【高評価な第二新卒の転職理由とは】採用担当者がチェックする3つのポイントとNG集
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第二新卒で転職活動をしていると、
「第二新卒で転職活動をしていて理由を聞かれるけれど、うまく答えることができない」
「第二新卒の転職理由ってどんなものであれば合格できるのだろうか」
と気になっていませんか。
第二新卒の転職理由は、出来るだけ前向きで伸びしろのある人物であることを面接で示す必要性があります。
私はこれまで約10年間、採用担当者として第二新卒の採用に携わってきました。
この記事を読めば第二新卒の転職で、採用担当者を納得させられるような転職理由を答えて内定を獲得できます。
第二新卒の転職理由で悩んでいるあなたは、最後まで読んでいってくださいね。
目次
【採用担当者が教える】第二新卒の転職理由でチェックするポイントは3個
第二新卒に関しては、すぐにまた会社を退職しないかどうかについて念入りにチェックされます。
また、入社後に伸びしろがあるかも重要な評価ポイントですね。
採用担当者が第二新卒の転職理由でチェックするポイントは、以下の3個です。
- チェックポイント1:短期離職しない人物であるかチェック
- チェックポイント2:伸びしろがある人物であるかチェック
- チェックポイント3:入社意欲が高いかどうか
それぞれについて解説します。
チェックポイント1:短期離職しない人物であるかチェック
会社は短期離職しない人物であるかをチェックします。
第二新卒は既に会社を3年以内に退職しており、採用してもすぐに再度転職する可能性があるためです。
転職理由が前向きなものではなく、前職がしんどかったからなどのネガティブな理由だと面接に落ちやすいです。
誰が聞いても応援されるような転職理由が理想と言えるでしょう。
チェックポイント2:伸びしろがある人物であるかチェック
入社後に伸びしろがあるかどうかが第二新卒はチェックされます。
第二新卒はまだ25歳以下ということもあり、
「新卒同様に仕事に関してはまだまだこれから能力が伸びる」と期待されているためです。
もし転職理由が「◯◯したい」というのであれば実際に取り組んでいる行動や実績を紹介できるようにしましょう。
大半の人は「◯◯したい」と思っていても行動できていない人が多いことを採用担当者は知っています。
実際に行動や実績があれば採用担当者は入社後の活躍もイメージでき内定にグッと近づくでしょう。
チェックポイント3:入社意欲が高いかどうか
第二新卒は入社意欲が高いかどうかを重視されます。
まだまだ社会人経験が浅く、即戦力としては期待できません。
入社後は自ら情報を取りに行き主体的に成長する人を求められます。
そのような意欲があるかを採用担当者はチェックしています。
採用担当は
「本当に会社に入って仕事がしたいのか」
と、厳しくチェックしますので企業ホームページなどを必ず確認して志望動機は練りこみましょう。
第二新卒の転職理由、採用担当者がチェックする3個のポイント
- 誰が聞いても応援されるような転職理由があるなど、短期離職しない人物であるか
- 実際に行動や実績があり入社後の活躍がイメージできる伸びしろのある人物であるか
- 入社後自ら情報を取りに行き主体的な成長が期待できる入社意欲の高い人物であるか
さらに詳しく知りたい方は第二新卒の転職で失敗したくない人が知るべき全知識(採用担当者が評価ポイントを全公開)こちらも合わせてご覧ください。
「じゃあどんな転職理由が落とされるの」と気になっていませんか。
次は、典型的なNG転職理由について解説します。
【実例】典型的なNG転職理由の事例集
「どんな転職理由だと選考に落とされてしまうの」
と気になりませんか。
結論からいえば前向きでない転職理由は落とされやすくなります。
具体的には、以下の7つのような事例です。
- NG例1:やりたいことができなかった
- NG例2:給料が安かった
- NG例3:残業をしたくないから
- NG例4:教育体制が整っていなかった
- NG例5:人間関係が悪かった
- NG例6:会社が合わなかった
- NG例7:仕事を覚えられなかった
それぞれについて解説します。
NG例1:やりたいことができなかった
「新卒入社した企業では、希望していた海外営業ではなく、経理に配属されてしまいました。
転職して海外営業の仕事に就きたいと考えています。」
NGのポイント
やりたいことができなかったという転職理由は避けましょう。
新卒からいきなり自分がやりたい仕事ができるのはまれなためです。
仮に転職先に入社しても、異動などがあればまた辞めるのかも知れないと思われます。
NG例2:給料が安かった
