ジョブホッパーとは?転職を繰り返す末路の事例と回避法を紹介

この記事は有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を受けている株式会社しごとウェブ(許可番号:13-ユ-306679)が制作しています。

ジョブホッパーとは、短期で転職を繰り返す人のことを言います。

長期雇用を望む企業側からすると、短期間で離職する人材を好まない傾向にあります。

採用する立場からお伝えすると企業は長期雇用を通して自社に最適な人材を育成したいと考えています。

短期間でもスキルを身に付けて生かすことのできる良い転職を繰り返している人は評価が高いですが、そうでない人は30代・40代以降に内定が出にくくなります。

この記事を読めば、ジョブホッパーを企業がどう捉え評価しているかを理解できキャリア形成の方針が理解できます。

ジョブホッパーかも知れないと悩んでいる方は、早めに一読することをおすすめします。

ジョブホッパーとは?

ジョブホッパーとは?

ジョブホッパー(job hopper)とは業界や職種に一貫性がなく3年以内で転職を繰り返す人を指します。

選考に影響する転職回数のデータを参考にする転職しづらくなる転職回数は20代が3回以上、30代が4回目以上、40代が5回以上となります。

  • 回答者の半数が選考に影響すると答えた転職回数(20代の場合):3回以上
  • 回答者の半数が選考に影響すると答えた転職回数(30代の場合):4回以上
  • 回答者の半数が選考に影響すると答えた転職回数(40代の場合):5回以上

一方で業界や職種に一貫性がある方はキャリアアップによる転職と見られる傾向にあります。

ジョブホッパーとキャリアビルダーとの違い

ジョブホッパーとキャリアビルダーの違いは、転職によってスキルや経験が積み上がり仕事に活かせるか否かにあります。

単に転職を繰り返すジョブホッパーと違い、キャリアビルダーの転職は業界や職種に一貫性があり転職によってスキルアップやより大きな成果を出すなどキャリアアップしている方となります。

実際、ITエンジニアは転職するほど20〜40万円ほど年収が上がる調査結果が出ておりキャリアビルダーとして評価されていることがわかります。

転職するほど年収があがる

参考:ITエンジニアは転職で年収が上がるのか?

ジョブホッパーの末路を面接での事例から紹介

筆者が採用担当者を約10年間経験してきた中で最も悲惨だなと感じた方の末路について紹介します。

30代の転職希望者の方でした。

新卒で勤務した会社を半年で辞めて以降は1年以上仕事が続いていないようでした。

そのため20代の間は正社員で採用されていましたが30代以降は非正規で雇用でした。

新卒で入社した会社は世間一般的には有名ではありませんが、メーカー出身者であれば知る人ぞ知る超優良企業でした。

メーカー人事であれば「なんでやめたのかな。もったいないな」と思うような超優良企業です。

本人的には「自分に向いている仕事を探している」ということでした。

30代になっているにも関わらずあまり評価する要素もなかったため、残念ながら採用は見送りました。

仮に自分がジョブホッパーであったとしても、キャリアを積み重ねることで強みとなるスキルが身に付けます。

ジョブホッパーの何が悪い?

ジョブホッパーの何が悪い?

