転職2回目は厳しい?20代・30代が懸念されるポイント解説

本記事では、転職2回目の方が書類選考や面接でどのように評価されているかを紹介していきます。
結論としては転職2回目であれば評価が悪くなることは少ないですが、短期離職や辞め方によっては著しく印象が悪くなる場合があるため注意が必要です。
対策も併せて紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
- 対策は、志望動機・転職目的退職理由をシンプルかつ分かりやすく伝えること
- 20代で2回目の転職は選考に影響しない
- ただし、半年程度の短期間で転職する20代は選考が厳しくなる
目次
2回目の転職は問題ない
20代で2回目の転職であっても厳しいわけではありません。
ある程度転職が一般化してきており、転職回数による選考への影響の調査によると2回目の転職であっても選考に影響すると回答している企業は30%程度です。
一方で3回以上の転職回数を重ねていると厳しいと言わざるを得ません。60%以上の企業が選考に影響するとアンケートに回答しています。
- 転職回数が1回目で選考に影響する:10%
- 転職回数が2回目で選考に影響する:32%
- 転職回数が3回目で選考に影響する:61%
2回目の方は70%の企業は問題ないと考えているため、それほど厳しい状況ではないでしょう。
2回であっても短期間で転職する20代・30代は選考が厳しくなる
半年で転職する20代は2回目であっても選考が厳しくなります。
期間が半年と短いため、次の職場もすぐに退職するかもしれないと懸念を持つためです。
あからさまなパワハラや倒産など、明確な理由でなければ印象が悪くなってしまいます。
もし、半年で転職する方は下記の点を徹底的に対策してください。
- 退職理由
- 転職目的
- 志望動機
- 半年と短期間で退職した理由を今後どう活かしていくか
面接や書類では分かりやすく伝える必要もあります。
20代の前半で2回目の転職する人は理由を深く聞かれる
20代前半にも関わらず2回目の転職をする人は、採用担当者から警戒されがちです。
なぜなら、短期間で2度も離職をしているため内定を出しても定着せずにまた短期で辞める可能性を懸念しているためです。
そのため、書類選考や面接ではこれまでの経緯や志望動機をわかりやすく説明する必要があります。
面接官として筆者は何名も就職や転職の経緯を聞いてきましたが、分かりやすく説明できている方は少ない印象です。
20代の後半で2回目の転職なら入社後のビジョンを伝えよう
20代後半で2回目の転職をする方は、入社後のビジョンを伝えられるようにしましょう。
20代後半となると一定の社会人経験があるため、仕事の進め方をある程度本人の裁量に任されることになります。
そのため、本人が目指す方向性や価値基準などが採用企業とマッチしているかチェックされます。
企業としては人柄を詳しく知りたいと考えているケースが多いため、入社後にどのように成長して成果を出していきたいかといったビジョンを語れるようになると評価されやすくなるでしょう。
2回目の転職が落ちやすい要注意な20代転職者の特徴は「すぐ辞めそうな人」
20代では2回目の転職も問題なく転職できますが、やはり失敗しやすい方もいます。
それは面接官に「この人すぐに辞めそうだな」と思われてしまう人です。
採用担当者はこのような短期離職につながる危険信号を感じたら一気に警戒し、内定率は下がります。
仕事や企業にこだわりがない人はすぐ辞めそうと思われる
書類選考や面接時になぜその仕事や企業を選んだかといったこだわりを伝えられない人は、「すぐに辞めそう」と思われ選考に落ちやすくなります。
仕事や企業に興味のない方はどんな企業でもとりあえず転職出来ればいいと考えていると判断されやすいためです。
そのような方は面接官に「仕事がつまらない。飽きた。思っていたものと違った。」
といった理由で短期離職しやすい人と判断されます。
採用担当者はとにかく短期離職する人を避けます。
そのため企業に応募する際は企業そのものにまずは深い興味を持つようにしてみて下さい。
入社面接を受ける会社が
- どんな理念で事業を行っているのか
- どんな強みを持って社会に貢献をしているのか
などです。
例えばどんなときも製品供給を出来るように同じ製品を作れる工場を2箇所持っているような企業もあります。
取引先にどんなときでも製品を届けるという強みを持っているということです。
そういった強みから企業独自の強みを見出し志望動機の作り込みに活かしましょう。
新卒入社と1回目の転職の振り返りができていないと次の職場もすぐに辞めると思われる
新卒入社や1社目の離職理由について深く振り返りができていない方は、次の職場もすぐに辞めるのだろうと思われ内定が出づらくなります。
そのため必ず過去の転職と新卒時に入社した理由は自分で掘り返すようにしましょう。
- なぜ新卒で選んだ会社を辞めたのか
- なぜ1回目に転職した企業を辞めたいと思ったのか?
