フリーターの結婚は不利と言われる8つの弱点と正社員になる方法

フリーターの結婚は不利?

この記事は有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を受けている株式会社しごとウェブ(許可番号:13-ユ-306679)が制作しています。

フリーターの方で結婚を考えていると、

「フリーターで結婚すると、どんなデメリットがあるの?」
「フリーターでも正社員並みに稼いでいるという自負がある。なぜ、正社員じゃないと結婚は無理なのかな?」

と、悩んだことはありませんか?

フリーターで結婚すると、どんなデメリットがあるの?

私はこれまで約10年間、人事を経験し非正規社員と正社員の待遇の違いを見てきました。

フリーターの方が結婚をしたいと考えたとき、大きな壁があります。

たとえば毎月一定の固定収入がないため人生プランを考えにくいということです。

さらに年齢を重ねると若手中心の求人に応募もできなくなります。

また、フリーターと正社員の間では生涯年収1億円も違うという報道もあります。

参考:生涯賃金 非正規雇用は1億円以上低い/正規と比較 派遣法大改悪で貧困拡大

この文章を読めば、フリーターの結婚における弱点を知り、正社員就職する必要性を知ることができます。

【フリーターの弱点8個】安定した収入がないと結婚生活を維持できない

「フリーターのまま結婚すると何がまずいの」と気になっていませんか。

ずばり、安定した収入がないことと、時間を確保できないことがフリーターには致命的な弱点となります。

結婚生活にはとてもお金と時間がかかり、安定した収入がないと結婚生活を維持できないと言えます。

フリーターのまま結婚することは、具体的に以下のような弱点があります。

  • 【お金】フリーターと正社員の生涯賃金の差は実に1億円以上
  • 【時間】フリーター同士の結婚は出産などのライフイベント時に時間がなくなってしまう
  • 【世間体の悪さ】結婚相手の両親にどう思われる
  • 【社会的信用の弱さ】賃貸やクレジットカード、ローンが通らない
  • 【雇用の不安定さ】いつまで働けるの?
  • 【保障がない】手厚い退職金と厚生年金があるため、クビになっても保障が違う

それぞれについて解説します。

  • 【番外編】結婚費用のために貯金400万円は必要
  • 【理想編】結婚生活には年収400万円以上が理想

それぞれについて解説します。

【弱点1:お金】フリーターと正社員の生涯賃金の差は実に1億円以上

フリーターと正社員の生涯賃金の差は、実に1憶円以上あります。

資料だけでなく、正社員は定年退職するまでの間に中小企業でも2憶円以上の生涯賃金を貰います。

フリーターに関しては仮に定年まで勤務したとしても多くて9,000万円程度しか賃金がでません。

雇用形態が違うだけで、1億円以上の格差が出ることを忘れてはいけません。

【弱点2:時間】フリーター同士の結婚は出産などのライフイベント時に時間がなくなってしまう

フリーター同士の結婚で気を付けたいのは、出産などのライフイベント時でも働かないと給料が出ないという点です。

フリーターにはないメリットとして、正社員は産休や育休が女性にあり、男性社員も取得可能です。

出産時には大企業なら、妻の出産後、一週間程度の産前産後の休暇が男性にも与えられます。

他にも有給とは別に特別休暇が貰えることもあり、正社員はライフイベント時に多くのメリットがあります。

休んでも給料が減りません。

【弱点3:世間体の悪さ】結婚相手の両親にどう思われる

結婚相手の両親に結婚の挨拶にいくとき、フリーターではどう思われるか分かりません。

フリーターだと毎月一定の収入がなく不安定なため、結婚相手の親御さんに心配をかけることになります。

反対されて好きな人と結婚できないこともあり得ますし、不要な心配をかけてしまう可能性があります。

【弱点4:社会的信用の低さ】賃貸やクレジットカード、ローンが通らない

社会的信用の低さが常にフリーターには付きまといます。

毎月一定の収入がないため、賃貸の審査やクレジットカード、ローンなどが通りにくくなります。

これから新しい結婚生活を迎えるのに、いきなりハードルが高くなってしまいます。

さらに知りたい方はフリーターのデメリットを合わせてご覧ください。

【弱点5:雇用の不安定さ】いつまで働けるの?