「前職の給料が安く、不満が大きかったため、転職しようと考えました。」
NGのポイント
給料が安かったなどの待遇に関する話は第二新卒では原則NGです。
新卒の給与は最初は安いですが、勤続を重ねて役職などにつくと上がる仕組みとなっているためです。
第二新卒で転職してもそれほど高い給料にはなりません。
NG例3:残業をしたくないから
「前職は残業時間が長く、とても定年まで勤務できるとは思えませんでした。
残業時間が減ることでプライベートが充実出来ると考えています。」
NGのポイント
残業をしたくないから転職したくないという理由は避けるようにしましょう。
仕事への意欲を疑われるためです。
転職先が本当に一切残業がなかったとしても、なかなか採用されにくくなります。
ただし、ニュースになるほどのブラック企業であったり、
「経営層に相談しても改善されなかった」など誰が聞いても納得できる場合は問題ありません。
NG例4:教育体制が整っていなかった
「新卒入社した会社では求人票に新入社員教育制度ありと書かれてました。
しかし実際入社しても教育体制がなく、仕事を覚えることに苦労し、仕事がうまくいきませんでした。
貴社に入社出来れば教育をしてもらえると考えました。」
NGのポイント
教育体制の不備で辞めたいう理由は避けるようにしましょう。
教育体制がなっていなかったから辞めたいは他責にとらえられます。
確かに新卒に対して教育体制が甘いということは、会社としては大きな落ち度ではあります。
かといって、第二新卒に対してわざわざまた新卒並みの教育をしようと考える企業はありません。
また教えられた知識だけで働く人は求められません。
自分で考え行動できる人が採用されます。
NG例5:人間関係が悪かった
「人間関係が悪く、退職することを考えました。
人間関係の良い明るい職場で働きたいと考えて転職活動をしています。」
NGのポイント
人間関係が悪かったから辞めたいということは避けるようにしましょう。
どこにいっても確実に嫌な人は存在するためです。
人間関係がまた悪くなれば辞めてしまうのかなと採用担当者は不安になります。
NG例6:会社が合わなかった
「新卒入社した会社でしたが、企業の社風などが合いませんでした。
ノルマ至上主義の会社ではなく、ちゃんとした会社で働きたいと考えています。」
NGのポイント
会社が合わなかったから辞めたいということは避けるようにしましょう。
3年未満在籍で会社のことが本当に理解できるかは疑問が残るためです。
上司や経営層と協力的に対話できない人物とみなされる可能性もあります。
会社が合わなかったら辞めるとなると、それこそ何度も転職するはめになります。
NG例7:仕事を覚えられなかった
「前職では仕事を覚えられずに怒られてばかりで辛く、退職を考えました。
仕事を覚えられるように次の職場では心機一転頑張りたいと転職を考えています。」
NGのポイント
仕事を覚えられなかったなどネガティブ表現は避けるようにしましょう。
仕事を覚えられなかったという事実は変わらなくても、出来るようにどう努力したのかの方が採用担当者は知りたいためです。
努力して少しでも仕事を覚えられるように頑張ったエピソードなどを伝えるようにしてください。
【実例】典型的なNG転職理由の事例
- やりたいことができなかった
- 給料が安かった
- 残業をしたくない
- 教育体制が整っていなかった
- 人間関係が悪かった
- 会社が合わなかった
- 仕事を覚えられなかった
さらに詳しく知りたい方は【面接官はミタ!】第二新卒の転職に失敗しがちな事例を3つ紹介こちらもあわせてご覧ください。
次は、理想的な転職理由について解説します。
理想はポジティブな転職目的から転職理由を語ることが重要!受け身・ネガティブは禁止
転職理由を伝える上で理想的なのは、ポジティブな転職目的から転職理由を伝えることです。
ネガティブな転職理由を伝えてしまうと、一気に落選する確率が高くなります。
ネガティブな転職理由は他責にとらえられてしまうためです。
ただし、ハラスメントが横行するブラック企業なら仕方ない側面もあります。
筆者としては、実際にハラスメントがあったとしても面接では聞かれた以上のことは話さないことが無難だと考えています。
いくらブラック企業で大変だったと面接の場で伝えたところで、採用担当からは
「ブラック企業を選んだ自分の責任もある程度存在する」と感じられる可能性も高いと思います。
ですので極力ポジティブな転職目的を明確に伝えられるようにしましょう。
【例文あり】書類選考を通過した転職理由の事例をご紹介
「実際にどんな人が選考に通過しているのだろうか」と気になりませんか。
筆者が実際に書類選考を通過させた転職理由の事例についてご紹介いたします。