- 2回目の転職には何を求めるか?
と振り返りができていないと再度、短期離職を繰り返す可能性があるためです。
面接では必ず就職・転職したときの経緯や考えを聞かれます。
そのときに、「なんとなく・・・」など曖昧な表現で回答する方は短期離職の可能性が高いと判断され内定が出づらくなります。
例えば新卒入社した会社が仮に公共性の高い事業を行っていた場合に「仕事が単調でつまらない」という理由から転職するとします。
「次の職場では刺激的な仕事がしたい」
とコンサルティング会社へ転職をしたのち、今度は周囲のレベルが高すぎてついていけず辞めてしまう。
上記のように会社を辞める時はなにかしらの理由があるはずです。
理由を突き詰めて考えてこれから何をしたいのか、どうなりたいのかも含めて過去の振り返りを行うようにしてください。
会社に求めることが多い方はまた不満を持ってすぐに辞めると思われる
会社に求めることが多い方も、またすぐに不満を持って辞めると思われ選考に通りづらくなります。
どんなホワイト企業でも完璧な企業はなく不満を持って退職する方はいます。
転職先に全て求めることはやめ、優先順位を設け割り切ることも重要です。
給与アップや過度な残業が無い環境など譲れるポイントと譲れないポイントを決めましょう。
キャリアは自分の手でつかむものであり、会社に与えてもらうものではないためです。
会社に求めることが多いことは悪いことではありませんが、あまりにも求めることが多いと「入社後も会社に求めることが多くて扱いが大変かも」と判定されかねません。
会社に求めるものは1個から2個に絞り実現できる会社を探すようにしましょう。
20代で2回目の転職は転職の背景を厳しくチェックされるため面接対策は必須
20代で2回目の転職となるため、面接官からは長く働いてもらえるか厳しくチェックされます。
そのため20代で若いといっても新卒のような面接をしていれば当然、面接に落ちる確率は高くなります。
対策は入念にしましょう。
特に20代の方は志望動機を厳しくチェックされます。
「志望動機=本人の仕事に対するやる気・モチベーション」と採用担当者は考えるためです。
企業は20代の方を採用する場合、伸びしろに期待して採用をするため
「短期離職をされたら採用コストや教育費を捨てることになる」
という計算を頭の中で行いながら面接をします。
例えば20代で2回目の転職にあたってどんな仕事をしたいのか明確化できたかなど、厳しくチェックされます。
志望動機において志望先企業の将来性だけではなく、
- 自分自身が望むキャリアを実現できるから応募した
- これまでの経験の中からどんな部分で企業に貢献できるのか
を具体的に伝えるようにすると内定がぐっと近づきます。
ただ一人で志望動機を作り込むのは難しい作業です。
上手く進まない場合は転職エージェントに相談しましょう。
無料で利用でき、志望動機作成のお手伝いもしてもらえます。
まとめ
20代で2回目の転職であっても7割の企業が選考に影響しないと答えています。
また、20代前半と20代後半であっても2回目の転職の場合は問題になりません。
ただし、またすぐに転職しないか注意深く評価されます。
そのため、これまでの転職の経緯や応募理由を共感してもらえやすいように伝えることが大切となります。
自信がない方は転職エージェントに相談して書類選考対策や面接対策のサポート受けることでスムーズに内定が出るでしょう。
20代という若さを活かして転職活動を成功させましょう。
よくある質問と回答
20代で2回目の転職は不利になりますか?
20代で転職回数が2回程度であれば問題ないと判断されることが多いです。
若手の人材の採用ニーズが高く、伸びしろに期待する企業が多いためです。
ただし初めての転職よりは厳しい目で見られる事もあるので、選考には対策を練って挑みましょう。
2回目の転職で必要な対策を教えてください。
「この人はまたすぐ辞めそうだ」と思われないようにしましょう。
転職エージェントのサポートを受けて、十分に企業分析や自己分析をして面接に備えることが大切です。
志望動機に説得力を持たせることで、すぐ辞めそうだと思われることを防ぐことができます。
2回目の転職で落とされやすい人はどんな人ですか?
仕事に対してこだわりがなさすぎる人は、落とされやすい傾向にあります。
こだわりがなさすぎる人は、とりあえず就職できればいいやと言う気持ちが透けて見えてしまうからです。
また、会社に対して求めることが多すぎる人も落とされやすくなっています。