高い方がやりがいを求めて営業職の求人に応募してきてくれるケースがあります。
単純作業ばかりの職場に嫌気がさしてやりがいを求めるということもあります。
転職理由2位:ワークライフバランスの充実
ワークライフバランスの充実を求めて転職してくる方も多いです。
日本企業ではまだまだ女性に対する配慮が少なく、女性が活躍できる職場環境が十分整っていない企業が多いです。
ネガティブな要素もありますが、前職の残業が多く結婚後や出産後も働ける環境ではないというものが多いです。
いまだに女性が結婚したら退職することが前提といった古い体質の会社に悩んでいる女性が多い印象です。
転職理由3位:事務仕事をしたい
1位の理由とは正反対の理由で営業職が辛いため事務職に転職したいという女性が多いです。
営業職に配属されてしまって体力的に持たないためですね。
営業職は実績を残せば評価されます。
その一方で、人に気を使う上に残業や異動が多くストレスが溜まる仕事でもあります。
事務仕事をすることで長く会社に貢献できるようになりたいという女性の方も多いです。
事務職への転職についてもっと詳しく知りたい方は「事務職に転職成功したい20代女性必見!狙い目の職種や注意点を解説」も参考にしてみてください。
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事務職に転職成功したい20代女性必見!狙い目の職種や注意点を解説
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転職理由4位:スキルの身につく仕事がしたい
スキルの身につく仕事がしたいという女性も多くいます。
スキルが身につけばどこに行っても転職しやすいという側面があるためです。
女性の場合、旦那さんの転勤などで仕事を辞めなくてはならないといったケースも多々あります。
そうした場合にはスキルがないとなかなか仕事が見つからないという事情もあるでしょう。
特に人気なのは経理・総務です。どこの会社にいっても必要な職種で女性の需要が高い仕事です。
転職理由5位:キャリアアップしたい
社内に女性管理職がいないなどの不満から転職を考えた女性が転職を希望するケースが非常に多いです。
そもそも日本企業において女性管理職はまだまだレアな存在です。
日経新聞によると、世界の女性管理職比率は27%とあります。
それに対して日本はなんとダントツ最下位の12%となっています。
参考:世界の女性管理職比率は27%、ILO 日本はG7最低 |日本経済新聞
筆者も以前から感じていることですが、女性の役員をまず見たことがありません。
従業員数が1万人以上いるような大企業でも、かろうじて課長級が1名から2名いる程度でしょうか。
以前筆者が自動車業界に在籍していた際、取引先として日産自動車に部品を依頼されました。
そちらには女性役員の方がいましたが、非常に少ないという印象です。
日本はまだまだこれからといったところでしょうか。
20代女性の5つの転職理由
- やりがいのある仕事をしたい
- ワークライフバランスの充実
- 事務仕事をしたい
- スキルの身につく仕事がしたい
- キャリアアップしたい
次の章では「どのようなお仕事が20代女性におすすめか?」について解説します。
20代の転職を成功させるためには情報が全てです。
20代という転職のしやすさに甘えた、安易な転職は避けてください。
20代女性の転職でありがちな失敗事例の一つに、
「女性が少ない職場に転職してしまう」という事があります。
女性が少ない職場の方が楽、平気という方は全く問題ないですが、
「女性に考慮された職場環境じゃないと不安」という方がほとんどです。
このような確認不足による転職失敗は事前に準備・情報収集することで回避できます。
「20代女性が転職する時の注意点や確認するべきこと」の情報は転職エージェントを頼るのが心強いです。
パソナキャリアは女性求人に対して強い集客力を持っているので、まず登録だけしてみるのもおすすめです。
働く女性に向けた、無料で受けられるオンライン転職セミナーもあり、転職に必要な情報を教えてもらえます。
>20代女性の年収アップ・スキルアップも目指したい方は「パソナキャリア」
20代転職におすすめのエージェントについてもっと知りたい方は
「20代転職に強い転職サイトはどこ?失敗を避けるための知識とおすすめの職種」こちらの記事も併せてご覧ください。
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20代転職に強い転職サイトはどこ?失敗を避けるための知識とおすすめの職種
20代で転職したい方は 「20代でおすすめの転職サイトはどこ?転職エージェントも利用したほうがいいの?」 「20代で転職回数が多いと評価が悪いの?何回までなら問題ない?」 「20代転職でおすすめの職種 ...
