製造業のやりがいは何?業界10年の経験から事例と醍醐味を紹介

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製造業に就職・転職を検討している人は

「製造業のやりがいは何?事例を知りたい」

「製造業の仕事を楽しめるだろうか?向いている人はどんな人かな?」

「面接で評価される人はどんな人だろう」

と気になりませんか。

筆者は約10年間、製造業に関わり人の採用や人材育成を行ってきました。

製造業の良さは口数少なくとも愚直に良いものを作り新しい価値を生み出すところです。

実際に製品を目で見て確認できたり、使っている人から感想をもらうことで仕事の成果を実感しやすい特徴があります。

「いまどきメーカーなんて古臭い」という意見もあるかも知れませんが、筆者は製造業こそが人間的に成長できる数少ない産業だと考えています。

パナソニック(旧名:松下電器産業株式会社)を作った松下幸之助も製造業の経営者ですが、以下のような言葉を語っています。

「松下電器は人をつくるところでございます。あわせて電気製品をつくっております」

引用:創業者 松下幸之助の言葉|パナソニック 採用情報

という言葉です。

製造業がいくらオートメーション化していっても、最終的には製品を作るのは人です。

製造業においては人そのものがレベルアップしないといい製品は作れないんですね。

松下幸之助の言葉は製造業の本質を表していると思います。

この記事を読めば、製造業のやりがいについて理解することができます。

製造業のやりがいについて知りたい、という方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。

製造業のやりがいを感じられる瞬間ベスト5

「製造業のやりがいってどんなところにあるのかな」と気になりませんか。

製造業のやりがいとは作ったものが素直に評価されることにあります。

筆者も人事部ではありますが現場応援に出て製造現場でのモノづくりを行ったことがあります。

無心になって汗をかいて黙々と製品を作るのはとても楽しいです。

また、筆者は人事として製造業に関わる人たちを採用してきましたが、現場の職人さんたちからは以下のような声が聞こえてきました。

  • 作った製品をお客さんが使っているとき
  • 作った製品が絶賛されているとき
  • 製造ノルマを達成したとき
  • 品質水準を達成し、自分の仕事に誇りを持てたとき
  • 高付加価値・高品質を自らの手で体現した時

