IPOのデメリットは6つ!プロが教える具体的な回避方法と対策からデメリットを最小限にしよう
IPO投資は初心者でも儲かりやすいと話を聞くほど
「IPOにもデメリットってあるんでしょ?なにがあるの?」
「なんでIPOは旨味があるの?気をつける点はどこ?」
「IPOのデメリットを回避する方法はなに?」
と気になりませんか?
筆者は業務で普段から数億円のトレードをしてきました。
その経験からお伝えするとIPO投資にもデメリットはあります。
知らずにIPO投資を行うと、勝率の高い取り組みやすい投資法だというイメージが覆されるでしょう。
さらにはIPO投資で利益を出せず、負け続けてしまうかもしれません。
そうならないために、筆者の知識・経験からIPOのデメリットとその軽減策を具体的に説明します。
この記事を読むことでIPOの具体的なデメリットが分かり、何に気を付ければ良いのか理解できます。
そして、デメリットを軽減する方法をIPO投資で実践できるようになるでしょう。
IPO投資で成功させたい人は必ず一読してくださいね。
目次
IPOのデメリットとは?重要度順に解説
いくらIPOは人気があるといっても、もちろんデメリットはあります。
具体的なデメリットとして、
- 抽選に当選しなければ、購入できない
- 初値が公募価格を下回ることもある
- 上場後の値動きが激しい
- キャンセルに厳しいペナルティを課す証券会社がある
- 後期型の証券会社は、キャンセルができない仕組みになっている
- 空売りができない・資金効率が悪い
という点が挙げられます。
それぞれについて説明します。
デメリット1:抽選に当選しなければ、購入できない
IPO最大のデメリットは、抽選があるということです。
IPOは、抽選に参加して当選しなければ、そもそも買うことができないのです。
いくつもあるIPOの中から時間をかけて調べ、特に初値が公募価格を上回ると思えた一社を選んだとします。
それでも、抽選に落ちてしまえば何の意味もありません。
ただ、調べたことが無駄になるだけでしょう。
そもそもIPOは人気があるため、当選率は1%~2%程度しかないといわれています。
筆者は以前、大手証券会社のIPO担当を務めていた方にお会いしたことがあります。
その時、IPOの当選確率を聞いてみたのです。
「はっきりとした計算はしていないけれどやはり1%~2%だと思う」というのが、その方の答えでした。
もちろん、すべてのIPOで公平にその当選率が当てはまるわけではありません。
IPOの中には、人気が高いものもあれば不人気なものもあります。
それを総合した確率が、このくらいになるということです。
人気が高いものには数千倍、数万倍の応募があり、不人気なものにはそれほど多くの応募はありません。
ただ、全体的に当選率は低いのだろう、ということはわかるでしょう。
IPOに参加したくても、当選しなければ参加できません。
この点が、IPOにおける最大のデメリットだといえるでしょう
デメリット2:初値が公募価格を下回ることもある
IPOでは、「公募価格で買い、初値で売る」というのが基本的な投資法です。
いわゆる、「初値売り」という方法が、IPOにおける投資法のスタンダードと言えます。
多くのIPOでは、初値が公募価格を上回ります。
そこで利益を確定させるというシンプルな方法で、儲けることができるのです。
初値売りは、確かに儲かる可能性が高いと言えます。
なぜなら、過去のIPO結果からも、初値が公募価格を上回るケースが多いからです。
しかし、確実に儲かるかといえば、決してそうではありません。
わずかながら、初値が公募価格を下回るケースも確かにあるのです。
2019年のIPO結果を見てみましょう。
2019年は、全部で86件のIPOが行われました。
ただ、このうちの1件は上場を中止しています。
そのため、実質的には85件のIPOが行われたのです。
そのうち、88.3%に当たる75件は、初値が公募価格を上回るという結果でした。
残る10件のうち1件は初値と公募価格が変わらずに引き分けとなっています。
さらに残りの9件は、初値が公募価格を下回る「公募割れ」に終わっているのです。
つまり、10.6%が公募割れしたことになり、公募価格で買っても損してしまったということになります。
2018年の結果についても見てみましょう。
この年のIPOは95件行われました。
そのうち、初値が公募価格を上回ったのは80件でした。
これは、全体の84.2%に当たります。