以下の事例です。
- 事例1:営業職から人事職へ。会社全体を変える仕事をしたい
- 事例2:実力主義の営業職の仕事をしたいと考えた
- 事例3:事務職としてスキルを磨きたい
- 事例4:ルート営業よりも新規開拓営業をしたい
それぞれについて解説します。
事例1:営業職から人事職へ。会社全体を変える仕事をしたい
「私はこれまで2年間、営業職として仕事をしてきました。
仕事を覚えて営業職として様々なお客様の声に応えてきましたが、人事の仕事に興味を持ちました。
前職では行き過ぎたノルマ至上主義などがあり、社員が全体的に疲弊していました。
会社の社内制度改革が人事から送達された結果、会社全体が変わりました。
ノルマ達成度合いだけではなくお客様の満足度なども加味される評価制度となったためです。
会社全体に影響を与える人事の仕事に挑戦してみたいと思いました。」
評価ポイント
営業職としてしっかりと評価を得つつも、人事職に未経験で応募された方でした。
結果的には内定に至っています。
非常に人事の仕事内容などについて興味と強いモチベーションが感じられました。
事例2:実力主義の営業職の仕事をしたいと考えた
「私は実力主義の営業職の仕事をしたいと考えています。
私は2年間、営業職として勤務していました。
新卒に割り振られる仕事は先輩から降りてくる仕事ばかりで、自分で営業に行くことが難しい環境でした。
入社して5年目までは独り立ちもできない制度があったためです。
貴社で私はもっと自分の力で仕事を取る能力を身につけたいと考えています。」
評価ポイント
入社5年目までは先輩から貰ったお客さんの仕事をするのが当たり前の会社であり、その現状に疑問を抱いている方でした。
転職目的が明確で非常に強い成長意欲のある方のため入社後の活躍もイメージでき選考に通過しました。
事例3:事務職としてスキルを磨きたい
「私はこれまで約2年間、事務職として仕事をしてきました。
現在の会社では女性の仕事は補助や雑用がメインとなっており、あまり難しい仕事を任せてもらえません。
実際に会社にいる女性の先輩もいますが、主任レベルまでのキャリアしか持てず、ルーチンワークしか仕事を貰えていません。
私は転職することで、主体的に仕事ができる事務員を目指したいと考えています。」
評価ポイント
女性の事務職の方でしたが、女性のキャリアパスがあまり用意されていないということでした。
主体的に企画業務などをしたい、事務スキルを磨きたいという意欲面を評価しての書類選考通過となりました。
事例4:ルート営業よりも新規開拓営業をしたい
「私は約2年間、営業職として仕事をしてきました。
新規開拓営業をしたいと考えています。
しかし実際はルート営業がメインの会社であり、なかなか新規開拓営業をさせてもらえるチャンスがありません。
私は新しいお客様と会い積極的に提案して営業していくことが好きです。
実力主義で若手にもチャンスを与えられる貴社で仕事をしたいと考えております。」
評価ポイント
新規開拓営業を積極的にしたいということで、強い意欲を感じました。
実力主義の会社で働きたいという部分も、成長意欲を感じます。
自社では出来ないことが転職すれば解決できるということで、選考に通過しました。
書類選考を通過した転職理由の事例
- 「営業職から人事職へ。会社全体を変える仕事をしたい」仕事内容などについて興味と強いモチベーションを持った転職理由
- 「実力主義の営業職の仕事をしたいと考えた」転職目的が明確で強い成長意欲をみせた転職理由
- 「事務職としてスキルを磨きたい」主体的に企画業務などをしたい、スキルを磨きたい、という意欲面を評価された転職理由
- 「ルート営業よりも新規開拓営業をしたい」新規開拓営業を積極的にしたいという成長意欲を感じる転職理由
第二新卒の書類選考については「第二新卒の履歴書で評価される4つのポイントとおすすめのフォーマットを紹介」こちらの記事でも詳しく紹介しています。
ところで「転職理由が思いつかない」と悩んでいませんか。
転職理由が思いつかないのは自己分析が足りないからです。
次は、自己分析の徹底について解説します。
転職目的が分からない方は自己分析の徹底が必要
転職目的が分からない方は、自己分析の徹底が必要です。
自己分析が曖昧で、転職目的がハッキリしていないと、転職先にいっても早期離職する可能性が非常に高くなるためです。
転職後は慣れない人間関係・仕事内容で仕事を覚えるのに時間がかかります。
転職目的があいまいだと「また転職しようかな・・・」と考えてしまい短期離職を繰り返してしまう可能性があります。
そのため必ず自己分析は徹底しておきましょう。
特に
「なぜ転職を検討しているのだろうか?」
「上司への相談では解決できないのだろうか?」
