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求人検索エンジンは、インターネット上に公開されている求人情報を集約し、
求職者が条件に合わせて効率よく検索できるように設計された仕組みです。
複数サイトの情報を横断的に取得し、勤務地・職種・雇用形態などの条件を
自由に絞り込めるようにすることで、求職者が必要な求人情報に素早く
アクセスできる環境を提供します。
求人検索エンジンとは、一言で説明すると「求人情報に特化した検索エンジン」です。GoogleやYahoo!と違って、求人情報のみを横断的に検索できる仕組みになっています。
すでに多くの求人サイトや企業の採用ページがあり、それらと連携することで、求職者は複数のサイトを行き来せずに、効率よく求人情報を探すことができます。
株式会社しごとウェブでは、独自の求人検索エンジンとして
求人検索エンジンJob Selectを運営しています。
Job Selectについての詳細は、「求人検索エンジンJob Select」の説明ページもご覧ください。
求人検索エンジンとは、求人情報のみを検索することのできる検索エンジンの総称です。「仕事探しはIndeed♪」のCMでお馴染みのIndeed(インディード)がもっとも有名で、そのほかにも「求人ボックス」「スタンバイ」「Googleしごと検索」「Careerjet(キャリアジェット)」などが代表的なサービスとして知られています。
これらは、求人サイトや企業の採用情報ページから求人情報を集約し、求職者が「職種」と「勤務地」を入力することで、複数サイトにまたがった求人を一括で検索できる仕組みになっています。
一般的な検索エンジン(GoogleやYahoo!)がインターネット上のあらゆる情報を対象にしているのに対して、求人検索エンジンは求人情報に特化している点が大きな違いです。市場規模も拡大を続けており、今後も重要な採用チャネルのひとつとして位置づけられていくと考えられます。
Indeedをはじめとした有名な求人検索エンジンでは、クローラーと呼ばれるロボットが対象となる求人サイトや企業の採用ページを自動巡回し、求人情報を収集しています。
この仕組みを「クローリング型」と呼び、定期的なクロールにより求人情報の追加・更新・削除が反映されていきます。
※なお、Job Selectには現在クローリング機能は搭載しておらず、別の方法で情報を取り込んでいます。
XML(eXtensible Markup Language)は、文章やデータの構造を記述するためのマークアップ言語で、Webサイト同士のデータ連携にもよく用いられます。
求人検索エンジンでは、求人情報をXML形式でまとめたフィードを受け取り、そのデータを取り込むことで求人情報を掲載する「XML連携」が一般的です。
Job Selectでも、このXMLによる連携方式を採用しており、連携先の求人情報を毎日自動的に更新しています。
一部の求人検索エンジンでは、企業や店舗が管理画面(採用ボード)に直接ログインし、求人原稿を入力する方式も用意されています。
掲載したい内容をフォームに沿って入力するだけで、自社の求人情報ページが作成され、審査通過後に掲載がスタートします。掲載後も、原稿内容はいつでも編集することができ、募集状況に応じた柔軟な運用が可能です。
一般的には、求人サイトへの掲載や人材紹介と比較して、求人検索エンジンの方が採用コストを抑えやすいケースが多いと言われています。クリック課金型であれば配信量を細かく調整しやすく、採用状況に合わせて柔軟に予算をコントロールできる点も大きなメリットです。
求人検索エンジンの有料掲載は、基本的に「掲載オン・オフ」と「クリック単価(入札額)」の調整が中心です。リスティング広告のように多数の設定項目を管理する必要はなく、比較的シンプルな操作で配信量をコントロールできます。
また、原稿内容も管理画面から簡単に更新できるため、募集内容の変更や勤務地の追加などにも柔軟に対応できます。
大手求人検索エンジンの多くは、有料枠とは別に「無料掲載枠」を用意しています。まずは無料で掲載し、応募状況を見ながら有料掲載を追加する、といった段階的な運用も可能です。
もちろん、無料枠のみの場合は上位表示されにくく、応募数が限られる傾向はありますが、「自社の求人情報を掲載しておく」という意味では十分な価値があります。
求人検索エンジンは、画面デザインがシンプルで、検索から応募までのステップもわかりやすく設計されています。
多くのサービスが会員登録なしで利用できるため、求職者は気軽に仕事を探すことができ、結果として応募数の増加にもつながりやすくなっています。
一部の求人サイトでは、掲載エリアが都市部に偏ってしまうことがありますが、求人検索エンジンはさまざまなサイトから情報を集約しているため、地方エリアの求人も数多く掲載されます。
「勤務地(都道府県・市区町村)」を絞って検索されることが多いため、地方や中小企業の採用においても、うまく活用することで一定の成果を期待できます。
一方で、求人検索エンジンには注意すべき点もあります。掲載するだけで自然と応募が集まるわけではなく、きちんとした運用と原稿改善が求められます。
求人検索エンジンは非常に多くの求人情報を取り扱うため、無料掲載のままでは他社の有料掲載に埋もれてしまうことがあります。
クリック単価を含めた入札状況や原稿の内容が表示順位に影響するため、見てもらえるポジションに表示されるよう調整することが重要です。
求人検索エンジンでは、新しい情報が優先的に表示される傾向があります。募集終了後も古い原稿を放置してしまうと、求職者に誤解を与えるだけでなく、サービス側からの評価にも影響する可能性があります。
募集状況に応じたステータス変更や原稿の更新を定期的に行うことが大切です。
効率よく応募を獲得するためには、クリック単価の調整、原稿内容の改善、ターゲットキーワードの選定など、一定の運用ノウハウが必要になります。
