トヨタ期間工のキツイ点を経験者が本音で告白！その対策も合わせて紹介

※記載内容は2025年1月時点の情報です。

トヨタの期間工は、短期間で高収入を得たい人におすすめです。

収入は業界最高水準で、仕事は単純作業なので、最初はきつく感じても徐々に慣れます。

この記事では、実際にトヨタ期間工で1年間働いた筆者が、仕事のきつさや慣れるためのコツを紹介しています。

高待遇を得たい人は、ぜひトヨタ期間工に挑戦してみてください。

＞こちらの記事もおすすめ→【トヨタ期間工から正社員に登用される人の特徴と難易度】

トヨタの期間工はきついしやばいと言われる理由7選

結論から言うと、「トヨタ期間工はきつい」ですが、そのきつさも仕事に慣れてしまえばさほど気になることもなくなります。

どの仕事もきついと感じる部分は存在しますし、何よりトヨタ期間工は業界トップクラスの高額報酬ということもあり、多くの人がトヨタ期間工として働いているのです。

ではそのように注目の集まるトヨタ期間工のどのような所がきついのでしょうか？

以下にまとめましたのでご覧ください。

ライン作業がきつい

とにかくトヨタのライン作業はきついです。

基本期間工の仕事は、どの企業でもほとんど違いはなくライン作業になりますが、トヨタ期間工の特徴としては「ラインの速度が他企業と比べ速い」ことにあります。

取付

作業内容は次々とラインで流れてくる車のボディにパーツを取り付けていきます。

つまり、少しでも作業にもたつくと、あっという間にラインを流れていってしまうのです。

簡単に言えば「一つの作業にかけることができる時間は数秒～十数秒程度」です。

秒単位、しかもミスのない精密さも求められます。

もし作業を終えることができないまま流してしまうと不良品となってしまうのでラインを止めなければなりません。

しかも一度ラインを停止してしまうと工場全体に影響し、他の箇所で作業をする人にも多大な迷惑をかけることになってしまうので何としても止めるわけにはいきません。

組み立て

組み立ては、基本的に同じ作業を1日中繰り返します。

人によっては数キロあるような重たいパーツを運んでは取り付けの繰り返しです。

体を沿ったりねじったりと無理な姿勢のままでの取り付け作業の繰り返しなど、とにかく体に負担がかかります。

肩こりや腰痛、腱鞘炎などに苦しめられることにもなるので日ごろのケアは必須といっていいでしょう。

むしろ怠るとあっという間に体はぼろぼろとなってしまうので仕事を続けることができません。

肉体的なダメージと、ラインの速度に精神的に追い詰められることの相乗効果で心身共に疲弊してしまうのです。

私のいた部署では毎回新たに入社してきた新人の「2割程度は」1ヶ月と続かずに退社していきました。

しかし、ライン速度はトヨタが特に速いだけであり、他の企業はどこもそこまで速くありません。

いってしまえば、トヨタで期間工の経験を積んでしまえば他企業の期間工が楽に感じるほどに鍛えられるという点はメリットになるかもしれません。

交代勤務がきつい

交代勤務もとてもきついです。

交代勤務とはその名のとおり、昼・夜勤を一週間ずつ交代で行うシフトのことです。

※参考：期間従業員採用情報 | DENSO – 株式会社デンソー

昼夜逆転生活を一週間毎に繰り返すことで体内時計が狂い、仕事だけでなく日常生活にも支障がでる場合があります。

その生活に順応できない期間工作業員は仕事を続けることが困難となり退職していきます。

ちなみに昼夜逆転生活で最も悩まされるのが睡眠不足です。

交代勤務の経験がない人の場合、長年続けた生活のリズムに馴染むのが難しく眠ることができません。

さらにはトヨタはシェアタイプの寮になる場合がほとんどなので同居人の生活音なども気になる人が多いです。

こうした理由から睡眠障害に陥り、その状態で激務をこなす日々を続ければあっという間に体は限界を迎えてしまいます。

ですが、もちろんこうした交代勤務も続けていけば慣れてきます。

休めないのがきつい

トヨタ期間工は体調不良時など申し出ればしっかり休めますが、一度休んでしまうと満了報奨金と満了慰労金が減額となってしまいます。

これらの手当ては期間工の収入の中でも特に高額となっています。

トヨタでは最長期間の2年11ヶ月勤務時のMAX額で300万円を超えるという超目玉ボーナスとなっています。

遅刻でも欠勤と同様の減額となるので、減額は絶対に避けるためにも体調管理に努めることが大切です。

寮のシェアがきつい

トヨタの寮は基本的にシェアとなります。

しかしシェアといっても生活スペースは壁やドアで仕切られているので最低限のプライベートは守られます。

ですがそのプライベート確保の要である壁やドアがとにかく薄いのが欠点です。

シェアメンバーの声や生活音がダイレクトで聞こえてきます。

ちなみに他の人間の生活音が聞こえるということは、「自分の生活音も周りに筒抜け」ということでもあり、終始、気を使いつつ行動しなければならないので安息できる環境ではありません。