ジョブホッパーの何が悪いのかと反発する気持ちのある人も多いかも知れません。

採用担当者を約10年ほど経験してきた筆者からすると、以下の2つの理由で印象が悪くなる傾向にあると感じます。

  • 日本では終身雇用が根強く印象が悪い
  • スキル・実績が積み上がらず年齢とともに評価されなくなる

それぞれについて解説します。

日本では終身雇用が根強く印象が悪い

日本では終身雇用が根強くジョブホッパーの印象は悪くなります。

海外では一生のうちに何度か転職することが当たり前となっているのに対して、日本では同じ会社に定年である65歳まで勤務することが一般的なためです。

つまり、長期勤続を望む日本企業が多いため、ジョブホッパーは日本においては印象が良くないということです。

転職に否定的な日本の文化がジョブホッパーを嫌う風潮を生み出しています。

海外の企業は「様々なことを経験していて偉い」と評価しますが、日本の企業は

「一か所でじっとしていられないこらえ性のない人物」と真逆の評価をするということですね。

スキル・実績が積み上がらず年齢とともに評価されなくなる

ジョブホッパーは職種を慎重に選ばないとスキル・実績が積みあがらず年齢と共に評価されなくなる傾向にあります。

特に職種に一貫性なく3年以内の短期離職を繰り返すと、強みがないと採用担当者に判断されてしまうため、採用されにくくなってしまいます。

特に年齢が上がるにつれて即戦力を求められます。

そのときに自分自身のコアスキルが磨かれていないと転職には不利となっていくことになります。

短期離職をしていたとしても自分の核となるスキルを身につけるように努力しましょう。

スキルと実績が積み上がるエンジニア・営業職はジョブホッパーでも問題ない

スキルと実績が積み上がるエンジニア・営業職はジョブホッパーでも問題ない

スキルと実績が積み上あがるエンジニア・営業職に関してはジョブホッパーであっても問題ありません。

特にエンジニアと営業職に関しては、同じところにじっとしているよりもより高い給与が得られるように転職すべきという考え方のある職業のためです。

具体的には、以下のような考え方です。

  • エンジニアは転職のたびにスキル・経験の幅が広がり評価される
  • 営業職は売れる営業マンであれば会社は歓迎する

それぞれについて解説します。

エンジニアは転職のたびにスキル・経験の幅が広がり評価される

エンジニアは転職のたびにスキル・経験の幅が広がって評価されていきます。

エンジニアの仕事は複数社での経験が良いものの開発に繋がっていくためです。

特にエンジニアの仕事は幅広いため、主体的にすべてを担当できるエンジニア(フルスタックエンジニア)は希少で生産性も高く評価が高くなります。

様々な企業で積んだ経験が活かされる仕事の代表格がエンジニアです。

スキルアップ転職ならマイナスではなく、プラスになります。

技術者としてさらにワンランク上のキャリアを目指す、スキルを磨きたいという方は計画的に転職をします。

自分の市場価値をすぐに知りたい方はエージェントに登録しましょう。

専門のキャリアカウンセラーがあなたの能力に応じて仕事を紹介してくれます。

エージェントに登録することで今の仕事よりも高い給与や好条件の求人に出会える可能性が広がります。

IT・Webエンジニアの方ならマイナビITエージェントがおすすめです。

非公開求人が多く、ステップアップ転職を考慮した情報収集もできるため登録は必須です。

IT・Web業界の求人紹介に特化しているので、専門知識を持ったアドバイザーとキャリア相談できます。

製造系のエンジニアならメイテックネクストがおすすめです。

製造業を中心とした工場従事者向けの求人や、エンジニアに特化した求人を豊富に取り揃えているのが特徴です。

親会社であるメイテックに在籍している社員の8~9割が元エンジニア職で構成されています。

そのため、企業とのコネクションがあり、技術者転職に圧倒的な強みがあります。

元エンジニアが多く在籍しているメイテックネクストならではの適切なマッチングが期待できます。

>メイテックネクストで無料相談「製造技能職におすすめの転職」

営業職は売れる営業マンであれば会社は歓迎する

営業職は売れる営業マンであれば会社は歓迎します。

営業職は売り上げの数字さえあげることが出来れば評価される傾向にあるためです。

評価指標も売上などとハッキリしており、実力の有無がすぐに判明する職種であり会社側も採用してから実力を見れば良いので採用しやすいのですね。

成果を出せる営業職に関して言えば経歴は問われないと考えるようにしましょう。

「営業職の求人情報を知りたい」

という方は転職支援サービスを活用してください。

転職エージェントは無料で利用できるので、気になる職種や業界がある時に相談もかねて利用してみるのも手です。

営業職で転職を考えている方には就職カレッジがおすすめです。

