評価の高いフリーターの職務経歴書の書き方を採用担当者が徹底解説

"フリーター"でも評価される職務経歴書!!

この記事は有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を受けている株式会社しごとウェブ(許可番号:13-ユ-306679)が制作しています。

正社員の経験がないため職務経歴書を書くときに

「フリーターの職務経歴書はどう書けば良いの?」

「書類選考が通りやすい書き方ってあるのかな?」

と気になりませんか?

フリーターの職務経歴書はどう書けば良いの?

どれだけ能力・熱意があっても書類選考ではじかれては意味がありません。

採用担当者がフリーターに対して懸念しているポイントをクリアにしなければ面接にたどり着けません。

例えば「すぐ退職しそう」と思わせるような職務経歴書は選考に落ちやすいです。

もしアルバイト先を転々としている場合は誰もが納得する退職理由を記載しておくべきでしょう。

私はこれまで約10年間、採用担当者を経験しフリーターの方も正社員として採用してきました。

フリーターの職務経歴書で必ずチェックされるのは継続して65歳の定年の日まで勤務できるかどうかです。

まずは採用担当者が気にしているポイントを理解し、どう書けば評価が高くなるかを理解しましょう。

この文章を読めばフリーターから正社員になる職務経歴書の書き方が理解でき、意中の会社に就職することができるでしょう。

正社員を本気で目指したい方はぜひ一読してください。

【面接官が教える】フリーターの職務経歴書で重点的にチェックされるポイントは5個

フリーターの職務経歴書で重点的にチェックされるポイントは5個です。

フリーターの方を採用する際に、面接官が一番気にするのは定着できそうかどうかです。

短期で離職されると、人事部の能力を問われてしまい、経営者から人事部に対する評価がガクっと下がります。

フリーターの職務経歴書でチェックされるのは以下の5つです。

  • 【最重要】すぐ辞めずに長く働きそうか?
  • なぜ正社員になりたいのか?
  • 志望動機の深さ
  • アルバイトでどのような役割を担当していたか?
  • 将来どのように成長したか?何を成し遂げたいか?

チェック1:【最重要】すぐ辞めずに長く働きそうか?

すぐ辞めずに長く働けそうかどうかは最重要のチェック項目です。

アルバイトを何度も転々としていると印象が非常に悪くなります。

アルバイトであっても同じところでずっと働いている人は、反対に評価が高くなります。

チェック2:なぜ正社員になりたいのか?

なぜ正社員になりたいのかは必ずチェックされるポイントです。

正社員になりたいと思うようになったきっかけや、どう活躍したいのかを伝えるようにしましょう。

正社員になりたいと思った強い動機を示すようにしましょう。

チェック3:志望動機の深さ

上記の「なぜ正社員になりたいのか」の深さも重要なチェック項目です。

例えば、

  • なぜその企業に入りたいと思うようになったのか
  • なぜ興味を持つようになったのか

を自分の言葉で伝えられるようにしましょう。

企業の行っている事業内容や経営者のメッセージなど見て、共感できるポイントを探してみると良いでしょう。

チェック4:アルバイトでどのような役割を担当していたか?

アルバイトでどのような役割を担当していたのかを伝えられるようにしましょう。

数字を入れるようにするとより採用担当者に伝わりやすい職務経歴書になります。

何名程度の職場で、自分自身の仕事ではどのように役割を果たしていたかを記載するようにしましょう。

チェック5:将来どのように成長したか?何を成し遂げたいか?

将来、正社員として入社した会社でどのように成長したいか、何を成し遂げたいかを伝えるようにしましょう。

入社した会社でやってみたい仕事がある場合などは、特にその点を伝えると良いです。

会社に入って3年目でどんな人間になっていたいのか?など具体的であるほど評価が高くなります。

職務経歴書でチェックされるポイントまとめ

  • 【最重要】すぐ辞めずに長く働きそうか
  • なぜ正社員になりたいのか?
  • 志望動機の深さ
  • アルバイトでどのような役割を担当していたか?
  • 将来どのように成長したか?何を成し遂げたいか?

