安定した仕事とはどんな仕事?大手企業は安心できない理由とその対策

公開日: / 更新日:

将来の不安から

「安定した仕事はどれ?一生、困らない仕事を知りたい」

「AIやリストラで失わない仕事はなに?」

「年収高めで定年まで働くことができる仕事を知りたい」

と気になりませんか?

筆者は10年ほど人事を経験し、上場企業から中小企業、ベンチャーなどの4社で仕事をしてきました。

筆者自信も安定や高待遇を期待して大手企業に新卒入社で入り安心していましたが、会社が吸収合併をされ急に不遇な対応を受けることになりました。

しかも2度経験しています。

筆者の友人も地方にある大手企業の子会社に在籍していましたが親会社に吸収合併となり全国転勤を求められ転職しました。

ちなみにその会社の総務部門は営業に異動させられ、「営業に向かない」と感じた社員の自主退職が続いたようです。

そのため、以前と違い大手であるから安定しているとは言えない時代となっています。

高度経済成長期の日本では大量生産ができる大企業が有利で倒産しにくかったのですが、2021年現在は高付加価値・高単価で少数の製品を販売する時代に突入しており大企業でも安心とは言えなくなっているためです。

そのため、これからの時代の安定は自らスキルを身に着けてお金を稼ぐ能力を身に着けるか、成長する可能性のある産業に行くことです。

この記事を読めば、安定した仕事の定義と探し方について理解することができます。

本当に安定した仕事に就きたいと考えている方はぜひ、最後まで一読してみてください。

安定した仕事とは

「安定した仕事に就きたい」と漠然と考えていませんか。

安定した仕事のイメージは人によって異なりますが、親に一方的に植え付けられた価値観では大企業ほど安定していて良いというものになっている可能性があります。

しかし、現在の就労環境においては有望な大企業もありますが、本当に安定しているかどうかは分かりません。

まずは、昭和の時代は資本が大きいほど安定した仕事であったことを紹介しその後に現在の安定した仕事について解説していきます。

昭和の時代は資本が大きいほど安定した仕事だった

日本が右肩上がりに成長していた昭和の時代においては資本が大きく製品を大量生産できる企業が有利でした。

物質的に豊かになるために製品需要が満たせる大きな資本を投下して工場を作り、大量生産が必須の時代でした。

そして

  • 設備と社員数が多いほど有利
  • 大企業が安泰で終身雇用

といった企業で働くことが安定している仕事の要件でした。

設備と社員数が多いほど有利

昭和の時代には工場・営業所の数が多く社員数が多いほど有利でした。

昭和の日本は人口が増えていく状態ですから、製品に対する需要が旺盛でした。

設備を増やし同じ機能の製品を大量に作ることで会社は確実に成長できたのです。

人をたくさん確保して、営業所や工場をひたすら増やすだけで成長できた時代でした。

大企業が安泰で終身雇用

昭和の時代には大企業が安泰で終身雇用が守られているので人気がありました。

大企業であれば資本力があるので苦しい状況に陥っても大丈夫だという幻想があったためです。

また上述したとおり設備が大きく社員が多い大企業ほど売上を伸ばしていたという傾向があります。

日本経済も右肩上がりで成長していく一方ですから、大企業が倒産することなんてありえないという時代でしたね。

このような背景から大企業では終身雇用という強気の制度も維持できました。

しかし、昭和の時代は終わり令和に突入しています。

テレビやエアコン、車などの製品は行き届き人口は減少しているため大量消費の時代ではなくなっています。

つまり大企業であっても安定した仕事環境ではなくなったということです。

次では、これからの安定した仕事について解説します。

これからの安定した仕事とは

「大企業でも安定していないならどんな会社に行けばいいの」と気になりませんか。

現在は大手でも倒産をする時代です。

情報革命が起こりスマホを通して変化が激しい時代となっているため、規模が大きいほど変化に乗り遅れています。

変化が激しいということは「安定した仕事」というのは衣食住や電気・ガス・水道のようなインフラを支える仕事くらいしかないでしょう。

このようなインフラ以外の仕事では変化に強い仕事のスタイルが安定した仕事につながっていくでしょう。

具体的には、以下のような仕事のスタイルが安定につながるでしょう。

  • 斜陽産業ではなく成長産業に従事する
  • スキル・経験が積み上がる仕事
  • 時代に関わらず求められる仕事

それぞれについて解説します。

斜陽産業ではなく成長産業に従事する

これから安定した環境で仕事をしたいと考えている方は、斜陽産業ではなく成長産業に従事することがおすすめです。

IT業界などの成長産業であれば入社後も企業が成長し、給与が良くなる可能性があるだけではなく転職もしやすくなるためです。

逆に印刷業界などの斜陽産業に入社すると毎年、売上・利益が減少し常にキツイ目標を達成しても給与アップなどの高待遇を受けることができないでしょう。

課長や部長などの役職のポストは常に埋まっており出世も厳しいでしょう。

予算カットばかりで、挑戦できるような仕事は少なく得られる経験も少なくなります。

よほどの覚悟とこだわりがなければ成長産業で仕事をするようにしましょう。

スキル・経験が積み上がる仕事

昭和の時代は安定した会社に勤めることが安定した仕事につながりました。

ですが変化の激しい令和では永続する会社を見つけることが難しく自分自身で稼げる状態が安定に繋がります。

そのためスキルと経験が自分自身に積み上がる仕事を選ぶことがコツとなります。

会社が仮に倒産しても自分に身についたスキルや経験が転職市場の価値となりますし場合によっては独立・起業も可能となります。

スキル・経験が積みあがる仕事としてはシステムエンジニアやプログラマ、設計・開発、マーケティング、営業など多種多様にありますので自分自身の適性に合わせて選びましょう。