社内だけでの対応が難しい場合には、求人検索エンジンの運用に慣れた広告代理店など、専門業者への依頼も選択肢のひとつです。
代表的な大手求人検索エンジンについて、概要を簡単にご紹介します。いずれも無料・有料での掲載が可能で、活用の仕方によって採用の強力なチャネルとなり得ます。
Indeed(インディード)は、世界最大級の求人検索エンジンで、日本国内でも圧倒的な知名度を持っています。求人サイトや企業の採用ページから自動的に求人情報を収集し、職種と勤務地で検索できるシンプルなインターフェースが特徴です。
有料のスポンサー枠と無料のオーガニック枠があり、クリック課金型で配信量を調整することができます。
「Indeed」を見る
求人ボックスは、株式会社カカクコムが運営する求人検索エンジンで、掲載件数・利用者数ともに国内トップクラスのサービスです。求人サイトや企業の採用情報をクローリングで収集するほか、採用ボードから直接原稿を編集することもできます。
無料掲載に加えてクリック課金型の有料掲載も用意されており、予算に応じた柔軟な運用が可能です。
「求人ボックス」を見る
Careerjet(キャリアジェット)は、世界90カ国・28言語以上で展開されている求人検索エンジンです。日本国内だけでなく、海外での採用や外国人採用を検討している企業にとっても有用なサービスです。
クローリングによる自動掲載に加え、マニュアルでの掲載やクリック課金型の有料掲載なども提供しています。
「Careerjet」を見る
スタンバイは、ヤフーやLINEを傘下に持つZホールディングスと、ビズリーチを運営するVisionalグループの合弁会社が運営する求人検索エンジンです。
求人サイトや企業の採用ページからのクローリングに加え、無料・有料の掲載プランが用意されており、ヤフーの関連サービスとも連携しながら集客を行っています。
「スタンバイ」を見る
Googleしごと検索は、Google検索結果の中に表示される求人専用のユニットです。「地域名+求人」などのキーワードで検索すると、検索結果の上部に求人情報の一覧が表示されます。
現在は無料掲載のみで、有料広告枠は提供されていませんが、Google検索の上部に表示されるため、多くの求職者の目に触れやすい仕組みになっています。
Googleの検索結果を見る
これから求人検索エンジンを活用してみたい場合は、まず無料掲載から始めるのがおすすめです。自社の求人ページや採用サイトをお持ちであれば、連携設定や原稿登録を行うことで、追加コストなしで掲載をスタートできます。
無料掲載だけでは応募数が限られることもありますが、「どの程度の閲覧数・応募数が見込めそうか」を確認するテストとしても有効です。
無料掲載で十分な応募が得られない場合や、急ぎで採用したいポジションがある場合には、有料掲載の活用も検討します。クリック課金型であれば、予算の上限をあらかじめ設定し、一定の範囲内で配信量をコントロールすることができます。
まずは少額の予算から配信を開始し、応募単価や採用単価を確認しながら、入札額や配信エリア・職種などの調整を行うとよいでしょう。必要に応じて、運用に長けた広告代理店を活用する方法もあります。
求人検索エンジンの有料掲載もうまく活用すると他の媒体へ掲載するよりも圧倒的に採用コストが低く採用することができることがあります。
たくさんの応募者がほしいという場合には、それなりに予算も必要になりますが、採用の状況に合わせて、掲載期間も定めていないのでいつでも掲載の停止もすることができますし、予算に合わせて有効に使うことができます。
より上手な活用をしたい場合には、運用に長けた広告代理店をきちんと選定して運用を依頼してもよいかもしれません。
Q. 「求人検索エンジン」と一般的な求人サイトの違いは何ですか?
A. 複数の求人サイトや企業の採用ページから情報を集約し、1つの検索窓から横断的に求人を探せるサービスです。個別の求人サイトごとに検索する手間を省き、職種や勤務地で幅広く比較できる点が特徴です。
Q. 無料掲載だけでも意味はありますか?
A. 有料掲載に比べると露出は限定的ですが、自社の求人情報を掲載しておくことで、一定の閲覧や応募が期待できます。まずは無料掲載で反応を確認し、不足があれば有料掲載を組み合わせる運用が現実的です。
Q. 中小企業や地方企業でも活用できますか?
A. 「職種×勤務地」で検索される仕組みのため、地方や中小企業の採用にも向いています。採用したいエリアを絞って配信できるため、限られた予算でもターゲットを意識した母集団形成がしやすいといえます。
Q. 有料掲載を始めるときのポイントはありますか?
A. 最初から高いクリック単価を設定するのではなく、少額の予算と控えめな単価からスタートし、応募数や応募単価を確認しながら調整していくことが重要です。無理のない範囲で検証と改善を繰り返すことで、安定した運用につながります。
Q. 自社だけで運用するのが難しい場合はどうすればよいですか?
A. 社内のリソースやノウハウが不足している場合には、求人検索エンジンの運用経験がある広告代理店やコンサルタントに相談する方法もあります。役割分担を明確にしながら、自社に合った体制を構築することが大切です。
求人検索エンジンは、求職者にとっては「複数サイトの求人を一括で探せる便利なサービス」であり、企業にとっては「採用コストを抑えつつ母集団形成を行える有力なチャネル」です。
一方で、掲載するだけで自動的に応募が集まるわけではなく、原稿内容の改善やクリック単価の調整など、一定の運用が必要になります。
まずは無料掲載から試し、応募状況を見ながら有料掲載の活用や運用体制の見直しを進めていくとよいでしょう。自社だけでの運用が難しい場合には、求人検索エンジンに精通したパートナー企業の力を借りることも選択肢のひとつです。
株式会社しごとウェブ編集部
担当:佐藤 哲津斗 ⇒著者紹介を見る
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