人事の転職は難しい?大手へ有利に転職するためのポイントを全解説
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人事の仕事に転職したいと考えている人は
「未経験から人事に転職は難しい?」
「どうすれば人事に転職できるの?」
「人事で転職するにはどこがいい?」
と気になりませんか。
筆者は大手からベンチャーの4社で合計10年ほど人事を経験してきました。
その経験からお伝えすると未経験から人事に転職することは難しいです。
特に人事に憧れて応募する方もいますが労働者であるにもかかわらず経営側の視点に立つ仕事のため精神的に苦労する方も多々います。
人事は出世こそ早いですが地味で人が絡むトラブルが多く苦労を強いられる仕事もあることを理解しておきましょう。
一方で、人事の経験者であれば転職しやすい職種です。
より高待遇を得るためには大手企業への転職がおすすめです。
記事の本文では筆者の人事経験をもとに紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
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目次
人事に転職するのは未経験者は難しい
人事を10年経験してきた筆者の見解としては、未経験から人事に転職することは難しいです。
なぜなら法的な知識がなく業務を行うと、知らないうちに自分の行った仕事が法律に抵触していて会社の立場がマズくなることが多々あるためです。
そのため自分では知らないところで従業員の反感をかい、法的な問題に発展していくこともあります。
「知らなかった」では済みません。
このような背景か人事部門は経験者を優先して採用する部門となっています。
大手企業では新卒で採用し一から育てることもありますが、非常に期間と労力がかかります。
一例として、以下のような教育をします。
- 法的知識習得(法律的な素養がないと2年程度は習得に時間がかかります)
- 雇用慣行習得(1年くらいかかります)
- 弁護士主催セミナーへの参加費(1年で40万円程度)
- 書籍代(本を大量に読む必要性があります(しかも一冊一冊が高いです)
さらに厄介な点としては新卒から人事部門にいないと企業文化を読めないというところもあります。
このように人事は経験と勘の重要性が高く未経験者には厳しい部門です。
「じゃあ、未経験で人事に転職するのは絶対無理なの」と気になりませんか。
次は、未経験で人事に転職する方法について解説します。
未経験で人事へ転職する方法
人事は未経験で転職は難しいことを説明しましたが、絶対に無理なわけではありません。
筆者の知る限り2つほど未経験でも人事に転職できる方法があります。
具体的には、以下の方法があります。
- 採用担当者の求人を狙う
- 新卒枠を狙う
それぞれについて解説します。
採用担当者募集の求人を狙う
人事の仕事の中でも採用担当者は比較的、未経験でも担当できる仕事です。
応募した求職者に対して仕事や会社の魅力を伝えて入社してもらうという仕事が採用担当者です。
求職者に対してばかりではなく、各転職媒体に求人掲載を強化してもらうよう交渉することも大事です。
このような仕事のため営業経験があると比較的、採用されやすくなります。
実際、企業内の人事異動で営業職出身者に採用担当者を任せるというケースはよくあります。
営業職の経験がある方は、その点を強くアピールすることでグッと採用されやすくなるでしょう。
新卒枠を狙う
人事になる方法として新卒枠を狙うという方法もあります。
新卒では総合職としての採用になるため人事部門に配属されるかどうかは分かりませんが配属希望を出すことで人事部門に配属される可能性があります。
最近では大手でも30歳まで新卒枠で選考を受けることができます。
「自分はもう職歴があるから無理だ」
とあきらめずに新卒枠を狙うことも検討してみましょう。
人事以外の職種も検討してみよう
もし人事の転職を検討している人は、他の管理系職種も検討してみてください。
未経験から管理系に転職可能な部門は以下です。
- 総務
- 経理
- 法務
これらの管理部門は経験を問われにくい傾向にあります。
総務は人柄が採用の決め手になることが圧倒的に多いです。
経理であれば簿記2級の資格があれば業務未経験でも転職可能です。
また、法務は難しいイメージがありますが自分なりに勉強して法的な知識を身に付ければ採用される可能性は高いです。
興味に応じて検討してみましょう。
