営業へ転職するにあたり
「営業へ転職したい!未経験には難しいの?」
「営業転職ではどこが評価されるの?面接でのチェックポイントを知りたい」
「未経験でも営業しやすく転職しやすい業界を知りたい」
と気になっていませんか。
筆者は企業の人事として採用担当を10年経験しました。
もちろん、営業職の面接や人事評価にも関わっていたため、どのような方を採用し評価されやすかったかを見てきました。
結論からお伝えすると営業職への転職は実は非常にハードルが低く、未経験からでも採用されやすいです。
なぜなら、営業職は転職後に成果が見えやすい職種であり会社の業績の伸ばすためには営業職の増員は避けて通れないためです。
加えて、求人も多く成果を出せば昇給・昇格をしやすい職種です。
この記事を読めば、営業に未経験から転職する方法について理解することができます。
「営業に転職したい!」と考えている方は必ず最後まで読んでいってくださいね。
Contents
未経験から営業に転職可能!
未経験から営業に転職は十分に可能です。
なぜなら営業職は企業が売上をアップさせるために必要不可欠な存在で求人が多くあり、かつ他の職種とは異なり教育コストが低いためです。
教育コストが低い理由は、営業は
- 営業の流れがあり教育しやすい
- 営業の働きとしてその人の売上をチェックすれば良い
ためです。
技術や経験を評価するよりも売上で評価できる営業は良くも悪くも貢献度が分かりやすい職種です。
後述しますが、もちろんデメリットもあります。
ですが一度、営業のスキルを身につけることができれば求人も多く長く活躍できる仕事となります。
このような営業転職の魅力を次でより具体的に紹介していきます。
営業転職の魅力は4つ
営業転職の魅力としては、以下の4つがあります。
1つ1つの魅力が非常に大きいことが特徴です。
- 魅力1:年代・業界を問わず求人が豊富で仕事に困らない
- 魅力2:成果報酬で高収入も可能
- 魅力3:売上に直結する仕事でスピード出世も可能
- 魅力4:知識や人脈が広がる
それぞれについて解説します。
魅力1:年代・業界を問わず求人が豊富で仕事に困らない
営業職の魅力として年代・業界を問わず求人が豊富で仕事に困らないという魅力があります。
企業が成長していくためには売り上げをアップして業績を伸ばすしかないためです。
売り上げを伸ばしたくない企業が存在しない以上、必ず求人をする必要性があり、営業職の採用需要は非常に旺盛です。
実際、40代を超えて未経験でもOKな求人があるくらいです。
一度、営業のスキルを身につけることができれば仕事に困ることがないと言っても良いくらい魅力的な職種といえるでしょう。
魅力2:成果報酬で高収入も可能
営業は基本給の他に売上の成果に応じて成果報酬も支給されます。
その結果、年収1,000万円を超えるほどの高収入も可能です。
実際、筆者が過去に在籍した企業でも基本給プラス成果給という体系となっていることが多く、
稼ぐ社員は非常に年収が高く22歳で年収が600万円以上という社員もいました。
なぜ高額な成果報酬をもらえるかというと、営業は売上に対する貢献が直接的で評価されやすいためです。
このような「売上」というお金に対する成果を分かりやすく評価してもらえる職種は営業くらいです。
年収アップをしたい方にとって営業転職は非常に魅力的な職種と言えます。
魅力3:売上に直結する仕事でスピード出世も可能
営業職は売上に直結する仕事でスピード出世も可能です。
「売上をたくさん上げられる人材人材=優秀な人材」ということで評価がされやすいためです。
特に高い売り上げを誇る営業マンは出世や給与待遇だけではなく周囲からも大切にされます。
部長やマネージャーなど、裁量の高い仕事につきたい方にも営業は非常におすすめな職種となります。
魅力4:知識や人脈が広がる
営業職を経験することで知識や人脈が広がっていきます。
営業職は会社の外に出て商品を売る過程で様々な人に出会うことができるためです。
特に東京や大阪だけではなく海外に支店を持っている企業であれば海外に出向して仕事をすることもあり、大きなやりがいを得ることも可能ですね。
転職や独立しても頼れる人脈があることは強みとなります。
ここまで營業転職のメリットを紹介してきました。
次では逆に未経験から営業になるときの注意点について解説します。
未経験から営業になるときの注意点は3つ
未経験から営業になるときの注意点として、以下の3つがあります。
- 注意点1:すぐ辞める確率が高い
- 注意点2:会社側も使い捨て要員として採用することがある