しかし、残りの15件…つまり、15.8%は初値が公募価格を下回ったのです。
このことから分かるように、IPOというのはあくまでも、勝率が高い投資法というだけです。
決して、必勝法というわけではないのです。
IPOは、事前に様々なことを調べたうえで、競争率の高い抽選に当選して初めて買うことができます。
それにも関わらず、損をすることだってあるのです。
ここまで労力をかけても損した場合は、まさに「骨折り損のくたびれ儲け」になります。
こういったケースもあり得るというのが、IPOのデメリットといえるでしょう。
デメリット3:上場後の値動きが激しい
IPOの上場時は、多くの人が注目しています。
その結果、非常に多くの注文が寄せられることになるのです。
そのため、値動きがかなり激しくなってしまいます。
上場時の初値が高くなりやすいため、多くのIPOはすぐに売られます。
そこからさらに多くの買い注文が入って、価格が上がることもあります。
また、その後すぐに売られて価格が大きく下がることもあります。
例えるなら、遊園地にある様々な絶叫マシーンのような動きをするのが、上場後のIPO株の特徴です。
絶叫マシーンなら、動きが激しいとは言っても安全対策がとられています。
また、動きのパターンも決まっています。
しかし、株の場合はそのような決まったパターンがありませんし、安全対策は自分で取る必要があります。
そのため、かなりの大損をする可能性もあるのです。
値動きが激しすぎるのが、IPOの欠点です。
ただ、短期間で売買するデイトレードをする人には、この値動きの激しさは歓迎されるでしょう。
しかし、リスクがかなり高いので、IPO初心者にはお勧めできません。
初心者は上場後には手を出さず、初値売りで売り抜けることだけ考えましょう。
とにかく、IPOの上場直後は価格が乱高下するので危険、ということを覚えておいてください。
デメリット4:キャンセルに厳しいペナルティを課す証券会社がある
IPOに申し込んでから、何らかの都合でキャンセルを考える人もいます。
その時、当選した後であれば気を付けましょう。
通常の株式投資では、約定する前にキャンセルするのは何の問題もありません。
筆者も、仕事で株の売買を行う際、約定前に発注のキャンセルを行うことがあります。
恐らく、株式投資をやったことのある人にとって、約定前のキャンセルは、珍しいものではないでしょう。
そのため、IPOについてもキャンセルが簡単にできると考えてしまう人もいるかもしれません。
「当選しても、まだ購入したわけではないからキャンセルくらい問題ない」と考えてしまうわけです。
しかし、IPOの場合は通常の株式投資とはこの点が異なり、当選してからキャンセルする際には注意が必要です。
なぜかというと、証券会社によってはキャンセルにペナルティを設けているからです。
ペナルティの有無や内容は、証券会社によって異なります。
しかし、中にはかなり厳しいペナルティを設けているところもあります。
この点が、IPOのデメリットのひとつといえるでしょう。
ちなみに、当選辞退者に対してペナルティを設けているのは、
- SMBC日興証券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 東洋証券
- 岡三証券
の4社です。
この4社は、いずれも対面の総合証券です。
それぞれのペナルティ内容としては、
◇SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、東洋証券
- 購入キャンセルの翌日から1か月間は新規のIPO申し込み不可
- すでに申し込んでいるIPO申し込みが全て無効となる
◇岡三証券
- 購入辞退以降のIPO申込不可
となっています。
ちなみに、現在のところネット証券では、キャンセルに対するペナルティはありません。
しかし、今はそうでも将来的にそうとは限りません。
そのため、IPOに参加する際は必ず、キャンセルに対してペナルティがないかを確認しましょう。
特に、規約の変更後は気を付けてください。
ちなみに、ネット証券でIPOにおすすめの証券会社は、
- SBI証券
- マネックス証券
- 三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)
です。
それぞれについて説明します。
SBI証券
SBI証券はネット証券の中では断トツでIPO取扱件数の多い会社です。
さらに主幹事になることも多く、大手証券会社をしのぐ数のIPOを取扱っています。