次は、フリーターの職務経歴書の項目・流れ・例文について解説します。

フリーターの職務経歴書の項目・流れ・例文

フリーターの職務経歴書の項目・流れ・例文について解説します。

以下がサンプルとなります。

職務経歴書

山田太郎

2019/10/01

⓵職務要約

大学を卒業後、アルバイトをしていました。アルバイト生活を送っているうちにアルバイトの仕事では正社員のように将来にわたって活躍できるスキルが身につかないことを痛感しました。正社員として就職し、◯◯についてはプロレベルであることを目指したいです。このような高い水準の仕事をこなせる人物を目指したいと考えるように感じたため貴社の◯◯職に応募いたします。

⓶職務経歴

アルバイトとして飲食店にて10名の職場で、アルバイトをまとめるリーダー役として仕事をしてきました。アルバイトの出退勤の確認や、シフトの調整など、現場で接客をしつつも、周囲がどのようにすれば働きやすいかを考えて仕事をしてきました。

③活かせるスキル・資格

資格:普通自動車運転免許、英検2級

PCスキル:ワード、エクセル、パワーポイント

④自己PR

アルバイトとしてコツコツと同じ職場で勤務してきました。フリーターとはいえ仕事を頂いていることに責任感を持ち、契約期間はしっかり勤めようと考えて5年間同じ職場で仕事をしてきました。この継続力をもって会社に入社しても忍耐強く勤務したいと思います。

項目1:職務経歴書要約の書き方と評価ポイント

職務経歴書要約には、「なぜフリーターから正社員に就職したいと考えたのか」

などの動機の背景を記載するようにしましょう。

例えば、

  • フリーター生活を送っていて感じたこと
  • 正社員への志望動機

などを短く書いて伝えることで、なぜ正社員就職したいと思うようになったのかを伝えるようにしましょう。

項目2:職務経歴の書き方と評価ポイント

職務経歴の書き方のポイントとして、

  • アルバイトをしている中で、どんな役割を果たしていたのか
  • 職場の人数

を記載するようにしましょう。

職場の人数が記載されるだけで、どの程度の人数の中で仕事をしていたかが把握できます。

そのため採用担当者も面接に呼べるかどうか判断できます。

項目3:活かせるスキル・資格の書き方と評価ポイント

もしPCスキルがあれば活かせるスキル・資格に必ず記載するようにしましょう。

昨今ではパソコンを使えない若手も職場で増えてきているため有利となります。

また、普通自動車運転免許は取得していたら絶対に書きましょう。

営業職など一部の職種では必須となります。

項目4:自己PRの書き方と評価ポイント

自己PRの書き方としては、アルバイト経験の中でも、忍耐力などを示せるエピソードを書くようにしましょう。

具体的に数字を入れることで伝わりやすくなります。

1つの職場で5年間勤務したなど、具体的な数字を示すようにしましょう。

次は、書類選考で落ちがちなフリーターの職務経歴書の特徴3個をお伝えします。

書類選考で落ちがちなフリータの職務経歴書の特徴3個

「書類選考でどんなことを書くと落ちやすいの」と気になっていませんか。

落ちやすい職務経歴書の特徴として、以下の特徴があります。

  • 利己的に安定や待遇を求める志望動機は落ちる
  • 志望動機が曖昧で、どの「業界・職種・企業」でも当てはまるケースは落ちる
  • 何事も受け身な表現は落ちる

