仕事を覚えられない原因6選と実践しやすい対処法紹介

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新卒、中途に限らず、「仕事が覚えられない」という悩みを抱えている方は少なくありません。

周りの同僚や部下が要領よく仕事をしていると、余計に不安になってしまいます。

筆者も化学品工場に勤めている際、複雑な設備の操作や原理を理解するのに非常に苦労しました。

周りの人たちは難なく作業していたので、毎日不安を抱えながら仕事していたのを今でも覚えています。

しかし、仕事に対する向き合い方をほんの少し変えてみたり、仕事への適性を知ることで気持ちが楽になります。

「仕事が覚えられない」には必ず理由がありますので、本記事を通じてモヤモヤを取り除いていきましょう。

自分は物覚えが悪いのではないだろうかと、周りに迷惑をかけたり足を引っ張りたくないと焦りや不安を抱えている方の悩みを解決するヒントになれば幸いです。

それでは早速ですが、仕事が覚えられない原因から深堀していきましょう!

仕事を覚えられない原因6個

仕事が覚えられないと、ミスが増えて業務に支障がでます。

業務上のミスが続くと、自信がなくなることで周りの目が気になるようになってしまい、最悪の場合は仕事をやめたくなるという負のスパイラルに陥ります。

まずは仕事を覚えられない原因について、自分がどれに当てはまるのか検証していきましょう。

それでは、一つずつご紹介します。

仕事の全体像が把握できていないから

「仕事は与えられるもの」と捉えてしまうと、他責思考になり仕事内容が頭に入りづらくなります。

  • なぜその仕事をやらなければならないのか?
  • 仕事をした結果どんなメリットがあるのか?
  • だれに対してメリットがあるのか?