「異動で悩みは解決するのではないか?」
「会社を変えなければならない理由はなにだろうか?」
と自分に問うことでその理由が見えてきます。
自分自身の過去を振り返るなどして、自己分析を徹底するようにしましょう。
自己分析の方法はこちらの記事「一生使える自己分析の方法!ステップ式で誰でも簡単に自己分析を深くする手順を全解説」でも解説しています。
ただ自己分析はコツが必要です。
そのような方に次では頼れる転職エージェントについて解説します。
自信がない方は第二新卒特化の転職エージェントに相談しよう
「どうすればうまく転職理由を答えられるようになるのかな」
と不安になっていませんか。
転職理由がうまく考えられない方は、転職エージェントの活用をおすすめします。
第二新卒を専門とする転職エージェントでは自己分析のサポートはもちろん面接対策もしてもらえます。
特に多くの転職者を見てきていますので失敗しやすい傾向や成功しやすい特徴を把握しています。
自己分析・書類作成・面接対策などうまく頼って内定率を高めることをおすすめします。
特におすすめの転職エージェントは次のとおりです。
- おすすめ1:いい就職ドットコム
- おすすめ2:ウズキャリ
- おすすめ3:ハタラクティブ
それぞれについて解説します。
おすすめ1:いい就職ドットコム
いい就職ドットコムは、第二新卒に特化した転職エージェントです。
いい就職ドットコムは転職エージェントの中でも第二新卒に関しては老舗の部類に入ります。
筆者も採用活動で第二新卒者の採用に関しては必ずここを活用していました。
職種の幅が広く、中堅から大企業まで求人の揃った転職エージェントです。
職業紹介事業 許可・届出受理番号 | 13-ユ-080389 |
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求人数 | 5,000件以上 |
対応エリア | 全国 |
年代 | 20代 |
年収 | 400万円~600万円 |
- 新卒・既卒・第二新卒の就職支援に特化した転職エージェント
- 未経験であっても意欲の高い若者を採用し、しっかりと育てていきたいと考える企業の求人が多数
- 就職アドバイザーが働く環境や待遇面などをチェックしているので安心
おすすめ2:ウズキャリ
ウズキャリは第二新卒のIT・営業職採用に圧倒的に強い転職エージェントです。
筆者はウズキャリに関しては営業職と社内SE採用の際に活用させてもらっていました。
残業時間チェックなどをしっかりとされており、求人内容についてかなり信頼できるエージェントです。
>ウズキャリはこちらから
おすすめ3:ハタラクティブ
ハタラクティブは第二新卒等の若者の転職に強い転職エージェントです。
IT系の求人に強みを持っています。
転職エージェントなんて敷居が高くて活用しにくいと感じている方は、ぜひ、登録してみてください。
職業紹介事業 許可・届出受理番号 | 13-ユ-302698 |
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求人数 | 常時1000件以上 |
対応エリア | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・福岡 |
年代 | 20代・30代 |
年収 | 300万円~500万円 |
- 就職成功率80%以上の高水準
- ニート・フリーター等未経験からの正社員就職が可能
- 履歴書添削・面接対策などのフォローが万全
自信がない方向け、第二新卒特化のおすすめ転職エージェント
- 中堅から大企業まで求人が揃っているのはいい就職ドットコム
- 第二新卒のIT・営業職採用に圧倒的に強いのはウズキャリ
- 若者の転職に強い、IT系の求人ならハタラクティブ
まとめ
第二新卒に関しては、すぐにまた会社を退職しないかどうかについて念入りにチェックされます。
採用担当者が第二新卒の転職理由でチェックするポイントは、以下の3個です。
- チェックポイント1:短期離職しない人物であるかチェック
- チェックポイント2:伸びしろがある人物であるかチェック
- チェックポイント3:入社意欲が高いかどうか
以下の7つのような事例では選考に落とされやすくなります。
- NG例1:やりたいことができなかった
- NG例2:給料が安かった
- NG例3:残業をしたくないから
- NG例4:教育体制が整っていなかった
- NG例5:人間関係が悪かった
- NG例6:会社が合わなかった
- NG例7:仕事を覚えられなかった
転職目的がはっきりしない方は、自己分析を徹底するようにしましょう。
もしも1人では出来ないと感じている場合、転職エージェントに相談するようにしましょう。