- 注意点3:商品を売れなければドンドン居場所がなくなる
それぞれについて解説します。
注意点1:すぐ辞める確率が高い
営業職は企業によって文化が全く違います。
褒めて伸ばす企業もありますが、パワハラに近い企業も存在しています。
そのため「この企業と合わないな」と感じた場合はすぐに辞めることもあるでしょう。
特に過度なノルマが常態化している企業などは避けるようにしましょう。
体力的・精神的に持たない可能性があるためです。
ノルマが異常に高い企業ではすぐに辞めるリスクがあります。
注意点2:会社側も使い捨て要員として採用することがある
営業職は事務職に比べて採用人数が多く、会社側も使い捨て要員として採用することがあります。
特に5名程度の増員採用であればよいですが大企業でもないのに一気に20名などの営業部員を募集している企業は注意が必要です。
辞めることが前提で大量に採用しているケースがあるためです。
会社規模に見合わない大量募集をしている企業は避けるようにしましょう。
社員数40名なのに営業職を10名も採用しているような企業はかなり危険です。
注意点3:商品を売れなければドンドン居場所がなくなる
良くも悪くも営業は売上として成果がすぐ分かります。
売上に貢献すれば年収も高く出世も早いですが悪ければすぐに目に止まります。
売上を上げられない営業はドンドン居場所がなくなっていくでしょう。
営業職は売上が全てという評価基準となっているためです。
居場所を作るためにはなんとしても売上を作って自分自身の居場所を確保する必要性があります。
デメリットを見ると
「営業は私に合ってないかな?」と感じる方も多いでしょう。
しかし、上述したとおりメリットも非常に大きいため、早々に諦めてしまうことも損であることを認識しておきましょう。
次ではどんな人が営業で活躍をしているのか傾向を紹介していきます。
【営業向いてない?】営業で成績を上げるのは根暗な聞き上手
よく口数が多く明るい人が営業職に向いていると考えられていますが、実態は実は逆です。
コミュニケーション能力とは聞く力であり、話すこととは無関係なためです。
実際に営業成績を上げることができるのは客の話をよく聞く人です。
高品質で高付加価値な製品を販売することが重要な時代においては、じっくり相手の話を聞いて本当に必要な人に必要なものを届けるという姿勢が重要なためです。
相手の話を聞かずに一方的に営業職がマシンガントークをしても商品はなかなか売れない時代となっています。
物静かな人や真面目すぎる人でも優秀な営業マンはいます。
お客様の中には、「この人なら信頼できる」と言った形で好みがあるためです。
聞き上手の方は営業で成績を上げる可能性が高いです。
「営業に向いていないから」と勝手に諦めるのはおすすめしません。
【コラム】大量生産大量販売時代は勢いで商品を売ることができたが現在はできない
大量生産大量販売時代は勢いで商品を売ることができたが現在はできません。
お客様の知識も高くなっているため勢いだけで買うユーザーも減っているためです。
よほど難しい商品でない限りはグーグルで検索すれば商品知識はすぐ手に入る状態になっています。
次は、営業職に種類について紹介していきます。
営業職にも種類が4つある
営業職というと「なんとなくモノを売ってくる」というイメージを持っている方もいるかも知れませんが、実際のところ営業職にもざっくり分けると4つの種類があります。
具体的には、営業職には以下の4つの種類があります。
- 種類1:扱う商材
- 種類2:対象のお客様
- 種類3:お客様の関係性
- 種類4:営業場所
それぞれについて解説します。
種類1:扱う商材
営業職の種類を分ける方法として扱う商材で分けるという分類方法があります。
以下の2つのようなものです。
- 有形商材(車、家、家電などの現物)
- 無形商材(生命保険、投資信託などの金融商品)
有形商材は商品の品質で購入するかどうかが決定されるのに対して、無形商材は知識を身に着けてお客様に提案していくという知的労働の部分があります。
種類2:対象のお客様
対象のお客様の属性によっても種類は分かれます。
大きくは以下の2種類です。
- BtoB(対企業間取引)
- BtoC(対個人取引)
BtoB(対企業間取引)は企業と企業同士の取引で利益を上げる仕組みになっています。
企業間取引のため個人相手のビジネスよりも収益が高く安定して利益が見込めます。