次は、人事経験者の転職事情について解説します。
人事経験者は転職しやすい!大手企業が待遇がよくおすすめ
人事経験者であれば他社の人事部門への転職が容易です。
筆者自身も4社で人事を経験をするなど転職経験があります。
その経験からお伝えすると新卒で大企業の人事に配属されているため、
「きっと優秀なのだろう」といった判断がされやすく転職時に複数社から内定をもらえています。
面接の場でも、
「東大も出ていないのにあんな大企業でいきなり人事ですか!?新卒でいきなり上場企業の人事に配属されているくらいだからあなたの能力に関しては疑いようがないでしょう」
と言われた経験もあります。
さらに、人事部門にいると人事評価に接する機会が多いため自分の給与相場や実力が分かります。
そのためどの業界ならすぐ内定を貰えるのかは肌感覚として理解できるようになるという裏事情もあります。
それ以上に大きい点として人事経験者は人事特有の暗黙の了解を分かっているため育成コストもかからないというのが良いですね。
このように人事を経験していると転職はしやすい傾向にあります。
そのため人事経験者は今いる企業規模よりもっと大きい企業に転職して待遇アップを目指しましょう。
給与が良いだけではなく規模の大きい企業には様々な人がいるのでたくさん学ぶことがあります。
次は、人事の転職を有利に進めるコツについて解説します。
人事の転職を有利に進めるポイント
未経験者・経験者問わず人事に採用されるためには目標達成意欲を示すことです。
昨今では人事にも目標を達成することが求められているためです。
筆者が10年前に人事になったときには人事部門は成果を求められるような部門ではありませんでした。
ですが、最近では経営改革などを行っている企業が多くなり聖域扱いだった人事部門も成果を求められるようになっているのが実情です。
営業部門ほどノルマで詰められるようなことはないですが、採用目標人数達成などは譲れない指標となっています。
このような背景の中で人事の転職を有利に進めるためには以下のポイントがあります。
- 選考で注目される資格・経験
- 採用担当者が評価するポイントは目標達成意欲と調整能力が高いかどうか
- NGな人事の転職理由3選
それぞれについて解説します。
選考で注目される資格・経験
経験者・未経験者共に人事職の選考で注目される資格は社会保険労務士の資格です。
社会保険労務士の資格があることで企業が官庁に届け出る書類を作成するための知識が網羅されていることを客観的に判断できます。
人事部門に必要な社会保険・労働保険に対処できるため重宝します。
ただし、社労士を持っていれば注目は集めますが採用に必須ではありません。
法律よりも従業員の心情に配慮出来る人の方が重要です。
資格以外で注目される経験としては人事制度企画の実績です。
多くの企業が人事制度改革が叫ばれていますので「新しい人事制度を自社でも作りたい!」という経営者は多いです。
未経験者であれば数字示せる実績が重要です。
誰が聞いても評価しやすい形で伝えることが重要です。
採用担当者が評価するポイントは目標達成意欲と調整能力があるかどうか
採用担当者が人事の転職希望者を採用する際に重視する点は目標達成能力と調整能力があるかどうかです。
採用人数や達成すべき経営目標に対して危機感をもって取り組めるかどうかは重要なことです。
また、人事部門は社内のすべての社員と関わり利害関係を調整する仕事なので調整能力が重視されます。
例えばアピールポイントとして目標達成意欲と調整能力があるということを示したい場合は
- 採用活動
- 就業規則変更
- 人事制度企画
の仕事をアピールするとより注目されるでしょう。
採用活動においては数字で成果を語りましょう。
また、調整能力を示すために就業規則を変えるために役員や労働組合とのとりまとめについて詳細に伝えましょう。
人事制度企画についても同様です。
繰り返しになりますが目標達成意欲と調整能力は特に重要です。
数字を添えてしっかりアピールしてください。
NGな人事の転職理由3選
ところで「どんな転職理由だと人事の転職では落とされるの」と気になりませんか。
人事の転職も他の業種と変わらず「この会社でなければならない」というような転職理由を答えなければ落とされます。
具体的には、以下のような転職理由はNGです。
- 給料が安い
- 会社の体質が合わないから
- プライベートを優先したいから
それぞれについて解説します。
給料が安い
給料が安いから転職するという理由は人事職では最もNGな転職理由です。