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20代女性はどんな仕事がいいの?結婚・出産を見据えたおすすめ職種4個
女性が賢く生き残るためにはスキルが蓄積され、なおかつ市場ニーズの高い仕事を選ぶことが重要です。
日本企業は女性社員の処遇にあまり慣れていません。
戦略をもって仕事を選ばないと不利な結果になる可能性があるためです。
育児復帰している女性がおらず実質長く働けない環境となっている企業は多くあります。
その場合、スキルを身に着け採用されやすい仕事選びをしておくことがおすすめです。
筆者が20代の女性が選ぶと結婚・出産を見据えたキャリアを歩めると考えているのは以下の職種です。
- 経理
- 総務
- ITエンジニア
- 営業
それぞれについて解説します。
経理
経理職は女性が経験しておくと良い職種です。
お金の流れがない企業は存在しません。
経理が出来るだけでキャリアアップにも有利になります。
また、仮に旦那さんの転勤で住所が変わるなどの事態に直面してもどこでも需要が高いため転職しやすいです。
簿記2級取得など資格取得が評価されやすいため、出来れば簿記2級の資格を取得しておくようにしましょう。
総務
総務は会社全体を見て現場の社員が働きやすいようにサポートする仕事です。
会社によっては給与計算や労働保険料の算定などの仕事もあり、転職する場合でも有利になりやすいです。
1社でキャリアを積み上げる場合でも有利な職種です。
会社のことをなんでも知っているという状態になると出世の道も開けます。
あの人に聞かないと分からない、というような仕事をたくさん抱えておくと良いですね。
ITエンジニア
ITエンジニアは需要が高いだけではなく、女性におすすめの職業です。
プログラマーの段階では基本的に机に座っての仕事となります。
そのため、体力的負荷が低く長く続けられる可能性があります。
プログラマーとしての経験が深まればシステムの全体像を掴む必要があるSEの仕事も出来るようになります。
そうするとプログラミングというよりはお客様に営業をするなどの技術営業の仕事も出てくるでしょう。
SEとして経験を積むことでさらにキャリアにバリエーションが生まれます。
SEとはお客様のかわりに要件をとりまとめ、設計・開発・テストをするITエンジニアのことです。
参考:SE(システムエンジニア)とは?仕事・年収・注意点をわかりやすく紹介! - IT転職・SE転職を徹底支援するIT業界の歩き方
男性よりも女性のほうが円滑にコミュニケーションが進む傾向にあるため活躍する女性SEは多いです。
ITエンジニア希望の方は無料のプログラミングスクールに受講しつつ未経験OKの求人も紹介してもらえるワークポートがおすすめです。
人気の職種ですぐ求人がなくなるため少しでも興味がある方は早めに相談しましょう。
営業
営業職で実績を残しておくと育休や産休を終えた後に職場復帰しやすいです。
事務職も復職は可能です。
しかし営業職は会社に直接売り上げをもたらすため、実績を残しておくほど会社は残留を強く希望されます。
成果が分かりやすい形で見えるため、営業職で実績を残すのは非常に良いことですね。
また年齢問わず求人が多いのも営業の特徴です。
ポイントは裁量の大きい営業を担当することです。
工夫やアイデアを出せて貢献できる営業はどこでも採用されます。
できる限り裁量の大きい企業で営業を経験することで長く活躍できるキャリアを歩めるようになるでしょう。
コラム:出来るだけ体力的負荷の低い仕事を選ぼう
仕事は長く続かないと意味がありません。
仕事を長く続けるためにはできるだけ体力的な負荷が低い仕事を選ぶようにしましょう。
特に女性には出産などのライフイベントのときは必ず会社を休まなくてはなりません。
また、生理などで休まなくてはならない日もあります。
ずっと立ちっぱなしの仕事を選ぶのではなく出来れば体力負荷の低い仕事を選びましょう。
20代女性の結婚・出産を見据えたおすすめの職種
- 経理
- 総務
- ITエンジニア
- 営業
次は、あなたが家庭との両立が可能な職場で働けているかについてチェックする方法をお伝えします。
家庭との両立は可能?いまの職場で心配な方がチェックすべきポイント4個