毎月結構な件数のIPOがあり、IPOに申し込む機会が多いのもメリットです。
SBI証券で特徴的なのは、「IPOチャレンジポイント」という独自の仕組みです。
SBI証券では一人一票の完全平等抽選は採っておらず、資金量が多ければ多いほど有利になります。
ですが、この「IPOチャレンジポイント」を利用することで、資金面での不利を軽減してくれるのです。
「IPOチャレンジポイント」はIPOの抽選に外れた回数に応じて1ポイントずつ加算されます。
貯まったポイントは次回以降のIPOに使用でき、その数が多ければ多いほど、当選確率も上がるのです。
SBI証券では、資金が少なくても、とにかく抽選に参加し続けることでIPOチャレンジポイントを貯められます。
IPOに参加するうちに、「IPOチャレンジポイント」での当選を狙えるのが同社の大きな特徴です。
マネックス証券
マネックス証券もIPO投資を行う際に注目したい証券会社の一つです。
主幹事になることはほとんどないのですが、委託を含めた幹事にはよくなっています。
年間のIPO件数も多く、大手証券会社に比べても遜色ありません。
そんなマネックス証券の大きな特徴として、100%完全平等抽選ということがあります。
他の証券会社では割当株数の一部を抽選に回すケースが多く見られます。
ですが、マネックス証券は割当株数の全部を抽選に回しているのです。
その上で、一人一票制で抽選しているため、資金量に関わらず、当選確率は全員同じになります。
資金量の少ない人は、同社からのIPO申し込みはぜひ行いましょう。
また、マネックス証券は、NISA(少額投資非課税制度)口座でIPOができます。
NISA口座でのIPOについては、できない会社の方が多いです。
NISA口座でIPO投資を行うと、毎年120万円の範囲内ならIPO株の値上がり益に税金がかかりません。
このことも、マネックス証券の大きな特徴です。
なお、同社ではNISA口座と通常の課税口座の両方から同じIPOに申し込めます。
ただし、当選確率は上がりませんので注意が必要です。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)もIPOでぜひ利用したいネット証券の一つです。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)は自社が主幹事になることはほとんどありません。
ですが、同じグループに三菱UFJモルガン・スタンレー証券がいることから、同社取扱いのIPOが回ってくるのです。
また、大型IPOにも強いのも三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)の特徴です。
なお、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事を務める場合、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)の割当株数も多めになります。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)は口座数が大手ネット証券の中ではやや少ないのも特徴です。
その分ライバルは少なく、IPOの抽選に参加するのに穴場の証券会社と言えます。
また、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)は、IPO割当数のほとんどが平等抽選です。
平等抽選に回される割合が10%程度のところが多い中、その割合が非常に大きいことは大きな魅力です。
さらに、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券・カブドットコム証券)の抽選時期は後期型と遅いです。
そのため、他社で申し込んだIPOの結果を知ってから同じIPOに申し込むことが可能です。
資金が少ない場合、抽選の結果が判明してから申し込めるのは大きなメリットとなります。
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デメリット5:後期型の証券会社は、キャンセルができない仕組みになっている
IPOのスケジュールは、どこの証券会社でも同じというわけではありません。
証券会社の中には、後期型といわれるところもあります。
これは、抽選スケジュールを他よりも遅くしている証券会社のことです。