誰でもできるフリーターの仕事は体が資本の仕事になりがちです。

体力が落ちてくる中年以降に大きなリスクとなってくるでしょう。

年齢が高くなれば、若いころのように無理をして労働時間を長くして稼ぐことができなくなります。

また、おおむね35歳をすぎるとフリーターを雇う会社も減ります。

人生が八方ふさがりになります。

【弱点6:保障がない】手厚い退職金と厚生年金が少ない。

正社員には退職金が中小企業でも1,000万円はあります。

また、厚生年金という国民年金とは別にもう一つの年金が貰えるため月20万円は年金が退職後にあります。

老後にゆっくりという生活の見通しが立ちます。

フリーターの国民年金は満額で毎月7万円程度しか支給されません。

一生働き続けることになるリスクが高いです。

日本でもリストラは行われているが、実際は早期退職を募っているだけ。3,000万円以上の手切れ金を会社から貰える。

労基法上、正社員は絶対に解雇できなくなっています。

日本ではリストラといわれる退職勧奨はありますが、解雇できないため早期退職を募っているだけです。

早期退職を選んだ際は会社から手切れ金が支給され、退職金が大幅に割増しされます。

さらに一年間分程度の給与も支給されるケースが多いため、3,000万円程度は受け取れます。

フリーターは解雇されても1円も貰えません。

フリーターの弱点まとめ

  • 弱点1:フリーターと正社員の生涯賃金の差は実に1億円以上といわれている。安定した収入がないため、家族の生活費を賄いにくい。
  • 弱点2:フリーター同士の結婚は出産などのライフイベント時でも働かないと給料が出ない。
  • 弱点3:結婚相手の両親に安心してもらえない。最悪、結婚を認めてもらえないこともある。
  • 弱点4:社会的信用の低さ。賃貸やクレジットカード、ローンが通りにくい。
  • 弱点5:雇用の不安定さ。35歳を過ぎると雇ってもらえるところが少なくなってしまう。
  • 弱点6:退職金がなく、厚生年金が正社員に比べると少ない。

【弱点:番外編】結婚費用のために貯金400万円は必要

結婚費用のために、貯金400万円は必要です。

結婚式費用や新婚旅行にお金がいります。

結婚指輪も必要です。

具体的に解説していきましょう。

結婚式200万円(半分はご祝儀でカバー)