家庭との両立ができるようなワークライフバランスの整っている職場かどうか。
これをチェックするには以下の4つのポイントがあります。
- ポイント1:育児しながら働いている女性が多くいる
- ポイント2:時短制度があり家庭優先で働ける
- ポイント3:女性にも裁量と責任ある仕事が任されているか
- ポイント4:女性に雑用を任せてないか
それぞれについて解説します。
ポイント1:育児しながら働いている女性が多くいる
職場をチェックするときは育児をしながら勤務継続をしている女性社員がいるかどうかをチェックしましょう。
仮に就業規則上は育休制度が書かれていたとします。
しかし実態として育休制度を活用している社員がいなければ制度がないのと同じことだからです。
自分の部署だけではなく他部署や会社全体で育児をしながら働いている社員がいるかをチェックしましょう。
ポイント2:時短制度があり家庭優先で働ける
女性が時短制度を活用していて、家庭優先で働けているかどうかをチェックするようにしましょう。
例えば会社内で定時の2時間前に退社できている社員がいるかどうかです。
保育園のお迎え時間があるにも関わらず定時を過ぎて残業がある企業もあります。
時短制度は経営者と職場の理解が必須です。
早くあがりづらい企業は女性に配慮されていない企業であると言えます。
ポイント3:女性にも裁量と責任ある仕事が任されているか
古い体質の会社ではいまだに女性と男性で任せる仕事を分けているケースがあります。
会社が女性のキャリアをしっかりと考えていないためです。
女性に対していまだにお茶くみやコピー取り、来客応対などの雑用ばかりさせている会社もあります。
男性社員と同様に企画業務などに女性が参加できていることが望ましいです。
ポイント4:女性に雑用を任せてないか
女性が率先して雑用をこなすような雰囲気の職場に勤務していませんか。
本来自分でするべき昼食の発注や自分が飲むお茶汲みを女性がやらないといけない。
そのような雰囲気にしてしまっている職場は女性のキャリアに無関心な傾向にあります。
コピーや契約書の送付など男女関係なく業務を進められる職場であるかチェックしておきましょう。
女性ばかりが雑用を担当している職場で活躍し評価されることは難しいでしょう。
家庭との両立は可能?いまの職場でチェックすべきポイント
- 育児しながら働いている女性が多くいる
- 時短制度があり家庭優先で働ける
- 女性にも裁量と責任ある仕事が任されているか
- 女性に雑用を任せてないか
次は、20代前半と20代後半で評価基準が変化するというお話を伝えます。
20代前半と20代後半で変わる評価基準
同じ20代であっても、20代前半と20代後半で評価基準は変化します。
具体的には、以下のようになります。
- 20代前半はポテンシャル重視での採用。未経験でも正社員就職可能
- 20代後半は実務経験が重視される
それぞれについて解説します。
20代前半はポテンシャル重視での採用。未経験でも正社員就職可能
日本の転職市場は若ければ経験を重視されない傾向にあります。
20代前半はポテンシャルを重視され、未経験でも正社員としての就職が可能です。
20代前半はまだ若くこれから経験を積めば良いとされる年齢のためです。
基本的に自分のやりたい仕事や実現したい労働環境を求めて仕事を探すことをおすすめします。
20代前半で未経験の職種への転職のコツは「20代前半の転職は未経験職にも就ける?転職を有利にすすめるコツの全て」にまとめましたのでぜひ読んでみて下さい。
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20代前半の転職は未経験職にも就ける?転職を有利にすすめるコツの全て
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20代後半は実務経験が重視される
20代後半はこれまでの経験が問われます。
20代後半となるとすでに一定の職種での経験が4年以上あるケースが多いためです。
そのため未経験者採用という視点よりも経験者採用という色合いが濃くなります。
経験者という中途採用になれば
- どんな成果を出したのか?
- どんな工夫をして成果を出したのか?
- どんな役割で成果を出したのか?