それぞれについて解説します。

作った製品をお客さんが使っているとき

製造業のやりがいを感じる瞬間は作った製品をお客さんが使っているのを見たときに感じることが多いと筆者は現場の方から良く聞きます。

自分の作った車が走っていたり、港やJR沿線のフォークリフトが荷物を運搬しているときに達成感を感じるということを良く聞いています。

自分の会社のロゴが入った車を見ると「社会の中で自分の仕事が役になっている」と実感が湧くそうです。

筆者も自分がいた会社のフォークリフトを空港で見かけると「お、今日も動いてるな」となんとなく気になることがあります。

作った製品をお客さんが正常に使えているという事実からも安心感・やりがいを感じることができます。

作った製品が絶賛されているとき

製造現場のモチベーションが上がるときは作った製品が絶賛されて売れ行き好調になっているときです。

新しい車が売れ行き好調で「ダントツNo1の売り上げを出している」と報道されていると嬉しくなるということがあるそうです。

筆者の記憶では軽自動車のタントが売れているときはグループ全体が活気に満ちていたことを覚えています。

販売会社の社長からも

「石を投げればタントにあたるというくらい売れ行き好調です!いい車を作ってくれてありがとう!」

という絶賛の声を上げていました。

そういう内外の評価があると本当に嬉しい気持ちになります。

製造ノルマを達成したとき

筆者は採用担当者のため採用したての新卒の子たちの悩みを良く聞いていました。

採用した若手社員が悩むのは仕事で自立できるかどうかという問題です。

特に製造の現場に配属されたばかりのときは自分では何もできない状態であり、心苦しいという若手が多いですね。

筆者は採用した新卒のフォロー面談を2週間に一度は行っていましたので様々な不安をひたすら聞いていました。

しかし、ある日ピタリと相談が止まります。

現場に配属されて3か月が経過すると、仕事ができるようになるのです。

相談でも不安の声ではなく

「生産ノルマを1人で達成できるようになって不安がなくなって、むしろ何個製品を作れるのか挑戦したくなった」

という声が聞こえてきます。

生産ノルマを1人で達成できるようになった瞬間には成長を感じられてやりがいを感じるようです。

品質水準を達成し、自分の仕事に誇りを持てたとき

製造業には品質管理という仕事があります。

工場の各工程を把握して、製品に間違いがないように管理監督をする役割を持っており非常にストレスのたまる仕事です。

製造現場からは嫌われて、工場長や社長からは怒鳴られて品質について徹底的に追及されます。

人事もストレスがたまる仕事ですが、品質管理課よりはマシだなといつも思っていました。

それくらい辛い部署ですが現場が約束事を守って品質水準を達成してくれた時には「やってよかった」という感動があると言われていました。

品質管理課だけが頑張ってもなかなか品質水準は達成できません。

現場と一緒になって目標達成できたときは感無量だと思えるということです。

高付加価値・高品質を自らの手で体現した時

製造現場ではなく工場の技術職の仕事になりますが、生産技術職という仕事があります。

生産技術職の仕事は生産ラインの流れを変えるなどして設備を改善するといった仕事です。

生産技術職ではラインの生産性を上げて高い付加価値を生みつつも、製品の品質を落とさないように維持・向上することを目指すことが達成目標なのです。

例えば高付加価値とは製品製造にかかる原価を下げることにあります。

そのため、より付加価値を高めるには製造現場で効率的に生産する仕組みを考えることも重要です。

また、品質に関しても「気をつけろよ」という精神論だけではなく、手順や配置を工夫することで不良品が減る仕組みができ品質が向上するようになります。

メーカーでは原価低減をしつつも品質を維持することが至上命題となっているので非常に重要な仕事です。

原価低減と不良品なしを達成した時は非常に誇らしい、嬉しいという声が生産技術職の方からは聞こえてきます。

ただし、生産技術職も品質管理課に負けず劣らず残業が多く厳しい仕事です。

休日出勤してラインの改善を行うのはほぼ生産技術の仕事です。

ラインが稼働しているときは仕事が出来ないので仕方ないです。

コラム:やりがいがないと感じる方の意見

中には製造業についてやりがいがない、と感じる方もいます。

筆者も採用した人が辞めていくたびに「なんで?」と聞いていましたが、以下のような理由が多かったです。

  • 単純作業がきつい
  • 製造ノルマがきつい
  • 機械に振り回されてしまい、人間より機械が偉いのかと思ってしまう

それぞれについて解説します。

単純作業がきつい

製造業にやりがいがない、と感じる方の中には「単純作業がきつい」という方がいます。

毎日同じ作業の繰り返しになるので仕事をしていくうちに「いつまでこんなことをするのだろうか」と辛くなってしまうようです。

毎日同じことをしているようではあるのですが、少しずつ作業レベルはアップしていっています。

最後は自分が作業を管理監督する側に回ることになるので少しもったいないという気もします。

製造ノルマがきつい

「製造ノルマが達成できなくてつらい」とすぐに辞めてしまう方もいます。

工場は1日に何個製品を作るかで評価される世界だからです。

製造ノルマが達成されないとお客さんに製品が届かず迷惑をかけてしまいます。

また、効率よく製品が作れないと

「他の工場と比べてここは儲からない工場」だとシビアに経営陣に判断されて人を減らされたりする悪循環にも陥ります。

上記のような理由で製造ノルマがあるのですが、製造ノルマに追われると余裕がなくなってしまうのでしんどいという人が多くいます。

機械に振り回されてしまい、人間より機械が偉いのかと思ってしまう

製造現場では機械を使って製品の製造を行いますが機械の方が人間の生涯賃金よりも高いということがあります。

つまり何億円もする機械があるということです。

機械を壊さないように気を付けて作業をするのはもちろんこと、機械のレベルによって人間の出来る作業には限界が決められています。

いわゆるマシンパワー(一個の機械が生産できる個数の限界値から決まる数字)というものです。

よく工場を評価する際には「あそこの工場はマシンパワー低いから無理だろ」というような表現もあります。

機械の限界にも関わらず、なぜか人間の限界のように語られる瞬間があり「人間より機械の方が偉いのかよ」と思ってしまう現場の方もいますね。

次は、製造業の醍醐味について解説します。

製造業の醍醐味を10万人以上の従業員を見てきた人事が語る

製造業の醍醐味は仕事の成果が目に見えることです。

毎日、同じような仕事になることも多く地味ですが生産数や品質をしっかり維持できていると工場単位で会社から表彰されることもあります。

さらに優れた製品を生み出すと「モデル工場」として地域の新聞やテレビ局に取材されるといったこともあります。

さらに人事で現場を見てきた筆者から製造現場の醍醐味をお伝えすると全員で頑張って一つの目標に向かうために団結する良さも大きなポイントだと感じています。

現場の人たちはカラっとした明るい性格の方が多く在籍しています。

確かに怒鳴るような人も工場にはいるのですが、ネチネチとした嫌らしさではありません。

このように製造業は一致団結して製品を製造していくことが醍醐味と言えるでしょう。

【感動した体験談】超巨大フォークリフトの出荷風景に感動した

製造業のやりがいの一つとして、出来上がった製品を見て感動したという経験が筆者にはあります。

それは、新卒で入社した三菱ロジスネクストという上場企業で製造したフォークリフトの出荷風景でした。

三菱ロジスネクストのマザー工場である滋賀工場はとても巨大で新幹線の車内から見るとすぐにわかるところにあります。

そんな超巨大工場の身長を超える製品が創り出されています。

つまり超巨大工場の屋根より高いフォークリフトを製造し、それを30台も出荷する風景を見たのです。

メタリックなシルバーのボディー、重厚な存在感、座席からはあらゆるものが見渡せる大きさがあります。

現場の人たちが「俺たちが命がけで作ったものだ」と誇らしげにしているのをいまでも覚えています。

そんな超巨大フォークリフトが次から次へとさらに大きな特殊製造のトラックに乗せられて出荷されていくのは感動的な風景でした。

最後に製造業に魅力を感じない人におすすめの業界について解説します。

製造業に魅力を感じずやめておこうと感じる方はIT業界を検討してみよう

もし製造業に魅力を感じない方はぜひ、IT業界を検討してみてください。

製造業は安定したビジネスモデルのため経営も安定していますが労働集約型になりやすくスキルがたまりづらいという側面があります。

そのような方は真反対のIT業界をおすすめします。

IT業界では業務が定型化されていないことが多く、自分自身で創意工夫をして成果を出す必要があります。

大変ではありますがその分、自分自身の経験やスキルとして蓄積していきます。

IT業界の営業やエンジニアであれば未経験でも募集しています。

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まとめ

今回は、製造業のやりがいについて解説しました。

特に本文中でも解説しましたが、製造業のやりがいは成果が見えやすいことにあります。

製造業には以下のようなやりがいがあります。

  • 作った製品をお客さんが使っているとき
  • 作った製品が絶賛されているとき
  • 製造ノルマを達成したとき
  • 品質水準を達成し、自分の仕事に誇りを持てたとき
  • 高付加価値・高品質を自らの手で体現した時

ぜひ、製造業で働いてみてくださいね。