大手企業に転職は可能?人気の大企業一覧と成功させる8つの方法とは

大手への転職は難しい?

やりがいや高待遇から大手企業に転職したいと考える方は多いですよね。

第二新卒から大手企業に転職、中小企業の中堅から大手企業への転職など様々な方がいますが、大手への転職が本当に可能なのか気になりませんか。

結論から言うと、かつては新卒一括採用をしていた大手企業も外部から優秀な人材を採用し、活性化をおこなっておりハードルは下がっている傾向にあります。

例えばトヨタは2019年度から中途採用を強化し、中途採用比率も2019年度には1割程度のものが、2021年度には4割程度まで増加したようです。

参考:トヨタ 社会人採用5割へ 新卒中心から転換|中日新聞

筆者が大手企業の採用担当を10年経験した上で言えるのは、大手企業への転職は難易度は高くはなりますがポイントをつかめば不可能ではありません。

この記事では大手転職に関する実情と、スムーズに内定が取れる転職方法を紹介していきます。

絶対に大手に転職したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント

  • 新卒3年目以内であれば第二新卒枠で大手企業を狙いやすい
  • メガベンチャーや大手企業の子会社・関連会社なら学歴よりも実力重視で狙いやすい
  • 大手企業が採用で利用する転職エージェント(例:マイナビAGENTなど)の利用が重要
  • 大手企業は応募者が多く競争率が高い上に企業によっては学歴も重視されるため狭き門である
  • 大手企業は社内政治など人間関係のトラブルが多く後悔する人もいる
  • 大手企業の面接では待遇や教育制度をあてにした受け身な発言は評価を下げやすい
転職には転職エージェントがカギ

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大手に転職するための選考対策もしっかりしてくれますので1人で転職を進めるよりも確実に内定率がアップしますよ。

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転職に人気の大企業一覧

待遇や福利厚生、働き方の自由度など様々な理由から、人気の大企業を一覧にしました。

  • トヨタ自動車
  • Google
  • ソニー
  • アマゾンジャパン
  • 楽天
  • パナソニック
  • リクルートホールディングス
  • Apple Japan
  • ソフトバンク
  • ヤフー

やはり人気のある企業は名だたる大手企業ばかりです。

トヨタ自動車はかつて新卒中心の企業でしたが、変革時の時代を迎え中途比率を10%から50%に見直し、積極的に採用をしています。

大手から大手への転職はもちろん、中小企業でスキルや実績ある方が大手へ転職することは以前と比べ容易になっています。

大手企業に転職を成功させるコツ8つ

大手に転職したい方は多くいるため、競争に勝ち抜く作戦が大切となってきます。

筆者が上場企業の人事を経験してきた中で、大手に転職するおすすめの方法を紹介していきます。

具体的には以下の方法があります。

  • コツ1:新卒入社3年目以内であれば第二新卒枠で狙う
  • コツ2:メガベンチャーを狙う
  • コツ3:DXなど大手体質からの変革に力を入れいてるベンチャーを狙う
  • コツ4:大手企業の子会社や関連会社を狙う
  • コツ5:準大手企業や知名度の高い企業を経由する
  • コツ6:JACリクルートメント経由で狙う
  • コツ7:高学歴な方や分かりやすい実績がある方は正面突破もあり
  • コツ8:女性はタイミングを見計らって狙う