といった視点で評価がされます。
そのため労働条件・環境をより良くしたい場合は経験職種で自分の望む業界に転職することが望ましいです。
もし未経験職種に就きたい場合は、しっかりと未経験として意思表示して転職しましょう。
中途半端に転職活動をすると内定が出づらく長引くでしょう。
未経験の職種に転職したい方への注意点は「20代で未経験の職種に転職したい!おすすめの職種と転職の注意点・コツを解説」も参考にしてください。
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20代で未経験の職種に転職したい!おすすめの職種と転職の注意点・コツを解説
未経験な仕事への転職を検討したときに 「20代転職で未経験の職種に挑戦は可能なの?」 「20代で挑戦可能な未経験職種はどれがおすすめ?」 「20代で未経験の仕事に転職するときの注意点やコツを知りたい」 ...
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コラム:男より女が強い時代の到来。経営者・人事も着目する女性の根性
昨今では男性よりも女性の方が根性があると言われています。
男性の方が短期離職を繰り返す傾向にあるのに対して、女性の方が長く勤続するケースが増えているためです。
また、女性が働いて旦那さんは家事に専念するなどのパターンもあります。
男性より女性の方が精神的に強いと評価する経営者も増加し、女性が採用されやすい時代が到来しています。
女性の待遇は企業によって大きく違います。
企業文化をチェックしたり最終面接で経営者に質問するなどして情報を収集していきましょう。
ところで「これを言わなければ採用だったな」というケースがあります。
20代前半と20代後半で変わる評価基準まとめ
- 20代前半はポテンシャル重視での採用で未経験でも正社員就職可能
- 20代後半は実務経験が重視される
次は、面接時に避けるべき質問について解説します。
20代女性の転職理由NG集!失敗を防ぐため面接では避けて欲しい3例。
20代女性が転職で失敗する原因として、フランクに過去を話してしまうということがあります。
採用担当者は採用するかどうかをジャッジするために面接をします。
そのため以下のような理由は仮に話しやすい採用担当者が相手でも面接時には言わないようにしましょう。
- NG理由1:気分を変えたかったから
- NG理由2:職場でいじめにあったから
- NG理由3:職場の上司と合わなかったから
それぞれについて解説します。
NG理由1:気分を変えたかったから
気分を変えたいから転職すると笑顔で言われる方がいます。
面接官としては印象が最悪となります。
「気分を変えるだけであればわざわざ大変な思いをして転職をする必要性はないのではないか」
と、採用担当者は考えるためです。
人を採用すると高い採用費、入社後に時間をかけて教える工数、高い研修費用が発生します。
それを「気分を変えたかったから」という非建設的な理由で転職されるのではたまったものではありません。
「飽きたらまた転職するのかな・・・」と採用担当者は判断し、面接は通らないでしょう。
出来るだけ気分を変えたいから転職とは言わないようにしましょう。
NG理由2:職場でいじめにあったから
職場でいじめにあったからという理由は言わないようにしましょう。
偏見もあるかも知れませんが女性の多い職場は人間関係が非常に複雑だということは筆者も知っています。
ただし、それを面接の場で言うと「また同じ理由でうちも辞めるのではないかな」と採用し辛くなります。
出来るだけ人間関係を理由とした転職理由は避けましょう。
NG理由3:職場の上司と合わなかったから
上司と合わないという問題は会社員を続ける限りあなたに一生つきまとう問題です。
仮に合う上司に幸運が重なって恵まれたとしても、もしかしたら異動でいなくなるかも知れません。
上司と合わないというのはどの会社でもみな思っていることです。
大上段に構えてそれを伝えることは避けるようにしましょう。
筆者も部下を持った経験があります。
その経験から言うと、
「上司と合わない」
と言われてしまうと
「自分に合う人なんてめったに遭遇しないよね」
と思ってしまいます。
相性の問題は誰もが納得する理由ではなく、採用担当者にも悪印象を与える可能性があります。
「上司と合わない」という転職理由は出来るだけ伝えないようにしましょう。
その他、転職の理由についてもっと深く気になる方はぜひ「【面接官が教える】20代転職の理由における失敗例と成功例を完全解説」も読んでみて下さい。
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【面接官が教える】20代転職の理由における失敗例と成功例を完全解説
「20代の転職はどんな理由が多いの?」 「転職理由に自信がない。大丈夫かな?」 「失敗しがちな転職理由ってどんなのかな?」 と悩んでいませんか。 筆者は採用担当を約10年間、経験し多くの転職理由を聞い ...
