経理や法務、総務、労務などの管理部門で転職を検討している人は
「管理部門に強い転職エージェントはどこ?」
「転職先もやはり管理部門がいいのかな?企業選びはどうすればいいの?」
「管理部門の転職エージェント選びに注意点はあるの?」
と気になりませんか。
筆者は10年間ほど人事を経験し管理部門の採用に携わってきました。
その経験からお伝えすると管理部門の転職エージェントは大手求人を扱うエージェントがおすすめです。
なぜなら管理部門の給料は完全に固定されており、企業規模で大きく差がつくためです。
この記事を読めば、管理部門の転職で選ぶべき転職エージェントについて理解することができ失敗も激減させることができるでしょう。
一読するだけで転職がスムーズにすすみますのでぜひ最後までご覧ください。
Contents
管理部門は大手求人を扱う転職エージェントがおすすめ
管理部門は大手求人を扱う転職エージェントが非常におすすめです。
管理部門は営業部門や工場などの製造部門と異なり、1円も利益を生まないコスト部門であるため経営に余裕のある大企業でなければ運営できないためです。
さらに大手ほど年収は高くなります。
そのため「年収を上げたい」「安定して働きたい」という転職の場合は企業規模が大きい企業を狙いましょう。
利用すべき転職エージェントも必然と大手企業と取引のある大手転職エージェントがおすすめとなります。
次は具体的な管理部門におすすめの転職エージェントを紹介します。
管理部門に強いおすすめの転職エージェント4選
管理部門に強いおすすめの転職エージェントとして、以下の4つがあります。
- 人事ならdoda
- 法務ならJACリクルートメント
- 総務ならリクルートエージェント
- 労務ならMSジャパン
それぞれについて解説します。
人事ならdodaがおすすめ
人事職で求人を探す場合にはdodaの活用がおすすめです。
筆者は人事職でしたが、dodaで優良企業の人事職に転職できました。
また、実際に登録してみると大量の人事職求人をもっており、関西でも応募先には困りませんでした。
ぜひ人事職で転職を考えている方は活用してみてください。
法務ならJACリクルートメントがおすすめ
法務ならJACリクルートメントの活用がおすすめです。
JACリクルートメントは法務求人を多く持っているためです。
法務は給与が良く、専門性も高いためハイクラス向けの転職エージェントであるJACリクルートメントが得意にしている分野でもあります。
総務ならリクルートエージェントがおすすめ
総務ならリクルートエージェントがおすすめです。
リクルートエージェントは総務系の求人を保有しているためです。
特に東京などの首都圏在住者におすすめです。
関西ではあまり総務の求人はありませんでしたが、東京では非常に多くの総務の求人がありました。
労務ならMSジャパンがおすすめ
労務ならMSジャパンを活用することをおすすめします。
MSジャパンは管理部門に特化した転職エージェントであり、労務の求人を保有しているためです。
主に東京・神奈川・愛知・大阪の案件がメインとなっていますが、関西でも労務の求人をしっかりと保有しているのは評価できます。
ただ、管理部門は経営者のいる東京の本社に集中しているのが一般的なので東京以外は基本的に求人が少ないと考えるようにした方が良いですね。
「管理部門の求人の選び方はどうすればいいのかな」と気になりませんか。
次は、管理部門求人の選び方について解説します。
管理部門の求人の選び方
管理部門の求人の選び方に困っているようでしたら目的から選んでみましょう。
管理部門に10年在籍した筆者がおすすめする求人の選び方は次のとおりです。
- 給与や待遇を求めて転職するなら大手求人を選ぼう!
- 仕事よりも家庭を重視したい方は採用担当や研修担当がおすすめ
- キャリアアップしたい方は制度企画がおすすめ
- 違う職種にチャレンジしたい人は異動がおすすめ
- 未経験から管理部門への転職は経理がおすすめ
それぞれについて解説します。
給与や待遇を求めて転職するなら大手求人を選ぼう!
