紹介予定派遣から正社員になれるのか?現実と正社員になるためのコツ

この記事は有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を受けている株式会社しごとウェブ(許可番号:13-ユ-306679)が制作しています。

紹介予定派遣とは、派遣期間(最長6か月)を働いた後に派遣先と派遣社員が双方合意すれば直接雇用されるという働き方を言います。

紹介予定派遣から本当に正社員になれるのか疑問に思っている方に、本記事ではどれくらいの人が紹介予定派遣から正社員になれているのか詳しく解説します。

正社員になれる確率や、紹介予定派遣から正社員になりやすい方法についてもお伝えしますので、ぜひ最後まで一読してください。

 

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【実例と統計で解説】紹介予定派遣は約28%の確率で正社員になれる

下記の厚生労働省の参考サイトによると、紹介予定派遣を受けた人の50%が直接雇用に至っています。

参考:令和元年度 労働者派遣事業報告書の集計結果|厚生労働省

  • 紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数38,239人
  • 紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者数19,008人

なので、約50%が直接雇用されていることが分かります。

さらに独立行政法人労働政策機構によると、紹介予定派遣から正社員になれている人は57%となっています。

参考:独立行政法人 労働政策機構

この2つの統計から推定すると正社員になれる確率は約28%程度の確率となります。

ところで直接雇用と正社員の違いを答えられますか?

もし「分からない」方は紹介予定派遣で後悔する可能性があるため必ず次の章の内容を理解してください。

直接雇用と正社員の違いに注意!直接雇用なら約50%で採用される

「直接雇用=正社員」ではありません。

直接雇用には形態が4つ存在します。

  • 正社員
  • 契約社員(準社員)
  • パート・アルバイト
  • 無期契約社員(無期社員)

それぞれについて、わかりやすく待遇面などを表にしました。

待遇 正社員 契約社員 パート・アルバイト 無期契約社員(無期社員)
給料 月給25円~ 月給18万円~ 月給15万円~ 月給20万円~
ボーナス 年2回支給 年1回支給。会社によってはなし 原則なし 年2回支給
退職金制度 あり なし なし あり
正社員登用制度 なし あり なし あり
転勤 あり なし なし なし
雇用期間 65歳まで 最長5年 最長5年 65歳まで
有給 あり あり あり あり
福利厚生 あり なし なし あり
健康保険 あり あり あり あり
厚生年金保険 あり あり あり あり
雇用保険 あり あり あり あり

雇用期間にご注目ください。

正社員以外は雇用期間が決まっています。

つまり直接雇用だから定年まで働けるとは言えないのです。

定年まで安定して働きたい方は「正社員」をめざしましょう。

直接雇用=正社員ではない落とし穴

正社員になりたくて紹介予定派遣を選んでも、正社員以外の契約社員や無期契約社員として採用されることもあります。

上述したように正社員以外は雇用期間が決まっており、雇用期間が終了するとまた1から職探しが始まります。

安定した正社員になりたかったのに・・・ということにならないように、最初から正社員を目指しませんか。

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【事例紹介】筆者が50名面接した中で直接雇用に登用されなかったのはたったの5人

筆者がかつて紹介予定派遣の方を面接した中で登用されなかったのは、たったの5人でした。

メーカーだったので、大手企業といっても採用基準が厳しいわけではありません。

単純に出勤日数不足や、仕事で手を抜いていることが明らかに分かる方だったので登用されませんでした。

普通に出勤していれば、まず、直接雇用に登用されないということはあり得ません。

直接雇用の内定率は91%!

株式会社ディップの調査によれば、直接雇用に落ちたケースはたったの9%となっています。

つまり91%が直接雇用の内定をもらっています。

紹介予定派遣で「正社員」になったのは28%という調査結果も出ています。(公的機関の統計で推定より)

参考:紹介予定派遣に関する調査を実施 |はたらこねっと

つまり企業側の内定率は高いにも関わらず派遣社員側が断っているというケースが実は多いのです。

このように筆者の実感と非常にマッチしています。実際に筆者が経験してきた状況を紹介していきます。

実感としては派遣社員側から断られるケースの方が多かった

私は約10年間、採用担当をしてきました。

どちらかというと正社員登用を辞退する派遣社員の方が多かったという印象があります。

大手は承諾率が高くほぼ100%に対して、中小企業では約半数が派遣社員側から断られるという感覚です。

つまり「中小企業は入りたくない」ということです。

確かに大手企業のほうが職場環境が整っているケースが多く承諾する理由も分かりますね。

ところで「正社員登用に受かるにはどんなコツがあるのかな?」と気になっていませんか。

正社員登用といっても、そんなに構える必要は実はありません。

普通に出勤して普通に仕事をこなしさえすれば、滅多な理由では正社員登用を断ることはできないためです。

「紹介予定派遣は約28%の確率で正社員になれる」まとめ

  • 厚生労働省の平成29年度労働者派遣事業報告書の集計結果統計によれば、紹介予定派遣を受けた約50%の方が直接雇用に至っている。
  • 直接雇用=正社員ではない。定年まで安定して働きたい方は「正社員」を目指しましょう。
  • 大手企業では内定受諾率がほぼ100%なのに対して、中小企業では約半数が派遣社員側から断られている。

