転職を失敗しやすい人とは?採用担当者が教える転職の失敗例と回避策の全て

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転職するにあたり

「転職に失敗したくない。後悔している人はどんな人?」

「転職の失敗例を知りたい」

「転職に失敗した人の特徴ってどんな人?」

と気になっていませんか。

筆者は約10年間、企業の人事として採用担当者を経験し転職で失敗する人を日々見てきました。

結論から言えば、転職に失敗する人は「転職先をよく見極めない人」「自己分析が足りていない人」です。

転職の成功には情報収集が必須ですが、独りよがりに進めてしまっているということです。

ただ、転職の失敗を恐れる必要はありません。

日本には421万社あると言われています。

参考:企業数 | 中小企業庁 – 経済産業省

この記事では転職失敗例も紹介していきますので、改善を進めていけば必ず転職先は見つかるでしょう。

「転職に失敗し続けたくない!」と考えている方は必ず最後まで一読してください。

採用担当が見てきた転職の失敗の6パターン

「転職に失敗する人ってどんな人なの」と気になりませんか。

筆者は採用担当だったため多くの転職失敗者を見てきました。

筆者の経験をもとにすると転職に失敗するパターンとして、以下のパターンがあります。

  • 転職の失敗パターン1:企業文化と合わない
  • 転職の失敗パターン2:やりたい仕事を任してもらえない
  • 転職の失敗パターン3:すぐ辞めて再転職する
  • 転職の失敗パターン4:転職目的がなく「なんとなく」で転職先を選ぶ
  • 転職の失敗パターン5:待遇の確認や交渉をせずに転職する
  • 転職の失敗パターン6:ブラック企業だった