時代に関わらず求められる仕事

安定している業界は時代に関わらず人間が生活するために絶対に必要な業界です。

水や電気・ガスなどのインフラがなくなることはありませんし、人間は生きていれば病気にかかることがあるので医療は欠かせません。

衣食住も同様です。

人間が生きていくのに絶対に必要なものを独占している企業を探してみましょう。

ただし、人間が生きていく上で必要不可欠な食料品を扱う商社や飲食店などは競合が多く廃業率が高いこともあります。

必ず事前に業界の調査を行いましょう。

次は、令和の時代に安定している仕事について解説します。

安定した仕事

令和の時代に安定した仕事はこれまでも解説してきた通り、医療関係やインフラ関係、ITエンジニアや公認会計士などの仕事です。

個人にスキルが残るか業界自体が安定して成長できる業界を選ぶことが重要です。

「安定した仕事につきたい」と思っている方は以下の業界を狙ってみましょう。

  • 医療関係(医師・看護師・薬剤師・製薬会社)
  • インフラ業界(ガス・電気・水道・ネットワーク・交通)
  • 公務員(警察官・消防士・市役所・教師・裁判官・検察官)
  • 公認会計士
  • エンジニア(ITエンジニア・機械エンジニア・電気エンジニア・電気工事士)
  • 営業職

それぞれについて解説します。

医療関係(医師・看護師・薬剤師・製薬会社)

医療関係の仕事は最後まで安定して生き残る仕事の一つです。

人間が生活していく上で必ず病気になったり、治療のために薬を飲む必要性があるからです。

また、医療関係の仕事は個人のスキルと資格の有無が重要視される医師・看護師・薬剤師だけではなく製薬会社への就職という選択肢があります。

新型感染症の影響などでこれからますます製薬会社は重要視されていくので安定する可能性があります。

インフラ業界(ガス・電気・水道・ネットワーク・交通)

人間が生きていく上でなくてはならないインフラ業界は倒産リスクがない商売の一つです。

特に水を取り扱う業界は強いですね。

水を飲まないと人間は死亡しますし、日常生活の中でも手を洗ったりお風呂に入るなど必ず使用します。

電気やインターネットも同様です。

現代では電気やインターネットなしでも生活できません。

ただし、少しだけ気を付ける必要性があるのは交通関係の仕事です。

日経新聞によれば、新型感染症の影響でJR3社は一兆円を超える赤字となっているからです。

参考:JR3社の最終赤字1兆円超 西日本は華夏最大の2332億円|日本経済新聞

交通の中でも電車に関して、これまで絶対需要だと思いこんでいる人も多かったですが見直す必要性がありそうです。

倒産することはなくとも交通の需要は意外なことで一気に失われることが分かりましたね。

公務員(警察官・消防士・市役所・教師・裁判官・検察官)

安定した仕事の代表格としては公務員があります。

公務員に関しては採用されてしまえば勝ちといえます。

公務員は法律上滅多なことでは解雇できない仕組みになっているためです。

また、給与だけではなく国家が危機的な赤字になっていても賞与まで受け取れるため安定感抜群です。

実際、「Yahoo!ニュース」によると国民が危機的な状況になっていても公務員は賞与が少し減るだけですね。

参考:国家公務員、夏の賞与9年ぶり減 66万1千円|Yahoo!ニュース

安定した職業で、日本という国が破綻しない限りはお金を貰えるいい職業です。

公認会計士

公認会計士は財務諸表監査という独占業務があり安定して仕事ができます。

財務諸表監査は上場企業や大企業では必須の業務であり、公認会計士以外には権限がありません。

公認会計士のお客様は大企業が中心となります。

大企業はお金の支払いが良く安定して高い収入を得られやすいでしょう。

エンジニア(ITエンジニア・機械エンジニア・電気エンジニア・電気工事士)