次は、正社員になるコツ4つを紹介します。

【採用担当者が教える】正社員になるコツ4つ

正社員登用というと身構えてしまう方も多いかも知れませんが、正社員の試用期間中勤務と変わりません。

休まずしっかりと出勤し、仕事を丁寧にこなしていれば正社員登用されます。

残念ながら派遣の方の中には、その最低限のことすらできない方がいます。

それが原因で社員登用に落ちてしまう場合がほとんどなのです。

具体的には、以下の4つのコツがあります。

  • コツ1:【契約社員に注意】派遣開始前に必ず正社員登用前提かを派遣会社に確認する!
  • コツ2:普段から遅刻早退しない・急に休まない・誠実に勤務する
  • コツ3:面談ではしっかりと「正社員になりたい」と伝える
  • コツ4:仕事を先回りして片づけるなど、優秀さをしっかりとアピールする

それぞれについて解説します。

正社員になるためのコツ

紹介予定派遣から正社員になるのはさほど高いハードルがあるわけではありません。

社会人としてのマナーを守って、真面目に勤務していれば採用されるということです。

「でも、社会人としてのマナーに自信がない・・・」という方もいるのではないでしょうか。

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コツ1:【契約社員に注意】派遣開始前に必ず正社員登用前提かを派遣会社に確認する!

派遣開始前に絶対に派遣会社の担当者に求人票を確認し、

「正社員登用前提の求人」

かどうかを、確認するようにしてください。

契約社員・準社員の求人であればパスしましょう。

入り口を間違えると取り返しがつきません。

派遣会社の伝達ミスで、契約社員前提なのに正社員雇用前提だと思い込んでいたというケースもありました。

必ず面接を受ける前に確認するようにしてください。

コツ2:普段から遅刻早退しない・急に休まない・誠実に勤務する

普段から遅刻早退しない・急に休まない・誠実に勤務するということを徹底してください。

実は正社員登用直前に実施する面談の段階ですでに合否は出ています。

普段から以下の3点が出来ていれば、まずマイナス点が付くことはありません。

  • 遅刻早退をしない
  • 急に休まない
  • 誠実に勤務する

勤怠は正社員登用を断る口実に用いられるものなので、絶対に100点にしておきましょう。

コツ3:面談ではしっかりと「正社員になりたい」と伝える

面談ではしっかりと「正社員になりたい」と伝えるようにしましょう。

最終の面談だけではなく、人事部が不定期に開催する様子見の面談時でも積極的に伝えるようにしてください。

筆者も中小企業人事時代は、「断られるかも」と弱気になり先回りで不採用にしようとしたことがあります。

その後、本人から「正社員になりたい」とタイミングが遅れて連絡が来て慌てたことがあります。

必ず意思表示を徹底するようにしてください。

コツ4:仕事を先回りして片づけるなど、優秀さをしっかりとアピールする

仕事は出来るだけ先に先に、スピード感を持って取り組むようにしてください。

優秀さとは仕事の速さでもあります。

「なんかノロノロしてるな、やる気ないのかな」と現場の課長あたりに思われると最悪です。

周りの評判が悪くなれば採用したくてもできません。

仕事は出来るだけスピード感を持って片づけるようにしてください。

採用担当者が教える、紹介予定派遣から正社員になるコツまとめ

  • 派遣開始前に必ず正社員登用前提かを派遣会社に確認する
  • 普段から遅刻早退しない・急に休まない・誠実に勤務する
  • 面談でしっかりと「正社員になりたい」と伝える
  • 仕事を先回りして片づけるなど、優秀さをアピールする

ここまで正社員になるコツを紹介してきましたが「ごく当たり前」のことが多いことに気づきませんでしたか?

実は正社員登用の基準は低いのです。

その理由や背景について解説していきます。

正社員登用の基準は低い?