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20代女性の転職理由NG集!まとめ
- 気分を変えたかったから
- 職場でいじめにあったから
- 職場の上司と合わなかったから
次は、20代の女性が転職成功した事例について解説します。
20代の女性が事務職転職に成功した事例
筆者がかつて重機メーカーで勤務していた時代に20代女性が転職した成功事例を紹介します。
その女性の前職は営業職でしたが総務人事へ転職しました。
もともと営業職として前職で活躍されていました。
しかし営業職では腰を据えて勤務できないことなどから転勤の少ない本社勤務での転職を希望されていました。
営業職時代に見積書や経営会議などの資料作りを積極的にされており面接時に資料を出してアピールしていました。
提出された資料から非常に分かりやすく計算能力等も高いことが分かり、総務人事に入社してもらいました。
入社後は総務人事として長く働いており、育児制度の時短をうまく使い家庭との両立をしています。
経験した職種で得たスキル・経験をうまくアピールした事例といえるでしょう。
20代の女性が事務職転職に成功した事例まとめ
- 前職の経験をアピール
- 資料などを使ってスキルをアピール
ところで「20代の女性が正社員転職に成功するにはどうすればいいのだろうか」と気になりませんか。
次は、20代の女性が正社員転職を成功させるために重要な4つのポイントを解説します。
20代の女性が正社員転職を成功させるために重要な4つのポイント
待遇よりもまずはやりたいことがあるから転職すると伝えるようにしましょう。
20代で転職しやすい年齢だからこそ、以下の4つポイントを意識することが大切です。
- ワークライフバランス充実よりも、やりたい仕事があることをアピールしよう
- 出来るだけ大手企業を狙おう
- 女性正社員比率の高い企業を狙おう
- 女性の就職に特化した転職エージェントを活用しよう
それぞれについて解説します。
ワークライフバランス充実よりも、やりたい仕事があることをアピールしよう
ワークライフバランスの充実を求めることは大切ですが、仕事への熱意を伝えることが最優先です。
もちろんワークライフバランスを求めることは正当な権利です。
しかし仕事への意欲が示されていない状態でワークライフバランスだけを求められても採用担当者は
「環境の良い会社ならどこでも良いのかな」
と邪推される可能性があります。
自分自身がやりたいと思える仕事を決めて仕事内容について調べ、しっかりと熱意をアピールしましょう。
出来るだけ大手企業を狙おう
女性が活躍できるのは間違いなく体力のある大手企業です。
女性に配慮して余裕のある人員編成にすることや従業員満足度の向上を考える。
それは資金力のある大手だからこそ出来ることです。
中小企業では女性のキャリアを用意することなど50年経過しても不可能だと筆者は考えています。
そもそもあまり中小企業には女性社員がいません。
時短制度も多くの社員の協力や余裕のある利益があるため運用できます。
自転車操業のような企業はできるだけ避けましょう。
女性正社員比率の高い企業を狙おう
転職先の企業は女性正社員比率が高い企業を選びましょう。
そもそも女性が会社に少ないと育休制度も産休制度も機能していない可能性があります。
必ず女性社員比率の高い企業を狙うようにしましょう。
女性社員比率が高ければ制度整備されていなくても、先輩社員がお手本を作ってくれます。
そうすると「なんとなく女性が働きやすい体制」が構築されている可能性があるためです。
面接の最後の質問時に採用担当者に「女性社員比率は何%ですか」と尋ねるようにしましょう。
出来れば女性社員比率が20%以上は欲しいところです。
20%あれば社員総数の5分の1が女性ということもあり、女性の声が経営陣に届きやすいためです。
筆者がいた業界で特に重機・自動車業界では女性社員比率が8%を切っているという状態でした。
大企業なので仕方なく女性への配慮をしていたというだけで、女性管理職に至っては1人もいませんでした。
ちなみに上場企業や経団連加盟企業は女性活躍のためにポジティブアクションという厚労省主催のイベントに登録しています。
ポジティブアクションのデータベースでは女性社員比率を検索すれば確認することができます。
大手を狙う場合であっても「大企業だから大丈夫だろう」と安心してはいけません。
事前に調べて女性社員比率が低い企業は避けるのが賢明です。
女性の就職に特化した転職エージェントを活用しよう
女性の就職に強いと言われている特化型転職エージェントを活用しましょう。
女性特化の転職エージェントは女性が気になる点を求人票に記載するように企業に求めています。
そのため事前に女性社員比率や育休取得実績などが掲載されていることもあります。
女性に強いとアピールしている転職エージェントを活用することで不安なく転職活動をすることができます。
20代の女性が正社員転職を成功させるために重要なポイントまとめ
- ワークライフバランス充実よりも、やりたい仕事があることをアピールする
- 出来るだけ大手企業を狙う
- 女性正社員比率の高い企業を狙う
- 女性の就職に特化した転職エージェントを活用する
では女性におすすめの転職エージェントってどこなのでしょうか?