エンジニアに関しては会社や組織が安定しているというよりも個人のスキルが高くなるため転職しやすかったり仕事を受注しやすく安定します。

特にプログラマなどのITエンジニアは独立してフリーランスになることも可能です。

また、機械エンジニア・電気エンジニアは機械系メーカーでは高収入が期待でき転職にも有利です。

電気工事士も手堅い職種です。

家庭や工場では電気の需要が常にあるため、新設や改修などの需要は常にあります。

スキルや経験もたまれば将来独立することも可能です。

資格を保有しているとお給料などの優遇されるため転職先に困らない仕事です。

営業職

営業職は30代や40代でも未経験OKの求人がでるほど求人が多くある職種です。

どのような業種でも営業は必要なためです。

特に営業職は直接売上に貢献する職種のため評価されやすく販売実績のある売れる営業マンは会社から重宝されます。

商品を販売するコツを掴めていれば給与アップを目指せることも大きな魅力です。

ところで「将来安定が危うい仕事ってないの」と気になりませんか。

次は、将来安定が危うい仕事8つを紹介します。

将来、安定が危うい仕事8つ

「将来安定が危うい仕事ってどんな仕事なの」と気になりませんか。

かつては安定していると言われた職業が、実は不安定な職業になっていることがあります。

具体的には、以下のような仕事です。

  • 弁護士
  • 社労士
  • 銀行
  • 司法書士
  • 事務職
  • 製造オペレーター

それぞれについて解説します。

弁護士

弁護士の仕事は年収が下がっている仕事の代表格となっています。

昭和の時代には弁護士になれば年収2,000万円は軽く達成できるという時代がありました。

令和の現代、弁護士の平均年収は700万円台になっています。

参考:賃金構造基本統計調査職種DB第1表|e-stat

司法試験改革が行われて弁護士が過剰供給になってしまっており、これからも弁護士は経済的に苦しい状況になる可能性が高いです。

社労士

社労士に関しては給与計算や社会保険手続き以外の需要がなく、給与計算ソフトの発達と共に活躍の場がなくなっている仕事です。

筆者は上場企業を含めた4社で人事を経験していますが社労士の資格が役立つ場面を見たことがありません。

社員が自社のために行うのであれば社労士の仕事は資格がなくても行うことができます。

弁護士や司法書士・公認会計士・税理士は大企業ではよく見かけますが社労士はさっぱりです。

銀行

銀行は安定した仕事ではなくなりつつあります。

実際、リストラや金融市場が厳しい状況に陥っています。

参考:3銀行大リストラ時代 3.2万人分業務削減へ|日本経済新聞

平成の時代に金融ビッグバンと呼ばれる事態が起こりバブル崩壊と共に10社以上あった都市銀行が3つのメガバンクになりました。

さらに令和の時代になり、ゼロ金利政策で銀行は銀行預金からの資金を集めることが難しくなり企業に積極的な融資を行い利益を確保しなければならない状況になっています。

銀行に入社する場合は安定を求めるのではなく、スキルを身に着けて外資系金融を狙える実力をつけるように努力する方が良いでしょう。

司法書士

司法書士の仕事は土地の登記などを行う仕事です。

バブル崩壊以降は土地を積極的に購入して転売する業者が減っており、厳しい状況です。

土地の売買は減るとそれだけ登記の仕事が減ってしまうからです。

司法制度改革で司法書士の活躍の場が増えて債務整理の一部を代行できるようになっていますがもともと弁護士が活躍しているフィールドであり、進出しても厳しい可能性があります。

遺産相続の仕事なども請け負えますが、厳密に言えば土地の登記部分の相続しか手伝えません。

事務職

民間企業の中で事務職の立ち位置は非常に厳しい状態になっています。

事務職は営業職や製造職などの直接部門とは異なり、間接部門という扱いだからです。

事務職の人件費はすべてお金を生まない負債のような扱いに財務上になっています。

これからますます削減されていく流れです。

製造オペレーター

製造オペレーターの仕事は、これから仕事がなくなる可能性があります。

工場のオートマチック化が進んでいることやDX推進があるからです。

工場のオートマチック化やAI化で作業員が製造現場で機械操作の必要性が少なくなって行きます。

生き残るには単純に機械に詳しいだけではなく人を上手く統率して効率的に生産を行えることが必須条件となります。

今後は単純作業の仕事は淘汰され変化に強い人が活躍する

機械でも出来るような仕事には今後需要がなくなっていきます。

AIの発達で人間よりも正確に安く、長く仕事を行える設備が増えていくためです。

このような単純作業は機会に任せてしまい「自分にしかできない仕事」ができるようになることで淘汰されにくくなるでしょう。

そのためにも積極的に誰でもできる仕事から手を離し、変化に強い人材になりましょう。

ただ、人事を10年ほど経験してきた筆者的には日本は解雇規制が強いので一気に進む可能性は低いと考えています。

解雇されない今のうちに転職したり、スキルを身に着けるために勉強をすることが重要です。

まとめ

今回は、安定した仕事について解説しました。

安定した仕事は以下の仕事です。

  • 医療関係(医師・看護師・薬剤師・製薬会社)
  • インフラ業界(ガス・電気・水道・ネットワーク・交通)
  • 公務員(警察官・消防士・市役所・教師・裁判官・検察官)
  • 公認会計士
  • エンジニア(ITエンジニア・機械エンジニア・電気エンジニア・電気工事士)
  • 営業職

また不安定な仕事については以下のような仕事があります。

  • 弁護士
  • 社労士
  • 銀行
  • 司法書士
  • 事務職
  • 製造オペレーター

これからは単純作業ではなく自分にしかできない仕事をするようにしましょう。