それぞれについて解説します。

新卒入社3年目以内であれば第二新卒枠で狙う

新卒入社してすでに職歴を持っている方は第二新卒枠で大手企業の内定を狙いましょう。

第二新卒は入社3年以内の退職者のため転職後の定着に疑問を持たれる一方で第二新卒には新卒時に正社員として企業に採用されたということでお墨付きがあります。

職歴3年未満のために特別なスキルや経験がない状態でも本人の人間性や地頭で評価されるため比較的難易度は低いです。

さらに仕事や物事に関する姿勢についても凝り固まっておらず柔軟なため、採用後の育成もしやすいと企業は考えています。

そのため大手にとって第二新卒は積極的に採用したい層となります。

職歴のないライバル層の既卒と採用枠を争っても勝てる確率が高くなるでしょう。

また、第二新卒は大手企業が退職した新卒の補充として採用を積極的に行っているので転職活動もスムーズにできます。

第二新卒で大手や優良企業へ転職するならマイナビAGENTの利用がおすすめです。

知名度の高さから大手企業の求人も豊富でかつ20代向けの転職エージェントのため第二新卒の求人も豊富です。

20代であれば新卒枠で応募できることもある

第二新卒の方や20代の方は大手の新卒枠にも注目しましょう。

実は、20代は新卒枠で応募できる枠があります。

少子高齢化社会を迎え大手企業を中心として20代を積極的に採用しているためです。

例えば富士通株式会社では20代を職歴問わず新卒枠で募集しています。

基本的に既卒向けの求人枠となりますが、第二新卒であっても新卒枠に応募可能です。

もし「意地でも大手に転職したいんだ!人生を変えるんだ!」という方は積極的に大手企業の新卒枠採用にも注目して応募しましょう。

メガベンチャーを狙う

大手企業に転職したいという方はメガベンチャーを狙って転職活動をしてみましょう。

以下のような企業がメガベンチャーです。

  • 楽天
  • DeNA
  • メルカリ
  • サイバーエージェント

メガベンチャーとは資本力が大きく世間からの認知度が高い企業です。

古くからある大手企業とは異なり企業規模は大きいものの挑戦的な社風が残っており、仕事もしやすい可能性があります。

また、入社難易度に関しても学歴要件が古くからある大手企業とは異なり学歴を過度に重視しない傾向にあります。

逆に実力重視のため、スキルや意欲、地頭が高い方は学歴・職歴を問わず採用される傾向です。

客観性のある実績がある方は有利となりますので積極的に応募してみましょう。

DXに力を入れいている大手企業を狙う

DX化に力を入れている大手企業もおすすめです。

考え方が柔軟であったり変革を望んでいるため中小から大手への転職であったとしても、学歴や職歴といった形式ばった評価ではなく実力で評価されるチャンスがあります。

DX化を推進していく過程では若く柔軟な発想の持ち主が重宝されるのでDX化を推進している大手を狙って転職すれば将来が明るいだけではなく採用されやすいでしょう。

大手企業の子会社や関連会社を狙う

大手企業の子会社や関連会社は学歴要件が大手企業本体よりも緩い傾向にあるため大手に転職したい方は狙い目です。

大手企業の本体は新卒採用しかしておらず、経験者採用時も早慶出身者ばかり欲しがる傾向にあるのに対して子会社は学歴を気にしないこともあります。

元々在籍している社員自体も高学歴が少なく狙い目です。

さらに親会社の福利厚生や給与等の待遇が子会社にも適用されているケースが多く働きやすいことも特徴です。

とは言え、親会社と比べると待遇が一段落ちたり下に見られたりという点は否めないため事前に企業文化を把握しておきましょう。

準大手企業や知名度の高い企業を経由する

大手企業に転職する方法として、準大手企業や知名度の高い企業を経由するという方法があります。

知名度は高いけれど、企業規模が大きくない企業はあります。

例えば「ミドリ安全」という会社があります。

世間的な知名度は低いですがメーカーなら知らない人はいないくらいの優良企業です。

ミドリ安全では工場での作業着を会社ごとにオーダーメイドして大量生産しています。

日本の大メーカーである三菱やトヨタとも取引をしているので、ミドリ安全のように特定の業界で知名度の高い企業に入社してそこから転職活動をすれば内定を獲得できる確率は高いです。