この後期型に申し込んだ場合、実質的に当選後のキャンセルはできないようになっています。
後期型の証券会社の場合、先にブックビルディングに申し込んでから購入申込をします。
それから抽選が行われるのです。
実はこの時、入金のタイミングは
- ブックビルディングの前に入金する
- 購入申込の直前に入金する
の2種類があります。
共通して言えるのは、抽選より前に入金が行われるということです。
そして、1)、2)のどちらも購入申込の際に資金拘束が行われます。
つまり、申し込んでから初値売りで損をしそうだと思っても、手遅れになってしまうのです。
申し込んでしまえば、抽選後のキャンセルはできません。このことも、IPOの持つデメリットのひとつといえるでしょう。
デメリット6:空売りができない・資金効率が悪い
IPOのデメリットとしては、空売りのような信用取引ができないという点があります。
IPOでは、必ずしも初値が公募価格を上回るわけではない、というのは先ほど述べたとおりです。
しかし、少し株の知識があれば、それを聞いたときに疑問に思うかもしれません。
それは、「売りで利益を出せるんじゃないの?」という疑問です。
実は、株には「空売り」というものがあります。
別名「信用売り」ともいい、価格が下がればそれだけ得をするという投資方法です。
FXを取引したことがある人にとっては、馴染み深いかもしれません。
空売りでは、株を先に売って安くなったときに買い戻します。
それを利用すれば、初値が公募価格より低くなっても、利益を得られると考えるのも無理はありません。
しかし、IPOではそれができません。
なぜかというと、IPOはあくまでも現物取引だからです。
そのため、空売りのような信用取引はできません。
信用取引は、証券会社などから株を借りて取引します。
しかし、IPOの場合は市場にその株が出回っていないので、そもそも借りる株がありません。
そのため、現物取引しかできないのです。
ですから、IPOでは現物取引しかできず、初値が公募価格を下回ったときは損してしまいます。
また、信用取引はレバレッジをかけて取引できるので、少ない資金で取引できます。
しかし、IPOではそれができないので、レバレッジをかけない取引だけとなります。
その分、資金効率が悪いという点も、デメリットといえるでしょう。
ここまで、IPOのデメリットについて解説しました。
初心者でも取り組みやすいと言われているIPOですが、実は向いていない人もいます。
次に、このことについて説明します。
コラム:IPO投資がおすすめできない人は「細かい管理が苦手な人」
IPO投資は、誰にでもお勧めできるというわけではありません。
特に、細かい管理が苦手な人にはお勧めできないのです。
なぜなら、IPOでは様々なことを細かく管理していく必要があるからです。
例えば、IPO投資ではまず、主幹事や幹事を把握しなければいけません。
これを、IPOごとに行います。
さらに、証券会社ごとにIPOのスケジュールを把握します。
抽選や入金タイミング、資金拘束、当選発表、補欠抽選、資金移動など様々な点を把握しなければなりません。
これを、IPOごと、証券会社ごとに管理していくのです。
資金が少ない場合は、効率よくIPOに参加する方法を考えます。
その際は、証券会社ごとの抽選方法を知って作戦を練ります。
そして、各証券会社の資金拘束のタイミングを把握していきます。
そこから、資金移動のタイミングを考えていかなくてはいけないのです。
さらに、IPOに参加する際は事前に目論見書を確認する必要があります。
しかし、これはとてもボリュームがあって読むのが大変です。
それでも重要なことが書いてあるので、流し見するのは厳禁です。
そのため、ある程度の時間をかけて、しっかり読み込む必要があります。
その中で、ポイントとなる部分を自分なりに拾い上げ、まとめたうえで、初値がどうなるかを予測します。
このように、IPO投資には、なかなか手間がかかります。
本格的にやろうと思ったら、上記のようなことをマメに行わなくてはなりません。
労力もかかりますし、細かい管理を行う必要があります。
そのため、細かい管理が苦手だとIPO投資は難しく思えるかもしれません。
従って、細かい管理がどうしても苦手という人には通常の株式投資のほうが向いているでしょう。
もしも、「どうしてもIPO銘柄に投資したい」というのなら、セカンダリー投資のほうがいいかもしれません。
さて、IPOにはデメリットがありますが、それを抑える方法はあるのでしょうか?