それぞれについて解説します。

転職の失敗パターン1:企業文化と合わない

企業文化を調べずに転職すると、企業文化と合わないという理由で転職する可能性があります。

どれだけ職種の経験が豊富であったとしても会社の方針と合わなければ評価されません。

うまく企業文化に自分の価値観を合わせることができれば良いでしょうが真逆であれば転職することになる可能性が高くなります。

例えば、利益第一主義と言っている企業に「本当にお客様のためになる仕事をしたい」というカスタマーファーストの方が入ってもミスマッチとなります。

他にもトップダウンによる経営をしている企業も多くあり、やり方に馴染めないという方も多くいます。

転職前に必ず企業文化を調べるようにしましょう。

転職の失敗パターン2:やりたい仕事を任してもらえない

やりたい仕事を任せてくれない企業も転職失敗となりやすいです。

そもそも転職するのは本当にやりたい仕事があったからであり、目的とそれてしまう可能性があるためです。

入社後して10年後あたりに異動するのなら仕方ない部分があるとしても、やりたい仕事を任せてもらえるかどうかは必ずチェックするようにしましょう。

特に選考先企業の花形となる仕事内容は要チェックです。

転職して何の実績も人物に花形の仕事を任せることを渋る企業も多くあります。

たとえばブランド力の強い会社においてブランド企画職を担当できるのは限られた人材だけでしょう。

仕事内容や職務を具体的にヒアリングして齟齬がないようにしておきましょう。

転職の失敗パターン3:すぐ辞めて再転職する

転職での失敗としてすぐ辞めて再転職するケースがあります。

この場合、短期離職となり再転職が非常に不利となります。

すぐに転職した人材に辞められると会社側が採用にかけた経費や教育コストが無駄になってしまうためです。

採用担当者から「またすぐに離職するかも」と判断され書類選考で落とすされることも多くなります。

転職後にすぐ辞めることはできるだけ避けて、いまいる環境で成果を出せるようにしましょう。

転職の失敗パターン4:転職目的がなく「なんとなく」で転職先を選ぶ

転職活動に目的がない場合、最も転職を失敗しやすいです。

「なんとなくいい会社」を求めるのではなく、具体的に求める条件等を定めましょう。

仕事は良いことばかりではありません。

特に転職後は不慣れな環境で実績を出す必要があり、ストレスフルとなります。

もし転職目的がないと不満ばかりが気になり、再転職を検討してしまうでしょう。

そして短期離職の可能性が高くなります。

100%理想の職場は存在しないとしても、自分なりにやってみたかった職種をしたい、給与アップをしたいなどの目的は持っておくようにしましょう。

転職の失敗パターン5:待遇の確認や交渉をせずに転職する

待遇の確認や交渉をせずに転職をすることはできれば避けるようにしましょう。

待遇の確認や交渉をしないと入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるためです。

特に給与と賞与についてはしっかりと確認するようにしましょう。

希望の給料でなければ伝えるべきです。

入社後に給料を上げるのは相当大変です。

さらに給与の内訳もよく確認しておきましょう。

中小企業ではみなし残業30時間分など、基本給以外が多いというケースが多々あります。

基本給以外の手当はいつ下げられてもおかしくありません。

しっかりと基本給を確認するようにしましょう。

転職の失敗パターン6:ブラック企業だった

転職の失敗パターンとして最も多いのは転職先がブラック企業だったというパターンです。

ブラック企業に入社するとサービス残業を筆頭に過労死リスクや賃金の不払いリスクなど大きなリスクを抱えます。

法令をそもそも順守する気がないのがブラック企業であるためです。

仕事環境も辛い会社が多いため、最終的には早期離職などのキャリアに甚大なダメージを与えることにもなります。

次は、転職を失敗しないためのチェックリストについて解説します。

転職を失敗しないためのチェックリスト

転職を失敗しないためには、出来る限り企業情報を入社前までに調べ上げる必要性があります。

転職を失敗しないためのチェックリストとして、以下のチェックリストがあります。

  • チェック1:ブラック企業でないかチェックする
  • チェック2:自分の適性を理解して転職先を選ぶ
  • チェック3:転職目的を明確にする
  • チェック4:採用背景を確認する
  • チェック5:企業理念・社長メッセージを確認する

それぞれについて解説します。

チェック1:ブラック企業でないかチェックする

ブラック企業でないかを入社前に出来る限り調べ上げるようにしましょう。

入社した企業がブラック企業だと、長く仕事を続けることが難しくなるためです。

また、ブラック企業に入社すると最悪は命を落とす可能性もあります。

まずは必ず転職エージェントに確認しましょう。

内情を知っているのは転職エージェントだからです。

ポイントは転職エージェントを3つ程度登録しておくことです。

そうすることで精度よく評価することができます。

チェック2:自分の適性を理解して転職先を選ぶ

自分の適性を理解して転職先を選ぶようにしましょう。

自分に合っていない企業を選ぶとそれだけで仕事を続けていくことが難しくなるためです。

例えば、自分自身は積極的に動くことが得意な性格なのに、古い大企業のように一つの行動を起こすために何個もハンコをもらわないといけないというような体質の会社に入社しても仕事を続けることが辛くなる可能性があります。

自己分析をして自分の性格を見つめなおしましょう。

チェック3:転職目的を明確にする

転職目的は必ず明確化するようにしましょう。

転職目的がないと「なんのために転職するのか」という一番重要な要素が抜けているため、どこでもいいからいまの会社以外ならどこでも良いと考えてしまいブラック企業に転職してしまう可能性があるためです。

具体的には、年間休日数を増やしたい、給与をアップしたいなど転職で果たしたいものを必ず持つようにしてください。

もし転職目的が自分でもよく分からない方は転職エージェントに相談したり、気になる企業を受けてみましょう。

質問され答えているうちに転職して実現したかったことが見えてきます。

チェック4:採用背景を確認する

求人を紹介されたり面接に行ったら必ず「なぜこの求人が出たのか」という採用背景を確認するようにしてください。

採用背景が欠員補充というケースが多いですが、なぜ前任者が退職してしまったのかは必ずチェックする必要性があるためです。

前任者が辞めた理由があなたがいまいる会社を辞めたい理由と同じだとすればそれは避けるべき企業です。

採用理由が戦力強化のための前向きな理由での採用であれば問題ありません。

チェック5:企業理念・社長メッセージを確認する

企業理念や社長メッセージは必ず確認するようにしましょう。

トップの考え方は会社全体に影響を及ぼすためです。

企業は組織であり、トップの意向を常に気にしながら動いていきます。

トップの考え方が「とにかく儲かれば良い!」という考え方なのにあなたが「社会貢献性の余地を残して仕事をしたい」と考えているのであればミスマッチとなる可能性が非常に高いです。

ホームページで

  • 企業理念
  • 社長メッセージ
  • 先輩社員の声

は必ずチェックし、共感できるか確認しておきましょう。

次は、転職に失敗してしまった場合の対処法について解説します。

転職を失敗したらどうする?