JACリクルートメント経由で狙う

JACリクルートメントはハイキャリア向けの転職エージェントです。

高年収を出せるような大手企業の求人も多数取り扱っています。

実績やスキルが伴っていれば求人を紹介してもらえるでしょう。

JACでは担当者が直接、企業の採用担当者に転職者のアピールをしてもらえるため一般的な書類選考と比べると圧倒的に通過率が良くなります。

JACでは年収の高い外資系企業や海外展開している企業もあります。

大手の中でもお給料の高い求人が集まっているので絶対に年収を上げたいという方は活用して成功率を上げましょう。

高学歴な方や分かりやすい実績がある方は正面突破もあり

大手企業ほど高学歴を好む傾向にあるため、高学歴な方や実績がある方は正面突破するという方法も有効です。

学歴で足切りをされない関係上、転職エージェントを経由しなくても採用される可能性があるためです。

また、設計開発や海外営業など希少価値が高い経験を持っている方や公認会計士や税理士、弁護士のような難関資格保持者も正面突破がおすすめです。

ただし、転職エージェントを経由した方が求人を探す効率が良いので転職エージェントを経由した方が良いケースもあります。

転職エージェントが大手企業求人を保有していることが多いため「大手企業をたくさん受けたい」という方はぜひエージェント活用も視野に入れましょう。

女性はタイミングを見計らって狙う

女性が大手に転職する場合は、タイミングを見計らって採用されやすい時期を狙いましょう。

例えば第二新卒の時期であれば、男女の区別なくポテンシャルに期待されて採用される場合が多いですが、中堅の時期は結婚や出産ですぐ辞めてしまうのはないかと敬遠されがちです。

また、スキルがあって出産や子育てを終えた女性はまた採用のハードルが下がる時期でもあります。

サービス業や販売職など女性のコミュニケーション能力が生かせる仕事は男性よりも女性の方が有利に転職できる可能性もあります。

大手企業こそ結婚や出産、子育てなどへのサポートも充実しているため、しっかり対策して狙っていきましょう。

このように大手企業では競争率が高くそのために学歴フィルターが存在するケースがあります。

学歴に自信がない方は上述したとおり実力勝負のメガベンチャーやJACリクルートメントなどの利用を検討しましょう。

>JACリクルートメントで大手へ転職

大手企業の求人が集まる大手総合型転職エージェントの利用がおすすめ

大手企業の求人に応募するためには必ず大手総合型転職エージェントを活用することが重要です。

特にエージェントの有効活用が勝敗を分けます。

大手がハローワーク等の無料の媒体に求人を出すことは珍しいためです。

無料の媒体は、利用する層も広くシニアの方や未経験者の方も多く採用効率が悪いためです。

また優秀な人ほど転職エージェントを利用する傾向にあります。

そのため大手の採用担当者は知名度の高い大手転職エージェントを利用する傾向があります。

さらに転職エージェントを利用すると、応募者のふるい分けなどを採用担当者に代わって転職エージェントが行うこともあり、採用担当者の負荷も低くなります。

場合によっては企業ホームページから直接応募と反応が良くないということもあり得ます。

以上のことから大手の転職エージェントを利用することがおすすめです。

具体的に大手への転職でおすすめな転職サイトは次の3つです。

  • マイナビAGENT
  • リクルートエージェント
  • doda

それぞれについて解説します。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは20代に最も信頼されている転職エージェントNo1に選ばれています。

企業が採用したい年齢層である20代の若手が登録しており、企業からの注目度が高いです。

また、メーカーの採用に強いという特徴もあります。

筆者はメーカー人事の経験が長いのですが、日立グループや三菱グループはマイナビを使う傾向にありました。

大手マイナビグループならではのメーカー採用に強いという特徴に加えて20代がメイン登録層ですから、大手企業の求人が集まっている可能性大ですよ。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントであり、大手企業の求人を集めています。