次に、このことについて説明します。
デメリットを最小限でIPO投資するなら方法は2つ
ここまで説明したとおり、IPOにもデメリットはあります。
中でも、最大のデメリットと言えるのが、抽選です。
しかも当選確率が低いわけですから、IPO投資における最大のネックと言っても過言ではないでしょう。
そう書くと、IPO投資に対して不安を感じる人もいるかもしれません。
ですが、大丈夫です。なぜなら、そんなIPO最大のデメリットを、最小限にする方法があるからです。
その方法とは、
- IPOの当選確率を上げる
- 抽選なしで確実にIPO銘柄を取引できるセカンダリー投資も行う
の2つです。
それぞれについて説明します。
IPOの当選確率を上げる
IPOのデメリットの中でも特に大きいのが、当選しなければ投資できないという点です。
そこで、まずはIPOの当選確率を上げる方法を解説します。
当選確率を上げるためには、7つのコツがあります。そのコツとは、
- 主幹事証券会社と複数の幹事証券会社に申し込む
- 資金を考慮して証券会社を選ぶ
- 口座開設数の少ない証券会社から申し込む
- 委託幹事、大手証券会社のグループ証券会社から申し込む
- 資金ナシでも申し込める証券会社を優先的に選ぶ
- 後期型の証券会社を利用し、IPOの抽選スケジュールの違いを活用する
- 家族がいるなら、家族全員で申し込む
というものです。
それぞれについての詳細は「IPOの抽選方法はどれがおすすめ?抽選確率を上げる賢い買い方をプロが全解説」で解説していますので、ご覧下さい。
抽選なしで確実にIPO銘柄を取引できるセカンダリー投資も行う
もう一つの方法は、そもそも抽選を受けずにIPO銘柄に投資するという方法です。
といっても、上場前にIPO銘柄を買うには抽選を受ける必要があります。
そこで、誰でも買えるタイミング、つまり上場後を狙って投資するのです。
これを、セカンダリー投資といいます。
ちなみに、公募価格で買って初値で売る、一般的なIPO投資はプライマリー投資といいます。
プライマリー投資には、抽選に当選するというハードルがあります。
しかし、そのハードルが高いのが問題です。
セカンダリー投資なら、そのハードルをパスすることができます。
いわば、抽選に落ちたときの次善の策でもあるのです。
セカンダリー投資の場合、まずIPO銘柄が上場したら、それを初値で買います。
もちろん、抽選はありません。
しかし、それで利益が出るのか疑問に思う人もいるでしょう。
IPOでは、初値からさらに値上がりする銘柄もあります。
その銘柄を買いたいという人が多い、つまり買い圧力が高ければ、どんどん価格は上がっていきます。
セカンダリー投資では、そのような銘柄を狙うのが基本です。
銘柄選びにコツはありますが、そのコツさえつかんでしまえば十分に値上がり益を狙うことができます。
場合によっては、プライマリー投資よりも確実に利益を狙うことができるでしょう。
また、抽選がいらないということは、それだけチャンスが増えるということでもあります。
IPOのプライマリー投資だと、抽選があるせいでめったに投資できる機会はありません。
しかし、セカンダリー投資の場合はほぼ確実に、狙った銘柄に投資できるのです。
筆者としても、不確実性が高いプライマリー投資より確実なセカンダリー投資のほうがおすすめです。
セカンダリー投資は、通常の株式投資とそれほど違いはありません。
単に、銘柄選びの方法が違うというだけです。
また、先ほども言ったように銘柄選びには少々コツが必要です。
具体的な方法としては「【銘柄選びが重要】セカンダリー投資で勝ちやすい銘柄の特徴について解説」で銘柄選びのコツを余すことなく紹介していますのでぜひチェックしてください。
また「セカンダリー投資ってなに?」と基本的なことから知りたい方は「抽選なしでIPO投資できるセカンダリー投資とは?プライマリー投資との比較や具体的な手順も解説」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
IPO投資といえば、簡単で儲かりやすいというイメージがあり、初心者にも人気です。
しかし、実際にはメリットばかりではなく、いくつかのデメリットもあります。
IPO投資をするなら、そのデメリットについても知ったうえで投資しましょう。
IPOのデメリットは、なるべく少なくする方法もあります。
その方法も知っておいて、チャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。