給与や待遇を求めて転職するなら大手求人を選ぶようにしましょう。
管理部門の給与・待遇は会社規模で決定されるためです。
仮に中小企業でも営業職であれば成果給などで補填することができますが、管理部門は成果給がないため大手を選ばないと薄給となりがちで悲惨です。
給与・待遇を求めている方は絶対に大手企業を中心に転職活動をしましょう。
仕事よりも家庭を重視したい方は研修担当や採用担当がおすすめ
仕事よりも家庭を重視したい方は研修担当や採用担当がおすすめです。
人事部門の中でも研修・採用は比較的楽しくできて仕事も楽なためです。
研修担当のため1日中本を読むこともあり、勉強しながら給料を貰えるのは人事部門でも研修担当だけです。
また採用担当者はプレッシャーの少ない出張が多いことも特徴です。
ただし、他の労務・人事制度企画であれば出張などはなく経営陣や管理職と膝を突き合わせて会社の重要な事柄を決めていく仕事のため白い目で見られていることもあるようです。
キャリアアップしたい方は制度企画がおすすめ
管理部門の中でキャリアアップしたい方は制度企画をおすすめします。
人事部門の中で一番重視されるのは制度企画のためです。
まずは労務をしっかりと出来るようになってからキャリアアップしていくことになります。
会社全体の重要な取り決め・賃金制度など制度企画はまさに会社を支える要を作る仕事です。
企画ができるようになって初めて人事は一人前です。
違う職種にチャレンジしたい人は異動がおすすめ
違う職種にチャレンジしたい人は異動がおすすめです。
管理部門に在籍している時点であなたはすでに世間的にはかなり経済的な余裕のある安定企業にいるはずだからです。
さらに経営陣と近い管理部門に在籍していれば異動の承認も通りやすくキャリアチェンジしやすい環境にあります。
無理に転職して不慣れな環境から再スタートするよりも今いる安定した企業の中で人事異動をして望んでいる仕事をすることが良いです。
未経験から管理部門への転職は経理がおすすめ
未経験から管理部門への転職は経理がおすすめです。
経理職は簿記2級の資格さえ取得していれば大手企業にも採用される可能性があるためです。
経理職は経験よりも正確に数字を読み取ることや入力することが重視される傾向にあり、資格取得していて意欲があり、性格が几帳面だと思われれば採用確率が上がります。
【コラム】企業合併で飛ばされなかった管理部門(人事部)は制度企画と労務
筆者は企業の吸収合併を2度経験していますが、管理部門(人事部)の中で生き残ったのは制度企画と労務だけでした。
採用担当者と研修担当者は代替可能であるという結論が出て、いち早く関連企業に転籍させられ、二度と戻ってくることはありませんでした。
また、転籍先でも居場所がなかったようで退職されました。
確かに採用担当者や研修担当者は会社が健全なときは仕事をしているフリでもお給料を貰えるというおいしい立場でもあります。
しかし会社が経営危機に陥ったりすると
「あいつらはいらないな」と一番最初に見切りをつけられます。
アリとキリギリスというお話があります。
アリは夏の間せっせと仕事をして食料を蓄えていましたがキリギリスは遊びまわっていたので冬にご飯が食べられず死んでしまうという話です。
まさにこれは教訓であり、平時は仕事が楽でキリギリス状態でいられたのが採用担当者と研修担当者です。
しかし、緊急時には地道に仕事をしているアリに負けて冷遇されてしまう、ということです。
採用担当者や研修担当者になっても労務など他の仕事を積極的に手伝うという姿勢を持つことが大事ですね。
筆者は大企業の人事部に在籍していましたが、すべての業務ができるように採用・研修・労務管理・制度企画・安全衛生・工場人事などすべての領域を10年間で経験してきました。
そうすることで転職先にも困らず様々なことに経験を活かすことができています。
ところで「管理部門の選考はどんな感じなのかな?」と気になりませんか。
次は、管理部門の選考について解説します。
管理部門の選考は手厳しい!入念な対策が必要
管理部門の選考は非常に手厳しいので入念な対策が必要となります。
経営者直轄のポジションとなるため、これからのビジョンについてはかなり厳しく問われます。
例えば、人事部門の選考であれば
- 「あなたはどんな信念で人事という仕事をしてきたのか」
- 「あなたの理想とする組織とは何か」
- 「どんな組織がこれからは生き残るのか」
- 「どんな人材をあなたは育成することができるのか。研修の手段は?ありきたりなものならばいらない!」
などしつこく信念について問われることになります。
管理部門の社員は組織規模が大きくなればなるほど注目度が高くなり、他の社員の模範であることが求められます。
必ず自分なりのビジョンを示して、どう新しい会社で実現するのかについて話すようにしましょう。
また、筆者的には人事部門に転職したい方には「社会と自分自身への怒りを持て」というメッセージを伝えたいです。
人事部門の仕事をしていれば法的な問題や矛盾をはらんだ問題に毎日触れることになります。
そうしたときに社会に対して
- 「これはおかしい」
- 「何が正解なのか」
- 「自分のやっていることは本当に正解なのか」
と自問自答をしながら仕事をしていくことがとても重要だからです。
問題に直面した時、感情的になる瞬間が多々あればそれがいま社会が持っている問題点です。
怒りのエネルギーをもって様々な問題を解決していってほしいと思います。
「管理部門に入れば将来は安泰なのかな」と思っていませんか。
次は、管理部門の現状について解説します。
要注意:管理部門は縮小傾向で業務量が増えつつある
管理部門転職での要注意なポイントとして、管理部門は縮小傾向で業務量が増えつつあるという点です。
経費削減のために間接部門削減の流れが来ており、人数が減らされていくため仕事量が増えていく傾向にあるためです。
回避するためには、これから伸びていくIT系企業の管理部門を筆者としてはおすすめします。
拡大傾向にあり、管理部門の活躍の場があります。
斜陽産業である印刷業界などは選ばないようにしましょう。
これからしぼんでいく業界ではリストラなどの辛い仕事を管理部門の社員がすることになるだけではなく、自分たち自身もリストラされる可能性があります。
必ず伸びる業界を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、管理部門の転職エージェントについて解説しました。
特に本文中で解説した管理部門転職で使える以下の転職エージェントはおすすめです。
- 人事ならdoda
- 法務ならJACリクルートメント
- 総務ならリクルートエージェント
- 労務ならMSジャパン
また、管理部門に転職するにあたっては自分自身のビジョンが非常に厳しく問われます。
参考にしつつ、今後伸びていく業界を探して選び、最良の転職をするようにしましょう。