営業職の求人に強く、登録して無料の研修会に参加すれば書類選考なしで面接を受けることができます。

未経験者を採用したい約20社ほどの優良企業と集団面接会を開催してくれるので、最短2週間で正社員を目指せます。

81.8%と内定率が高いだけではなく、入社後の定着率も91.5%と高いのが特徴です。

求職者が長く働けるように、入社後も担当者が定期的にカウンセリングしてくれたり手厚くサポートしてくれますよ。

>就職カレッジはこちら

ジョブホッパーになる人の性格の特徴

ジョブホッパーになる人の性格の特徴として、以下の特徴があります。

  • 自分なりの考え方を持っている
  • 行動力がある
  • 飽き性

それぞれについて解説します。

自分なりの考え方を持っている

ジョブホッパーになる人の性格として自分なりの考え方を持っているという特徴があります。

そのため、自分なりの仕事の仕方に文句を言われるとモチベーションが下がるといった性格の方もいます。

定形作業を延々とこなし、個人の意見1つで進め方を柔軟に変えられない銀行業務や工場の製造ラインなどは合わないでしょう。

行動力がある

ジョブホッパーになる方は非常に行動力が高いです。

転職活動なんて面倒くさい、しんどいと感じる方が圧倒的に多い中で転職活動を積極的に行っており行動力の高さがそれだけでもうかがえるためです。

また、それだけではなく自分の興味のある仕事には積極性を発揮するなどやる気を見せるということもあります。

飽き性

ジョブホッパーの方は総じて飽き性の方が多いです。

目の前の仕事をある程度やると、それ以上は興味が持てず新しい仕事の挑戦しようとする傾向にあるためです。

飽き性というと聞こえは悪いですが、それだけ興味のある仕事や打ち込める仕事を探すというモチベーションが高いということです。

何も考えずに仕事をこなしてしまうよりも良いですね。

ただし、上述しましたが一貫性がなく仕事に取り組み続けることで即戦力のスキルが無く転職に苦労する方もいます。

ジョブホッパーになる人の性格の特徴

  • 自分なりの考え方を持っている
  • 行動力がある
  • 飽き性

「ジョブホッパーを回避するにはどうすればいいの」と気になりませんか。

次はジョブホッパーを回避する方法について解説します。

ジョブホッパーを回避したい人はキャリアビルダーになろう

ジョブホッパーを回避したい人はキャリアビルダーになりましょう。

キャリアビルダーとは転職を繰り返しながらスキルと経験を積み上げ、役割や成果を大きくしている人のことです。

転職するたびに年収も上がる傾向でしょう。

キャリアビルダーになるためには1社での在籍期間を伸ばすことで専門職のキャリアを身につけることができます。

嫌な仕事・苦手な仕事・つまらない仕事でも3年程度積み上げるとスキルが身についたり違うポジションを任されたりすることもあります。

「隣の芝生は青い」といいますが、他の人の話を聞くとうらやましく感じるものです。

冷静に長期的な視点を持ちじっくり取り組むこともキャリア形成には重要な面があります。

短い期間で転職を繰り返すのではなく、3年〜5年の在籍期間で成果を出してみましょう。

高いレベルでスキルや実績を積み重ねていきたい方はハイキャリの転職エージェントの利用がおすすめです。

例えばJACリクルートメントと言うエージェントがあります。

JACリクルートメントはハイキャリアでスキルを活かした転職にうってつけです。

企業を熟知したエージェントが多数在籍し、あなたの目指したいキャリプランに合った企業を的確に紹介してくれます。

より成長し、高いレベルで仕事をしていきたい方は相談してみると他では出会えない求人に出会えるかもしれませんよ。

適職を見つける方法

もし、長く勤めたいと考えているにも関わらず、仕事が続かず辞めてしまう方は自己分析で自分の適性について改めて見つめ直すことで適職が見えてきます。

やりがいを感じる時や夢中になれる時を振り返り、自分に合った仕事を見つけましょう。

適職探しには深い自己分析や幅広い職種の把握が必要ですが、一人では厳しいでしょう。

マイナビエージェントといった転職エージェントに相談することで無料で自己分析をサポートしてもらえ、適した仕事も案内してもらえます。

20代の方は20代専門のマイナビジョブ20’sがあり、より丁寧にサポートしてもらえます。

一人で難しい場合は客観的にアドバイスを受けることも適職を見つけるコツとなります。

まとめ

ジョブホッパーとは3年以内の短期離職を繰り返して1つの企業にいつまでも定着しない人材のことを指します。

ジョブホッパーは、終身雇用が根強く印象が悪い点とスキル・実績が積み上がらず年齢とともに評価されなくなるという点で転職しにくくなります。

ジョブホッパーではなくキャリアビルダーを目指しましょう。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。