結婚式費用は総額で200万円程度かかることになります。

そのうち半分はご祝儀などでカバーされますが、一時的に200万円が必要になります。

手持ちがないとアコムやアイフルといったカードローンを利用する方もいます。

ただ社会的な信用がないため貸してもらえなかったり30万円~50万円と少額になるケースが多いです。

結婚指輪は月給の3ヶ月分

結婚指輪は月給の3ヶ月分が相場です。

月給20万円の人であれば、60万円程度の結婚指輪を用意する必要があります。

新婚旅行費用50万円~100万円程度。

新婚旅行の費用については人によって差がありますが約50~100万円程度がかかると考えておきましょう。

ハワイに一週間行く場合、新婚旅行パックで行けば、おおむね2人で60万円~80万円程度となります。

【弱点:理想編】結婚生活には年収400万円以上が理想

筆者が結婚・育児した経験でお伝えすると、結婚生活には、年収400万円以上あることが理想です。

400万円は男性の正社員であれば中小企業でも30代前半でクリアできる年収です。

なぜ400万円程度必要か解説していきます。

生活費は月24万円程度

生活費の内訳として以下のお金がかかります。

  • 家賃 9万円
  • 携帯電話料金 1万円
  • 保険代 3万円
  • 食費 5万円
  • 水道光熱費 2万円
  • 飲み会等のお金 4万円

手取り24万円の給料となると社会保険料を考慮すると月給29万円は必要となります。

正社員であればもし赤字が出てもボーナスで埋めることもできます。

教育費

文部科学省の報道資料によると、子供の教育費は全て私立でいくと約2,000万円程かかると言われています。

公立でも700万円以上のお金がかかります。

厚生労働省の報道資料を基にすると、学費の総額は、具体的には、以下の図表のようになります。

区分名 私立 国公立
幼稚園 964,000円 468,000円
小学校 9,168,000円 1,932,000円
中学校 3,981,000円 1,437,000円
高校 3,120,000円 1,353,000円
大学 3,271,808円 2,143,200円
合計 20,504,808円 7,333,200円

子供が国公立の優秀校などに行くことが出来ればば、私立の約3分の1程度のお金で済みそうですね。

参考:文部科学省 平成28年度子供の学習費調査の結果について

参考:文部科学省 国立大学と私立大学の授業料等の推移

2,000万円を18年(18才)で貯めようとすると月10万円程度の積立が必要です。

もしも子供の勉強ができて、私立の学校に行きたいなど考えている場合もっとお金がかかることになります。

子供が勉強したいといっているのに「お金がないから」

などという理由で断るのはかわいそうなため、しっかりと準備していきたいですね。

次は、結婚を考えているフリーターが、一体どうすれば幸せな結婚生活を送れるかどうかについて解説します。

【結論】結婚をする前にフリーターを脱出すべし!男女関係なくどちらかが正社員になろう

結婚をする前に、男女関係なくフリーターから正社員になりましょう。

いまは男性が家事育児を担い、女性が正社員として勤務するケースもあります。

どちらか一方が安定した収入があれば幸せな結婚生活を送れる可能性が高いです。

結婚後も正社員のまま働く共働き世帯が増加している。女性も採用されやすい時代。

寿退社という結婚すると女性が退職するという慣習が昔は各企業にありました。

しかし、いまの時代は結婚してもそのまま会社に残る女性の正社員が増えています。

女性を活用したいという企業も人手不足で増加しているため、女性でも諦めず正社員雇用に挑戦してください。

フリーターから正社員に就活するのは大変だな・・・と感じていませんか?

実は正社員採用に置いて結婚を考えているフリーターは有利です。

次で解説していきます。

結婚を考えているフリーターの男性は、実はとても採用されやすい。一気に内定を決めよう。

結婚を考えているフリーターは、実は正社員採用されやすいという事実があります。

企業側としては、結婚をする人は意欲も高く、真面目に働くと捉えているからです。

結婚をきっかけにフリーターから正社員就職を目指す人は非常に採用されやすいですのでチャンスを逃さないようにしましょう。

正社員の志望動機が結婚でも問題なし。むしろ企業側は好意的に判断する。

正社員になるにあたって、志望動機で

「正社員になって結婚して、結婚相手を安心させたい」

という志望動機は、実は非常に有効です。

採用担当者は、結婚するから辞めないだろうと思い、離職率の低下もできるため採用したいと考えます。

特に採否を最終判断する年配者の役員などはこのパターンに非常に弱いです。

結婚を考えているフリーターの男性は採用されやすい傾向がありますので、正社員就職を目指す方は一気に内定を決めましょう。

まとめ

フリーターは8つの弱点があり、安定した収入がないため、社会的な信用がないという弱さがあります。

また、社会的な信用が低いだけではなく、結婚相手の親御さんに不安を与えてしまい、結果的に結婚できなくなることもありえます。

現実問題として結婚に関しては400万円近いお金がかかります。

加えて、結婚後は大きめの賃貸を借りる必要性などもあり、生活費が多くなります。

結婚をする前に出来るだけ男女のどちらかが正社員になるようにしましょう。

また、正社員になるためには、「正社員になって結婚相手を安心させたい」

という志望動機を前面に押し出すようにしましょう。

年配の採用担当者や役員は、結婚をするからには腰を据えて働く気があると判断するため、採用されやすくなります。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。