転職を失敗したら、すぐに辞めることは避けて新しい会社が見つかるまでは会社の制度を利用するなどして在籍しつつ転職を進めるようにしましょう。

具体的には以下のような対処法となります。

  • うつ傾向の人は休職して冷静に判断できるようにしよう
  • 辞めたくても転職先が見つかるまで離職しない
  • 短期離職を3回以上繰り返している場合は2年〜3年の在籍実績を作っておく
  • 次の転職でアピールできるように工夫と実績を残す

それぞれについて解説します。

うつ傾向の人は休職して冷静に判断できるようにしよう

転職失敗して絶望して退職をする前に、うつ病の傾向にある人はまずは休職しましょう。

うつ病などの体調不良状態で仕事を辞めるなどの大きな決断は避けるほうが良いためです。

物事を楽観的に考えているときと悲観的に考えているときでは同じ問いでも選択する答えが大きく変わってきます。

必ず休養をとって冷静な判断力が戻ってきてから転職活動をするなど方向性を決めましょう。

詳しく知りたい方は「「仕事辞めたい」は甘えではない!チェックすべき辞めたい原因とうつ症状」も参考にしてください。

辞めたくても転職先が見つかるまで離職しない

辞めたくても辞められない状態は辛いですが、出来るだけ転職先が見つかるまでは離職しないようにしましょう。

次を決めずに会社を辞めてしまうと職歴にブランクが出来てしまうため、転職に不利となるためです。

また、それだけではなく、次を早く決めないと生活が出来ないという焦りから、妥協した企業選びをしてしまい転職を繰り返すことになるという負のループに陥る可能性があります。

短期離職を3回以上繰り返している場合は2年〜3年の在籍実績を作っておく

短期離職を3回以上繰り返している場合は、2年~3年の在籍実績を作っておくように意識して勤続年数を伸ばすようにしましょう。

何度か短期離職をしていても3年程度しっかりと勤務した実績があれば「簡単に辞めてばかりの人材ではない」と評価されるためです。

1社だけでもなんとか3年程度の在籍期間を作るようにしましょう。

次の転職でアピールできるように工夫と実績を残す

いまの会社を辞めてしまう前に何か1つでも仕事を工夫して実績を残しましょう。

転職の面接では「前職ではどんな努力をしたのか、どんな工夫をして実績を残したのか」等の実績を問われるためです。

実績がないと転職時にアピールすることも難しくなります。

営業職であれば売り上げの改善のために自分なりに努力したことや、管理部門であれば効率的なデータ管理の方法を見つけて実践したなど、実績や工夫を伝えられるようにしてください。

退職者を500名見送った人事からのアドバイス

退職者を500名程度見送った筆者からのアドバイスがあるとすれば、転職は焦らないほうが良いというアドバイスを伝えたいと思います。

仕事は人生を決める大切なものです。

特に日本はもう年金支給が65歳以降になるなど、ほぼ一生働かざるを得ない時代が到来しています。

そんな状況下ではしっかりとスキルの身につく仕事を得ることと、出来るだけ自分自身が様々な環境に耐えられる体力や仕事力を身につけることが大切です。

焦って転職活動をするのではなく、65歳までの長い仕事を人生を見据えて行動するようにしてください。

まとめ

転職に失敗する原因は、転職先をよく調べないことと、自己分析の甘さにあります。

転職に失敗するパターンとして、以下のパターンがあります。

  • 転職の失敗パターン1:企業文化と合わない
  • 転職の失敗パターン2:やりたい仕事を任せない
  • 転職の失敗パターン3:すぐ辞めて再転職する
  • 転職の失敗パターン4:転職目的がなく「なんとなく」で転職先を選ぶ
  • 転職の失敗パターン5:待遇の確認や交渉をせずに転職する
  • 転職の失敗パターン6:ブラック企業だった

また、転職に失敗したとしてもすぐに辞めるのではなく冷静に先を見据えて対処しましょう。

転職を失敗したら、以下のような対処法があります。

  • うつ傾向の人は休職して冷静に判断できるようにしよう
  • 辞めたくても転職先が見つかるまで離職しない
  • 短期離職を3回以上繰り返している場合は2年〜3年の在籍実績を作っておく
  • 次の転職でアピールできるように工夫と実績を残す

年金支給開始年齢が65歳になるなど、もはや一生働かないと食べていけない時代です。

焦って転職するよりも出来るだけ長く職場に適応できる力を身に着けるようにしましょう。