それぞれについて解説します。

NG1:利己的に安定や待遇を求める志望動機は落ちる

利己的に安定や待遇を求める志望動機は落ちやすいです。

一方的に安定や待遇を求めるのではなく、「自分の持てるスキルや価値観をもって貢献できる」

という風に伝えるようにしましょう。

NG例文

正社員になって、安定した待遇の中で仕事をしたいです。

これまではアルバイトとして不安定な中で仕事をしてきたため、正社員になり、しっかりとした待遇を得て、仕事に打ち込みたいと考えています。

NG2:志望動機が曖昧で、どの「業界・職種・企業」でも当てはまるケースは落ちる

志望動機が曖昧で、どの「業界・職種・企業」でも当てはまるケースは落ちる可能性が高いです。

なぜその会社を志望したのかが伝わる志望動機を書くようにしましょう。

NG例文

御社で仕事をしたいと考えるようになったのは、業界として非常に安定しているためです。

大手の機械産業であり、将来性を見ても非常に安定しているため、仕事をしたいと考えています。

また、給与が高いことも魅力的であると考えています。

NG3:何事も受け身な表現は落ちる

出来るだけ受け身な表現は避けるようにしましょう。

受け身な表現をしてしまうと、「自分から仕事を探したり、根気強く仕事をする気持ちがないのかな」

と採用する側も不安になります。

特に教育制度に関しては出来るだけ書かない方が良いです。どうしても受け身な印象になってしまいます。

NG例文

正社員になれば仕事内容などが充実しており、これまでのアルバイト経験を活かせるのではないかと考えています。

正社員になれば社員教育などを受けることも出来るとお聞きしており、成長する機会を与えられることで、さらに成長させて頂けると考えています。

御社の正社員になることで、より魅力的な仕事が出来るのではないかと考えています。

上記のような職務経歴書はほぼ落ちるため必ず気をつけてください。

次は、うまく自己PR・志望動機が書けない方がどうすべきかを紹介していきます。

「自己PR・志望動機が書けない!」という方は自己分析をやり直そう

「自己PR・志望動機が書けない!」という方は、自己分析をやり直すようにしましょう。

自己PRと志望動機をうまく作るコツとして、自己分析が必要不可欠なためです。

自己分析のやり方のコツについて解説します。

自己分析のやり方は過去を振り返ること

自己分析のやり方は、過去を振り返ることです。

自分自身の過去を振り返り、

  • 何がストレスに感じるのか
  • 得意なことは何か
  • やりたいことは何か

を明確にする必要があります。

これらのことが明確になっている方は少ないと思います。

おすすめの方法は自分史です。

どんなときにモチベーションが上がっていたか過去を振り返ることで自分を客観的に理解することができます。

就活を成功させるために自己分析は絶対に必要です。

ぜひこのタイミングで自分への理解を深めてくださいね。

自己分析は一人では難しい!カウンセリングをうけることがおすすめ

「自己分析の方法見たけど、理解が進まなかった」という方は非常に多くいます。

筆者自身も1人で自己分析を行うことは非常に難しいと感じます。

第三者にカウンセリングを受けて自己分析したほうが、効果的でしょう。

おすすめは就職支援サービスを活用する方法です。

無料で受けられるカウンセリングを通して自己分析ができます。

その就職支援サービスは10社以上あるため、次で筆者がおすすめする就職支援サービスを紹介いたします。

職務経歴書の添削や自己分析のカウンセリングが強い就職支援サービス3つ

職務経歴書の添削や自己分析のカウンセリングが強い就職支援サービスがあります。

おすすめの就職支援サービスは、以下の3つです。

  • ハタラクティブ
  • 就職カレッジ
  • マイナビジョブ20’s

それぞれについて解説します。

ハタラクティブ

ハタラクティブは未経験者前提の転職エージェントでこれからお仕事を始める方にピッタリのエージェントです。

幅広い職種の求人があり、IT系の職種やクリエイティブ職の求人も多いのが魅力です。

書類選考や面接対策などマンツーマンのカウンセリングが受けられるため、非常におすすめです。

就職カレッジ

就職カレッジは無料で受講できる就職講座を開催しており、受講することで、連続30社との面接に書類選考なしで参加することができます。

1週間の研修の間に自己分析などの支援をしてもらえるため、非常に有意義な1週間を過ごせます。

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは求人数が多く非常におすすめです。

大手マイナビが運営していることもあって転職のノウハウを熟知しており、内定獲得まで二人三脚でサポートしてくれます。

20代を中心に手厚いサポートが受けられ、豊富な求人から自分に合った仕事を探すことができます。

まとめ

フリーターの方が職務経歴書を作成するにあたっては、「なぜ正社員になりたいと思ったのか」

などの動機を書くようにしましょう。

  • アルバイトをしていた職場の人数を数字で書く
  • こなしていた役割について書く

など、具体的な人数を入れることで仕事の感触が採用担当者に伝わりやすくなります。

書類を作成するにあたっては、落ちやすい書類にならないようにしましょう。

自己PRと志望動機をしっかりと書くためには、自己分析が大切です。

自己分析を1人でするのが難しい場合、就職支援サービスを活用するようにしましょう。

よくある質問と回答

フリーターの職務経歴書はどこをチェックされている?

フリーターの職務経歴書は以下の5つのポイントをチェックされています。

  • すぐ辞めずに長く働けそうか
  • なぜ正社員いなりたいのか
  • 志望動機の深さ
  • アルバイトでどのような役割を担当していたか
  • 将来どの様に成長したいか

就職で評価してもらうためにも、これら5つのポイントだけでも納得感を持たせるよう作り上げましょう。

書類選考で落ちやすいフリーターの職務経歴書は?

フリーターの職務経歴書に以下の様に書いてしまうと、書類選考で落ちる可能性が高まります。

  • 利己的に安定や待遇を求める志望動機を書いてしまう
  • 志望動機が曖昧で、どの業界・職種・企業でも当てはまることしか書いていない
  • 何事にも受け身な表現を書いてしまう

詳しくはこちらを読んでいただき、マイナス評価にならないためにも理解していただきたいです。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。