採用担当者的にも「とりあえずリクルートには求人を出しておこうか」というほど知名度が高いことが強みですね。

実際、大手で採用活動をしていたときリクルートエージェントを採用経路から外すことはほぼありませんでした。

そのため確実に大手企業の求人を受けたい方はリクルートエージェントを活用するようにしましょう。

doda

dodaは関西に本社がある企業を狙う際には外せない転職エージェントです。

東京の求人も多いですが、関西の企業からの信用度が高いためです。

「なんとなく優秀な人が集まっていそう」というイメージも手伝って関西圏の人事課長クラスから信頼を集めています。

筆者は大阪本社の上場企業で採用担当者を経験したときに上司から

「もうdodaでええよな。確実やし」

という会話から即日求人を出していました。

それぐらい関西ではdodaが強いということです。

関西で大手企業に入社したいと考えている方はdodaに登録しておきましょう。

大手企業に転職して後悔する人もいる!憧れだけの大手転職は要注意

大手企業に転職したら人生バラ色で生活の心配もなく安定した生活を送れると考えている人は早期離職する危険性があります。

大手企業には社内政治の問題や、人間関係のトラブルが多いためです。

大手企業では倒産のリスクは低い分、事業に対する危機感が薄く「社内でどれだけ出世できるのかが重要」という人材が多くなります。

そのため、社内政治の傾向が強くなり出世のためなら人を威圧することが日常茶飯事ともいえるような部署もあります。

他には

  • 他部署への根回し
  • 長い承認フロー
  • 組織間の非協力的な関係

など大手企業ならではのデメリットも多くあり、決して働きやすい環境と言い切れない面も多々あります。

憧れだけで大手企業に転職するのは危険です。

デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

ところで「大手企業の面接ではどんなことに注意すればいいの」と気になりませんか。

次は、大手企業の面接でのNG回答について解説します。

大手企業の面接では受け身の発言はNG!避けるべき受け答え

大手企業では多くの方が採用選考に望みます。

そのため中小企業と比べると面接で求められる受け答えのレベルも高くなります。

今回は、その中でも受け答えNGのレベルの内容を紹介していきます。

よくあるNG回答は安定志向や受け身の回答です。

「働く環境が良いから応募しました」

と回答されても企業としては何のメリットもございません。

ぜひ気をつけて下さい。

ここでは次の3つを紹介していきます。

  • 待遇や福利厚生を志望動機に出さない
  • 教育制度をあてにしない
  • 受け身の姿勢はNG!転職後にしたいことを積極的に語ろう

それぞれについて解説します。

待遇や福利厚生を志望動機に出さない

面接で「年間休日が多くてボーナスがあって福利厚生があるから入社したいです!」というような志望動機を聞くことがあります。

待遇や福利厚生を志望動機に入れるのはやめておきましょう。

志望動機は会社に「どうしても入りたい」という根拠を示して本気度を伝えるために話すものですから望ましくありません。

給料や待遇が良い会社であれば応募先以外にも、もっといい会社があるはずです。

その会社でなくてはならない根拠を話す場面で待遇のことを話すことは避けましょう。

教育制度をあてにしない

「御社のスキルアップのためのプログラムに興味を持ちました」というような教育制度をあてにした言葉は言わないようにしましょう。

教育プログラムがなくとも成長できる人材が大手企業は欲しいためです。

意欲があれば自ら勉強しますし、吸収力も違います。

逆に教育制度に依存するような方は、常に受け身の仕事スタイルとなるでしょう。

そのため自発的に仕事をする姿勢を示すためにも教育制度をあてにするのはやめましょう。

受け身の姿勢はNG!転職後にしたいことを積極的に語ろう

大手企業を志望する方ほど自己分析と企業分析を徹底しておこない本当にやってみたい仕事を面接の場で語れるようにしましょう。

大手企業ほどその人が「どんな仕事をしたいのか?」を重視しているためです。

実は大手企業といえど若手社員の離職問題に頭を悩ませており経験者採用も「すぐ辞めるのではないか」という視線で見られています。

受け身の方は嫌なことがあれば環境のせいにして退職してしまいます。

転職をすれば入社して慣れるまでの3年程度はストレスフルとなり、嫌なことも多々あるでしょう。

そのためぜひ入社後にやってみたい仕事をビジョンを持って語れるようにしましょう。

意欲が高い人ほど多少、上手く進まなくても粘り強く突破する力があります。

会社が求めている人はこのような主体的な人です。

ぜひ主体性を持ちましょう。

まとめ

今回は、大手企業の転職について解説しました。

特に本文中でも解説しましたが、以下のような方法で大手企業に転職する方法があります。

  • 方法1:新卒入社3年目以内であれば第二新卒枠で狙う
  • 方法2:メガベンチャーを狙う
  • 方法3:DXなど大手体質からの変革に力を入れているベンチャーを狙う
  • 方法4:大手企業の子会社や関連会社を狙う
  • 方法5:準大手企業や知名度の高い企業を経由する
  • 方法6:JACリクルートメント経由で狙う
  • 方法7:高学歴な方や分かりやすい実績がある方は正面突破もあり

大手企業は学歴等も重視しますが、優れた実績も重視します。

大手企業に転職を狙っている方はぜひ、参考にしてくださいね。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。