次は女性におすすめの転職エージェントについて解説します。
女性におすすめの転職エージェント
女性におすすめの転職エージェントは女性に強いと自信を持ってアピールしている転職エージェントです。
企業の採用担当者は女性を採用したい場合、強みのある転職エージェントに依頼する傾向にあるためです。
具体的には、以下の転職エージェントがおすすめです。
- おすすめ1:多様な働き方の提案が得意なパソナキャリア
- おすすめ2:都市圏の求人に強いtype女性の転職エージェント
- おすすめ3:圧倒的な求人量が強みのリクルートエージェント
それぞれについて解説します。
おすすめ1:多様な働き方の提案が得意なパソナキャリア
パソナキャリアは女性の転職に非常に強い転職エージェントです。
女性の正社員採用に強い提案力と意識を持っています。
2016年に女性活用を企業に積極的に提案するコンサルティングチームを結成するなどしています。
参考:企業の女性採用、育成、女性活躍の風土づくりを提案するパソナキャリア『女性活躍推進コンサルティングチーム』本日発足|パソナキャリア
パソナキャリアは女性の転職に非常に強い転職エージェントなので、ぜひ、活用してみましょう。
おすすめ2:都市圏の求人に強いtype女性の転職エージェント
type女性の転職エージェントは20代の女性に特化した転職エージェントです。
基本的に都市圏の求人が多く、20代に特化していることもあり、事務系職種の比重が高くなっています。
東京だけではなく千葉・神奈川・埼玉の求人も用意されています。
「もう満員電車で都内に行くのは嫌だな」と感じている方におすすめです。
おすすめ3:圧倒的な求人量が強みのリクルートエージェント
リクルートエージェントは知名度が高く求人量が最も多い転職エージェントです。
求人量が多いためしっかりアドバイザーに希望を伝えることで適切な求人を紹介してもらえる可能性が高いです。
ただし、合わないアドバイザーにあたったらすぐに担当交代を依頼することを忘れないようにしてください。
若いキャリアアドバイザーも在籍し、希望する働き方が伝わらないこともあります。
担当者を交代していただくことは例外ではありません。気軽にお願いしましょう。
女性におすすめの転職エージェントまとめ
- 多様な働き方の提案が得意なパソナキャリア
- 都市圏の求人に強いtype女性の転職エージェント
- 圧倒的な求人量が強みのリクルートエージェント
まとめ
20代の女性が転職する理由としては、以下の理由があります。
- 転職理由1位:やりがいのある仕事をしたい
- 転職理由2位:ワークライフバランスの充実
- 転職理由3位:事務仕事をしたい
- 転職理由4位:スキルの身につく仕事がしたい
- 転職理由5位:キャリアアップしたい
20代の女性が転職するにあたっては職種を慎重に選ぶ必要性があります。
筆者が20代の女性が選ぶと結婚・出産を見据えたキャリアを歩めると考えているのは以下の職種です。
- 経理
- 総務
- ITエンジニア
- 営業
「これさえ言わなければ内定を出せた」という転職理由に以下の3つがあります。
- NG理由1:気分を変えたかったから
- NG理由2:職場でいじめにあったから
- NG理由3:職場の上司と合わなかったから
女性に強い転職エージェント3つは以下の通りです。
- おすすめ1:多様な働き方の提案が得意なパソナキャリア
- おすすめ2:都市圏の求人に強いtype女性の転職エージェント
- おすすめ3:圧倒的な求人量が強みのリクルートエージェント
職種を慎重に選び、転職を成功させましょう。