人事職の給料はハッキリ言って安いからです。
朝から晩まで働いて面接のために休日出勤もして「たったこれだけしかもらえないの?」というくらい安いのです。
給与を追求するなら営業職をした方が良いでしょう。
会社の体質が合わないから
会社の体質が合わないから転職したいという理由は人事の転職ではありがちですが、基本的にNGです。
会社の体質に完全に合う人は少ないからです。
会社の体質といってもワンマン気質だったり、長時間労働だったり、寡黙な雰囲気の職場で息苦しいといった理由まで様々な理由があります。
会社の体質に合わないといってしまうと「うちに転職してきてもまた同じことを言って辞めていくのかな」と思われます。
前向きな転職理由として
「現職ではトップダウンが強いのですが、意見がボトムからしっかりあげられるような体質の会社を人事を通して作っていきたいと思っています」
など自分自身が会社の風土ごと良い方向に変えていくといった気概を見せるようにして下さい。
プライベートを優先したいから
人事職は残業なしを売り文句をしている部署なのである意味、間違ってはいません。
しかし、プライベートを優先したいからという理由で転職するのは避けましょう。
仕事をせずに遊びたいのかなと考えられてしまうからです。
プライベートを優先するといっても、本の一冊でも読んで貪欲に知識を得る時間にしたいなど聞いている相手が納得するような内容を伝えることをおすすめします。
「人事の仕事をした先には何があるの」と気になりませんか。
次は、人事の将来性ついて解説します。
キャリアチェンジとしておすすめな人事からの転職先
人事の仕事からキャリアチェンジするのにおすすめの仕事は企画部への転職です。
人事職の中でも優秀で一目置かれる人であれば会社全体の流れを読んで時代に合わせた制度や仕事の進め方を作ることができます。
企画部であれば新しい商品の提案から物流効率化まで様々なプロジェクトに参加することができます。
これまでの経験値を活かせてなおかつ新たな視野を手に入れるために企画の仕事に転職してみましょう。
「人事におすすめの転職エージェントってなに」と気になりませんか。
次は、人事におすすめの転職エージェントについて解説します。
人事におすすめの転職エージェント
人事職で転職先を探す場合には転職エージェントがおすすめです。
人事職は募集人数が1人だけということがほとんどなのため転職エージェントに求人を出す傾向にあるためです。
また、転職サイトでは待遇の低い求人が掲載されていることも多々あります。
担当者がつく転職エージェントの利用がおすすめです。
特に筆者が人事の転職でおすすめしたい転職エージェントは以下の2つです。
- doda
- MS-Japan
dodaは管理部門の求人が豊富です。
応募者の認識的には「有名な転職エージェントの一つ」ですが採用担当者側の認識としてdodaは「大卒のインテリ層を採用するならdodaかな」という印象を持っています。
人事職は主に大卒が採用される部署なのでピッタリです。
職業紹介事業 許可・届出受理番号 | 13-ユ-304785 |
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求人数 | 11万件 |
対応エリア | 全国・海外 |
年代 | 20代~50代以上 |
年収 | 200万円~1,000万円以上 |
- 幅広い業種・職種に向けて、良質な求人を紹介してもらえる総合転職エージェント
- 保有する求人は約10万件と業界トップクラスの求人数を保有
- 特に大阪・関西在住者の方におすすめ!
また、MS-Japanという転職エージェントは管理部門に特化した転職エージェントです。
引用元:管理部門(バックオフィス)・士業特化型転職エージェント転職決定率No.1のMS-Japanの求人・転職情報サイト
人事職の求人を豊富に紹介しており、求人探しに苦労しません。
人事職の求人は本当に見つけるのが大変なので最初から集まっている転職エージェントに行った方が効率的です。
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まとめ
今回は、人事の転職について解説しました。
本文中でも解説しましたが未経験者が採用されるのは難しいです。
ただ、完全に不可能というわけではなく営業職として実績を残してコミュニケーション能力や目標達成意欲をアピールして採用担当者として採用されるという道があります。
人事に転職したいという方はぜひ参考にしていって下さいね。