といったように、仕事の全体像を把握しないと単なる流れ作業になってしまいます。

業務内容を俯瞰して見つめることで、自分の役割や使命が見えてきます。

思考停止状態で仕事に取り組むと、単なる記憶勝負の働き方になり、頭や身体に動きが染み込まないため仕事が覚えられない状態に繋がるのです。

実際、筆者も物事を俯瞰して見れるようになってから、自分の職場での立ち位置や役目が明確になりました。

仕事の全体像が見えるようになると、仕事自体が面白くなってきますので、記憶に定着しやすくなる好影響をもたらします。

手順書がなく経験に応じた判断が必要だから

「仕事が覚えられない=覚えられない環境にいる」というのも理由の一つです。

先輩から仕事を教えてもらう際に手順書がないと自分のメモを頼りに仕事をすることになります。

メモを取りながら作業するというのは、思いのほか労力が掛かります。

現場では教える人によって若干解釈が違ったり、自己流で教えるということも考えられます。

手順書がないと、以下のような状況に陥りがちです。

  • 人によって作業のやり方が違う
  • 教えた通りにやらないと怒る人がいる
  • そもそもメモを取っている暇がない

筆者が現場で仕事を覚えるのに苦労した時も、原因は個々の記憶やスキルに依存した環境にありました。

仕事が覚えられないと思っている方は、職場に手順書が存在しているかをまずは確認しましょう。

もし手順書がある場合は、手順書を確認しながら仕事を進めてみることをおすすめします。

ない場合は、メモはもちろん、録音や録画による記録方法も検討してみましょう。

業務内容が多く複雑だから

一人で担当する仕事の範囲が広かったり、業務内容が複雑な場合も仕事が覚えられない原因になります。

この場合は、単に覚える側の問題でなく会社の育成カリキュラムや業務フローに問題がある可能性もあるため、あまり自分を責めずじっくり取り組みましょう。

作業範囲が広かったり複雑な場合であっても企業によっては「まじめにやっていない」「集中していない」と精神論で評価されてしまうかもしれません。

その場合は、仕事に慣れるまで耐えるか転職するしかありません。

いずれにせよ、自分を責めないことが大切です。

教育体制が整っていないから

職場の教育体制がネックになり、仕事が覚えられないこともあります。

  • マニュアルがない
  • 人によって教え方が違う
  • 個々のスキルに依存している

といった職場は、意外と少なくありません。

筆者が勤めていたスタートアップ企業では、明確なルールや決まり事が整備されていなかったため、人によって仕事の進め方がバラバラでした。

マニュアルがない職場は自己流で仕事を進めるので、「言っていることが違う」というシーンは日常茶飯事なのです。

また、上司や教育担当者は選べないため、教え方が下手な人に当たってしまうと、なかなか仕事が覚えられないでしょう。

人によっては、そういった状況が非常にストレスになり、仕事を覚えることが困難になります。

自分の弱みを仕事にしているから

好きな仕事や憧れの仕事が、必ずしも適職とはいえません。

さらに言うと、だれでもできる仕事があなたに合っているとも限りません。

仕事が覚えられないのは、自分に合っていない仕事をしている可能性があります。

  • 極度の人見知りなのに営業職
  • 力仕事が苦手なのに現場仕事
  • パソコンが苦手なのにオフィスワーク

極端な話をすると、上記のように自分のウィークポイントを仕事にすれば、おのずと仕事の吸収力も落ちます。

仕事探しで陥りやすい間違えとして、やりたい仕事を選んでしまうことがありますので、「やりたい」ではなく「やれる」仕事を選ぶことが大切なのです。

まずは自己分析をしっかりと行い、自分の性格にあった職種選びからはじめましょう。

興味がないから

自分にマッチした仕事選びをする上で、興味関心があるかも重要なカギとなります。

興味のある仕事でないと記憶に定着しづらくなるため、なかなか仕事が覚えられません。

  • 給料が良いから
  • 有名な会社だから
  • 楽そうだから

上記のような理由で仕事選びをしてしまうと、興味が湧かずに仕事を覚えられない原因に繋がります。

筆者も目先の給料を求めて三交替勤務に入りましたが、まったく興味が湧かないまま不完全燃焼で終わりました。

自分のペースで働きたいという理由でタクシー運転手になった後輩もいます。

仕事選びをする際は、少しでも興味が湧きそうな仕事を選ぶよう心掛けましょう。

続いては、仕事がなかなか覚えられないときの対処法を紹介します。

仕事が覚えられないときの対処法

仕事が覚えられない原因を突き止めたところで、次のステップとして以下の対処法を一つずつ試してみてください。

どんな原因でも、仕事が覚えられないときの対処法は同じです。

「自分はもの覚えが悪い・・・」と悲観する前に、まずは対処法をすでに実行に移せてるか確認しておきましょう。

一つでも実践できていない方は、明日から早速仕事で実行してみましょう。

メモを取りながら仕事をする

基本中の基本ですが、仕事が覚えられない方はメモを取りましょう。

実際筆者の周りでも、覚えの悪い人に限ってメモを取っていなかったり、メモの取り方が悪かったりします。

教えてもらいながら仕事をしていると、ついつい分かった気になってしまいます。

しかし、一人で仕事を任された途端、ミスを連発したり何度も同じ質問を繰り返し、周りから白い目で見られてしまいます。

作業中にメモを取るのが難しい場合は、教育担当者にメモを取る時間を設けてもらい、作業を振り返りながら自分専用のマニュアルを作りましょう。

すでに業務マニュアルがある場合は、それをベースに作業を確認し、気になる点や豆知識を中心にメモを取りましょう。

担当している業務前後の仕事内容を把握する

自分の担当範囲だけ仕事を覚えようとすると、断片的で仕事が覚えづらくなることがあります。

大半の会社では、自分が担当する仕事の前後にも役割がありますので、業務の繋がりを意識することで、理解力が高まりやすくなります。

理解が高まると、仕事の意義やあなたの存在意義も明確になるため、仕事へのモチベーションアップにもなります。

仕事が覚えられない方は、担当業務の前後の仕事も含め、仕事内容を学ぶところから取り組んでみましょう。

分からないことは理解するまで質問する

仕事が覚えられないと自覚がある方は、積極的に分からないことは質問しましょう。

聞きづらいかもしれませんが、理解できるまで質問をすることで、覚えようとする熱意は確実に伝わります。

世の中には「教え下手」な教育担当がたくさん存在しますので、理解できるまで質問することは悪いことではありません。

どうしても教育担当者の説明が分かりづらい場合は、こっそり他の上司や先輩に質問してみるのも一つの手です。

  • 怒られるのが恐い
  • 嫌な顔されそう
  • 仕事できない人と思われそう

といった心配が頭をよぎりますが、知ったかぶりでミスをしてしまう方が、信用を失う可能性が高くなります。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざを覚えておきましょう。