紹介予定派遣の正社員登用の基準は、実は非常に低いです。

実際に私が人事として10年間、経験した中では、

  • 派遣会社の営業から何度も紹介予定派遣を断った理由を聞かれ詰め寄られた
  • 派遣社員の方の中には、普通に毎日会社に出勤するということができない方がいる

ためです。

紹介予定派遣の正社員登用は普通に毎日、ちゃんと会社に出勤していれば難しいものではありません。

手紙で「正社員になりたい」と熱意を伝えてくる方も中にはいます。

このような背景や配慮もあり正社員登用の基準は低めになっていることが多々あります。

では落ちてしまう方はどのような方でしょうか?

【採用担当者が教える】正社員になれないケースは3つ。和を乱さず誠実に勤務しよう

正社員になれないタイプとして非常に多いのが、和を乱してしまうタイプの方です。

正社員に雇用するにあたっては、65歳までの長期勤続が前提となります。

そのため、会社のやり方に従えない人、組織のルールを守れない方は正社員登用できません。

会社は組織であり、命令系統を乱す人は、必要ないと考えているためです。

正社員になれないケースとして、以下の3つのケースがあります。

  • なれないケース1:勤怠が悪い
  • なれないケース2:周囲とコミュニケーションがとれていない
  • なれないケース3:職場の方針に反抗してしまう

それぞれについて解説します。

なれないケース1:勤怠が悪い

勤怠が悪く、欠勤や遅刻を繰り返すのはもう最悪のケースです。

派遣社員期間は半年間しかないのに休まれると評価できません。

入社して一番モチベーションの高いはずの時期に休まれると、これ以上の期待はできないと判断されます。

なれないケース2:周囲とコミュニケーションがとれていない

周囲とのコミュニケーションがとれていない場合も、非常に危険です。

理由はどうあれ、会社に馴染めていないと判断されてしまうと正社員登用することが難しくなってしまいます。

挨拶を励行し、出来るだけ職場の人に興味を持って交流をするようにしてください。

なれないケース3:職場の方針に反抗してしまう

職場の方針に反抗してしまう方も、残念ながら正社員登用は難しくなります。

筆者が経験したケースをお話します。

製造現場の正社員候補として紹介予定派遣で来てくださった方がいました。

「現場みんなで改善案を出そう」

と課長が呼びかけているにも関わらず、

「そういう難しい仕事は上の仕事だ」と反抗したケースです。

会社の方針として全社一丸となって良い製品を作るために改善している企業だっただけに、衝撃的でした。

正社員になったあとも改善活動に入ってくれないだろうという判断をし、不採用としました。

採用担当者が教える正社員になれないケースまとめ

  • 欠勤や遅刻など、勤怠が悪い
  • 周囲とコミュニケーションがとれていない
  • 職場の方針に反抗してしまう

まとめ

厚生労働省と独立行政法人労働政策機構の統計を見ると、

  • 紹介予定派遣において、直接雇用される確率は約50%
  • 正社員になれる確率は約28%

となっています。

直接雇用という言葉に注意するようにしましょう。

直接雇用=正社員ではありません。

正社員以外の直接雇用形態が3つ存在します。

紹介予定派遣で直接雇用されない確率は低く、大半が会社ではなく派遣社員側が直接雇用を断っています。

正社員登用されるためには、以下の4つのコツがあります。

  • コツ1:【契約社員に注意】派遣開始前に必ず正社員登用前提かを派遣会社に確認する!
  • コツ2:普段から遅刻早退しない・急に休まない・誠実に勤務する
  • コツ3:面談ではしっかりと「正社員になりたい」と伝える
  • コツ4:仕事を先回りして片づけるなど、優秀さをしっかりとアピールする

正社員になれない人は、和を乱す方です。

具体的には、以下のような行動をとってしまうケースでは採用に至りません。

  • なれないケース1:勤怠が悪い
  • なれないケース2:周囲とコミュニケーションがとれていない
  • なれないケース3:職場の方針に反抗してしまう

休まず、普通に勤務していれば正社員登用される確率は非常に高いので、ぜひ活用してみて下さいね。

よくある質問と回答

紹介予定派遣から正社員になれる?

紹介予定派遣から正社員になれる確率は28%ほどです。

そのため、紹介予定派遣から正社員になるのは簡単ではないと言えるでしょう。

紹介予定派遣で正社員になるコツは?

紹介予定派遣から正社員になるコツは、休まず誠実な態度で出勤し、丁寧に仕事をこなしていくことです。

実は派遣となるとこのような当たり前と考えられることすらできない方も多いです。

そのため誠実な態度で真面目に働けば、相対的に評価されやすくなります。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。