また運が悪いと、ドアの開閉や日常の行動で、周りを一切気にせずに音を立てる人と一緒になることもあります。

もし面倒なメンバーがいた場合は直ぐに会社側に伝え、自分から相手に接触するのは控えるようにしましょう。

夏季冬季がきつい

期間工の夏は暑く、冬は寒いです。

特に夏場などは過酷な現場となり、熱気がこもった工場内はまるでサウナのようで逃げ場がありません。

仕事の手を休めることもできず、常に体を動かしてるので体温は上昇する一方なので熱中症の危険性が高いです。

水分補給は必須であるのはもちろん、ただ水だけの多量摂取は逆に危険なので塩分なども併せて摂るか、スポーツドリンクなどで補給しましょう。

冬は一転、とにかく寒いです。

冷えた体では満足に動ける状態にないので作業ミスも起き易くなり危険です。

服の重ね着、ホッカイロの使用などで体を暖めましょう。

出勤がきつい

期間工ではマイカーでの出勤が許可されていないことが多く、トヨタでもマイカー出勤はNGとなっています。

しかもトヨタは日勤の始業時間が早いので出勤用のバスの出発時間も5:15～5:30とかなり早いです。

会社が用意したバスで出勤することになるので時間が決まっており、乗り遅れてしまった場合はタクシーなどを自腹で用意するしかなく、遅刻もほぼ確定となります。

タクシー代＋遅刻による満了金減額とかなり痛いペナルティをくらうことになってしまいます。

またもちろん退勤時もバスを利用するしかありません。

仕事で疲れて早く帰りたくてもバスが出発するまで待たねばならないなど不便です。

ちなみに出勤退勤が許されていないだけであって、月極め駐車場などを利用すればマイカーの利用は可能です。

同じ作業の繰り返しがきつい

トヨタに限らずほとんどの企業の期間工は単純作業であり誰でも簡単にできますが、逆にその単純作業がきついと感じます。

例えばねじ締めを担当したとすると、同じ箇所のボルト締めだけを1日中延々と繰り返すことになります。

作業時間も数秒で終わる退屈作業なので、就業までも長く、疲労感は一層強く感じます。

また担当となった仕事が重量のあるパーツの取り付けになることもあります。

重いパーツの場合、数キロもあるパーツを運んでは取り付けての作業が1日中続くので疲労がひどく、就業から数日間は筋肉痛でまともに体が動かせないかもしれません。

トヨタならではのきつい理由

「基本的にどの企業の期間工でもきつい」ですが、特に「トヨタ期間工はきつい」といわれる理由は次の通りです

先にもお話したようにトヨタのラインは他企業と比べてとにかく速く、仕事に関してスピーディーさを強く求められます。

仕事に慣れてしまえば問題ないのですが「慣れるまでが段違い」で日産などの他企業よりもきついでしょう。

また他のメーカーの違いトヨタの寮が個室ではない場合がきついと言えます。

個室もあるにはありますが、ほぼ相部屋が割り当てられます。

日常生活くらいは自分だけの時間を誰を気にすることなくゆったりと過ごしたい場合は、日産の追浜工場がおすすめです。

仕事速度は一般的な期間工のラインの範疇であり、トヨタの速度に慣れていれば問題なく仕事ができます。

日産追浜工場の寮の特徴は次の通りです。

日産は報酬もトヨタレベルで高額、という魅力満載の期間工となっています。

日産の期間工についてもっと知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

＞日産の期間工に応募するならこちら

トヨタ期間工が「きつい」「やばい」で辞める人の割合

トヨタ期間工は他の企業の期間工よりきついといわれており、退社していく期間工作業員も少なくありません。

私が在籍していたは、毎回入社人数の2割程度は1週間～1ヵ月ほどで退社していきました。

これは私のいた部署での話なので他の部署とで差があるかと思います。

ちなみに繁忙期となると仕事量は大幅に増加されるのでより過酷な現場となります。

そのような時期に入社してきた場合の離職率はもう少し上がります。

もちろん人により期間は様々ですが、入社後1ヵ月を乗り切った新人は期間満了まで働き抜く人間がほとんどです。

私の経験に基づく話ですが、他の部署の期間工仲間に聞いても同じような意見でしたので信憑性は高いかと思います。