一方でBtoC(対個人取引)は個人相手のビジネスであり流行りすたりが激しく収益も安定しませんが、常に新しい流行にアンテナを張れる人であれば大きな利益を上げることが可能です。
種類3:お客様の関係性
お客様の関係性によっても営業の種類は変わります。
具体的には、以下のような2種類です。
- 新規顧客
- 既存顧客
新規顧客を常に開拓し続ける営業と、すでに会社と長く付き合いのある既存顧客向けの営業と2種類の営業があります。
新規開拓の方が刺激はありますが門前払いも多いため成約率は低く、やりがいがあるけれど仕事自体は大変だということが多々あります。
既存顧客への営業は定期的に新商品紹介をしたり、先回りして消耗品を販売するなどの方法で安定して売り上げを上げることができるので精神的には楽ですね。
種類4:営業場所
営業場所については、以下の2種類があります。
- カウンター営業
- ルート営業
カウンター営業は旅行代理店や携帯電話会社の接客のように席に座ってお客様が来るのを待つスタイルのことを指します。
また、ルート営業は特定の取引先に対して商品を販売して回ります。
カウンター営業は店内で座りながらの営業となることも多く、体力に自信のない女性でも挑戦できる営業職です。
「営業の種類については分かったけれど、どんな業界がおすすめなの」と気になりませんか。
次は、営業未経験者におすすめの業界を紹介します。
営業未経験者におすすめの業界
営業未経験者にとって重要なのはまず3年勤務し続けられる負荷の低い業界に転職してスキルを身に着けることです。
そのため、出来る限り営業がしやすい楽な業界を選ぶ必要性があります。
営業未経験者におすすめの業界として、以下の業界があります。
- おすすめ1:大手製造業(大手メーカー)
- おすすめ2:ガス・水道などのインフラ系
- おすすめ3:IT業界
それぞれについて解説します。
おすすめ1:大手製造業(大手メーカー)
大手製造業(大手メーカー)の営業は非常におすすめです。
商品自体にネームバリューがあるため売れやすいためです。
さらに大手企業における信頼性もあるため、新しい商談であっても受けてもらいやすいなどのメリットがあります。
おすすめ2:ガス・水道などのインフラ系
ガス・水道などのインフラ業界の営業職は未経験者におすすめです。
ライバルが少なく地域によっては1社がほぼ独占状態にあるためです。
法人営業・個人営業問わず売りやすく安定した業界で勤続年数を伸ばせるなどのメリットがありますね。
おすすめ3:IT業界
IT業界の営業は製品が他の業界に比べると売れやすいという特徴があります。
IT業界はホワイトな企業も多く、未経験で成果がでていない状態でも助けてもらえる環境が多くあります。
覚えることが多く最初は苦労することもあるでしょうが、知識がどんどん付くためキャリアアップにもつながるでしょう。
未経験からの営業の転職で不安な方は「未経験から営業は難しい?デメリットの全てと不安なく転職する方法」でも特集して紹介しています。
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次は、営業未経験者にはおすすめできない業界について解説します。
営業の中でもきついのは定番の3業界
営業の中でもきついのは定番の3業界です。
具体的には、以下の3つです。
- きつい業界1:不動産業界
- きつい業界2:女性に多い生命保険営業
- きつい業界3:銀行
それぞれについて解説します。
きつい業界1:不動産業界
不動産業界については高すぎて売れにくいという特徴があります。
個人相手に何千万円もする家を売らなければならないためです。
昨今では住宅ローンはリスクだということで一生賃貸という方も出てきているため、ますますこれから苦しくなる業界の一つです。
さらに投資用となると癖の強いお客様も多く苦労が耐えません。
きつい業界2:女性に多い生命保険営業
女性に多い生命保険営業はノルマ地獄です。
基本給があまりなく売れなければ歩合給は入らない仕組みになっているためです。
保険営業は売れなければ自分自身の身内に保険に入ってもらうことを検討しなくてはならないなどの苦労があります。
きつい業界3:銀行
銀行はイメージこそ良いですが、ノルマ地獄かつ減点主義の評価体制で非常に厳しい就労環境です。
ちょっとしたミスを許さない風土があり、精神を壊してしまう方も多い業界であるため、かなりキツいという覚悟が必要です。
ただし、銀行がつぶれかけても税金により救済されるなど経営環境の面では非常に甘い組織ではあります。
ところでどのように営業の求人を探せば良いのでしょうか?