分からないことを明文化する

仕事が覚えられない方の中には混乱をしている人がいます。

混乱している状態の場合、説明を受ければ受けるほど混乱する可能性があるため、非効率となってしまうケースがあります。

そうならないように、分からない点を文章に記載してみましょう。

その文章を5回くらい具体的な文章に書き直すことで、自分がわからない点が見えてきます。

その状態で質問することで、効率的に仕事を覚えられるようになるでしょう。

病気の可能性がある場合は病院に相談する

ここまで、仕事が覚えられないときの対処法を紹介してきましたが、一向に覚えられない場合は病気の可能性もあります。

仕事が覚えられない病気として、例えば以下のような疾患などが挙げられます。

  • アスペルガー症候群
  • ADHD
  • うつ病時

病気はだれのせいでもありませんので、決して自分を責める必要もありません。

仕事が覚えられなくて業務に支障が出ている方は、一度専門の病院に相談してみましょう。

その際、信頼できる上司や先輩にも相談しておくと、今後の仕事の割り振りなどを考慮してもらえる可能性があります。

筆者の以前の職場でも、上記の病気を患っている方が数名いました。

しかし、周りの理解が浸透していたこともあり、対象者の方には負荷が掛からないような体制が整えられていました。

  • 慢性的に職場の人員不足
  • 慢性的に繫忙感がある
  • 休みづらい仕事内容

もし、上記のような環境で働いている方は、異動や転職も検討したほうが、状況が良くなる可能性が高まります。

適性が合わない場合は異動や転職も検討する

仕事が覚えられない原因が職場にある場合や、適性にあっていない業務を担当している方は、転職や異動も視野に入れてみましょう。

今回ご紹介した対処法を試しても仕事が覚えられない場合は、単純に適性に合っていない可能性があります。

先ほどもご紹介した通り、自己分析をしっかりと行い、どんな仕事が自分に向いているのかを深堀してください。

  • 時間を忘れるくらい夢中になれる
  • 負担(ストレス)と感じない
  • 経験済で得意な分野

上記のように適性に合っていれば、例え興味関心がない業界や業種でも、仕事へ柔軟に対応できてしまうものです。

筆者は転職を5回経験していますが、「車好き」ではじめた自動車整備士はすでに辞めてしまいました。

経験者としては「車好き=自動車整備士」とは限らないということです。

車好きをベースに例を考えると、以下のように車好きでも細かく業種を細分化することができます。

  • コミュニケーション力が高い⇒車販売の営業
  • モノづくりに興味がある⇒自動車開発・製造
  • デザインに興味がある⇒カーデザイナー
  • 車で走るのが好き⇒タクシーやバスの運転手

仕事が覚えられない方は、空気を吸うようにストレスなく働けそうな仕事を見つけましょう。

その際、転職エージェントを活用すれば、専任のカウンセラーが自己分析を一緒に行ってくれるため、最適な職探しができるのでおすすめです。

世の中にはたくさんの転職エージェントが存在しますが、特におすすめしたいのがリクルートエージェント就職shopです。

どちらも運営元は大手のリクルート社で、第二新卒やフリーターの方は就職shopをメインに活用し、20代後半以上の方はリクルートエージェントを軸に仕事探しを進めましょう。

転職業界に精通したリクルートならではの、圧倒的な求人数とホスピタリティ溢れるキャリアアドバイザーのフォローが魅力です。

まとめ

仕事が覚えられない原因を理解すれば、仕事への向き合い方が変わります。

筆者の場合、仕事が覚えられない原因が職務の適性に問題あると感じ、配置換えを打診して不安解消に繋げました。

仕事が覚えられない原因に「適材適所ではない」ということもありますので、自分に合った職務を理解しておきましょう。

原因を深堀して自己分析ができれば、仕事の向き合い方や、仕事仲間の理解や協力を促すことができます。

本記事を通じて、仕事の不安解消や楽しい職場づくりに貢献できれば幸いです。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。