私自身も最初の1週間は正直、「とても続けられない」と思いましたが、慣れてしまえば単純作業もあって問題なく続けることができました。

＞トヨタ期間工に応募するならこちら

トヨタ期間工は体力自慢な人なら大丈夫！

とにかくトヨタは他企業と比べて疲弊が激しいですが、それに負けない体力と気力が十分な人であれば問題なく働けるでしょう。

どんなに最低でも一日立ち仕事をやり抜ける程度の体でなければまず務まらないため、体力は絶対条件です。

ただこれは最もきついとされる組み立てに配属された際の話です。

その他のエンジン組み立て、塗装などの配属となれば体力や筋力を必要としない軽作業なので問題ありません。

どうしても不安ならば面接時に組み立て以外に希望はできないか聞いてみるのもいいかもしれません。

しかしあまり期待はできませんし、組み立てで働く意思がないとみなされ、大きなマイナス評価となる可能性も考えられますのでダメ元程度に考えておいてください。

トヨタ期間工も働きやすい？

収入が高い期間工で働きたいと考える女性も少なからずいるのではないでしょうか。

結論から言えば女性でも期間工として活躍しています。

やはり高額な報酬は魅力的であり、トヨタに働きに来る女性は少なくありません。

寮も充実しており、仕事も女性に対して配慮がなされたりと男性よりは働きやすくなっています。

以下では女性期間工への待遇などをご紹介していこうと思いますので参考にしていただけたらと思います。

仕事内容

女性期間工の仕事内容は男性とは違い軽作業など、体に負担が軽い部署に配属される傾向にあります。

例えばエンジン製造や運搬、マシンオペレーターなどのあまり力を必要としない軽作業もあります。

ただし必ず軽作業となるわけではありません。

組み立てが人手不足だったり軽作業枠が埋まっている場合も考えられます。

「男性同様の仕事に回される」ことになる可能性も十分にあるので覚悟はしておいてください。

また、女性だけの部署でもなく男性と混同の部署で一緒に作業をすることになることも多いです。

もし組み立て作業になった場合、組み立ての中でもできるだけ負担が軽い作業が割り当てられることもあります。

しかし、やはり期間工で働くからには「きつい仕事に変わりはない」ので、甘い考えは捨てましょう。

女性特有休暇

女性といえば生理があり、症状によっては仕事が困難な方もいるほどでとても辛いものです。

このした方の為に生理休暇なるものが存在しますが、トヨタでももちろん認められています。

ちなみにこの休暇は、満了金のペナルティには影響しないので安心してください。

また、当日にいきなり申し出ても大丈夫です。

しかし給料が補償されるわけではなく、休んだ分は給料が支払われないので注意してください。

こうした点は社員とは違い、日給制の期間工の辛い部分ですが、有給休暇も併せれば体を休める機会が多いのは嬉しいですね。

寮は女性専用

女性期間工の寮は男子禁制の女子寮です。

間取りは男性同様に3～4人でシェアするタイプです。

完全個室タイプも存在しますが、やはり社員優先や専用だったりと、期間工に回ってくることはなさそうです。

車の持ち込み

男性女性関係なく寮へのマイカーの持ち込み、出勤は禁止されています。

しかし例外があり、期間工勤務継続1年が経過すれば寮にマイカーを持ち込むことが可能となります。

寮の駐車場も利用することができるので嬉しいですね。

トヨタの工場がある地域は田園風景が広がる箇所なのでマイカーがあると移動に便利です。

ただし、マイカーでの出勤は継続勤務何年経過しようが認められません。

＞トヨタ期間工の応募はこちら

トヨタ期間工はきついけどおいしい仕事

トヨタ期間工は確かにきついですが、その理由の大半は体力的な内容であり、仕事はおそろしく単純です。

就業1年目から年収498万円も難しくない仕事とくれば「おいしい仕事」といえるのではないでしょうか。

さらに、学歴やスキル、経験の一切が必要なく働くことができるのも魅力的です。

疲れる、筋肉痛など「最もわかりやすい」きつさゆえに慣れない内はきつさが際立って感じてしまいがちですが、体が順応してしまいさえすれば問題なく働くことができます。

トヨタ期間工に応募しようか迷っている方は、高待遇高報酬を手にするためにぜひ挑戦してみてください。