未経験者が営業求人を探すにあたって、おすすめの転職サイトを紹介していきます。
営業の求人探しにおすすめの転職サイト3つ
営業の求人探しには転職エージェントではなく転職サイトを利用するようにしてください。
営業職は大量採用になりがちで、採用コストの高い転職エージェントには求人を出さない傾向にあります。
あったとしても、少なかったり選考が非常に厳しかったりします。
必ず転職サイトから営業求人を探すようにしましょう。
具体的には、以下の3つの転職サイトがおすすめです。
- おすすめ1:求人量で選ぶなら業界最大手のリクナビネクスト
- おすすめ2:メーカー転職ならマイナビ転職
- おすすめ3:中堅企業ならエン・ジャパン
それぞれについて解説します。
おすすめ1:求人量で選ぶなら業界最大手のリクナビネクスト
営業職の求人量で選ぶなら業界最大手のリクナビネクストを選ぶようにしましょう。
リクナビネクストは知名度が高いため様々な会社の営業職の求人が入っているためです。
また、スカウト機能も充実しており、良い待遇で企業からスカウトされる可能性もあります。
おすすめ2:メーカー転職ならマイナビ転職
メーカー転職ならマイナビ転職がおすすめです。
筆者もマイナビ転職でよく採用活動をしていましたが、大手メーカーのグループ企業などが営業職の求人をしっかりとかけていました。
メーカー志望の方はぜひ、マイナビ転職を活用してみてください。
おすすめ3:中小企業ならエン・ジャパン
中小企業ならエン・ジャパンがおすすめです。
エン・ジャパンは丁寧に企業取材を行っており、小さな会社でも経営者の想いや会社の事業内容・働いている人の雰囲気などを確認することが可能なためです。
事前情報を多く得ることができるので情報が少なく入社しにくい中小企業への転職を考えている方はぜひ登録してみましょう。
最後に面接官を10年経験した筆者が営業転職者のどこを評価しているのかを解説します。
ぜひ参考にしてください。
【面接官が直伝】営業の転職理由はどこが評価される?
ずばり営業の転職理由で「しっかりと稼ぎたい」といった内容が評価される傾向にあります。
営業職が評価されるためには売るしかないため、厳しく評価される点について覚悟しているかどうかが面接では重視されます。
具体的には、以下のような転職理由が評価されます。
- 評価ポイント1:もっと仕事で成果を出したい
- 評価ポイント2:稼ぎたい
- 評価ポイント3:評価されたい
それぞれについて解説します。
評価ポイント1:もっと仕事で成果を出したい
営業職の転職理由で評価されるのはもっと仕事で成果を出したいから転職するという理由です。
営業職は常に仕事で成果を出す必要性があるためです。
営業職に向いていると思われるためには成果を出して会社に貢献する意思を表明することが大切です。
評価ポイント2:稼ぎたい
稼ぎたいという志望動機も良い評価を得ることができます。
営業職の給料体系は歩合制となっていることも多いためです。
売上が少ないと基本給が低すぎてなかなか給与が高くなりません。
稼ぎたいと思っていないとなかなか結果を出すことはできません。
評価ポイント3:評価されたい
評価をされたいという転職理由は非常に有効です。
営業職はたくさんの売上を達成して評価されないと会社に居づらくなるためです。
売れる営業になって会社に貢献し評価されたいという転職理由は非常に頼もしく感じます。
まとめ
未経験から営業に転職可能です。
営業転職の魅力としては、以下の4つがあります。
- 魅力1:年代・業界を問わず求人が豊富で仕事に困らない
- 魅力2:成果報酬で高収入も可能
- 魅力3:売上に直結する仕事でスピード出世も可能
- 魅力4:知識や人脈が広がる
未経験から営業になるときの注意点として、以下の3つがあります。
- 注意点1:すぐ辞める確率が高い
- 注意点2:会社側も使い捨て要員として採用することがある
- 注意点3:商品を売れなければドンドン居場所がなくなる
営業職に向いているのは話好きよりも聞き上手な方です。
- 大量生産大量販売時代は勢いで商品を売ることができたが現在はできない
- 実際に営業成績を上げることができるのは客の話をよく聞く人
具体的には、営業職には以下の4つの種類があります。
- 種類1:扱う商材
- 種類2:対象のお客様
- 種類3:お客様の関係性
- 種類4:営業場所
営業未経験者におすすめの業界として、以下の業界があります。
- おすすめ1:大手製造業(大手メーカー)
- おすすめ2:ガス・水道などのインフラ系
- おすすめ3:IT業界
営業職の中でもきつい業界は以下の3つです。
- きつい業界1:不動産業界
- きつい業界2:女性に多い生命保険営業
- きつい業界3:銀行
営業職の転職には、以下の3つの転職サイトがおすすめです。
- おすすめ1:求人量で選ぶなら業界最大手のリクナビネクスト
- おすすめ2:メーカー転職ならマイナビ転職
- おすすめ3:中堅企業ならエン・ジャパン
營業でスキルがつけば、求人も豊富で給与も高くなる職種です。
ぜひ前向きに検討してみましょう。